フラエ「ボギーだァ?」
ガンズ「この白熊の事を知っているのか?」
ボトルズ「いえ、この白熊さん自体は初めて見ますが・・・。
まさか、この白熊さんがボギーだったとは・・・。」
マンボ「ボギー、マンボたちが探している白熊。
ボギー、あの3匹の白熊の子供の父親。」
ボギー「そ、そうだァ・・・。私がボギーだ・・・。」
ボトルズ「それで、一体どうなさったのですか!?」
ボギー「ソリに行く途中、偶然キラキラとした物を見つけて、
ちょうどお腹が減ったから、それを思わず食べてしまったんだ・・・。
それで、急にお腹が痛くなってしまって、
ここ数日。ここから動けないんだ・・・。」
フラエ「・・・このおっさん。すげェ食いしん坊だな。」
ガンズ「・・・それで、そのキラキラした物とは何だ?」
ボギー「うーむ・・・。多分、
ジグソーピースのような形をしたような・・・。」
フラエ「ジグソーだと!!?本当にそんな形なんだな!?」
ボギー「あ、ああ・・・。そうだが・・・。」
フラエ「そうか。では・・・・!」
その時、フラエの両腕の筋肉が強化していく。
ボトルズ「っ!?な、何をする気ですか!?」
フラエ「吐かせるんだよ。
この白熊の腹からジグソーをよ・・・!」
ボトルズ「けど、あなたの筋肉強化による拳は強すぎます!!
最悪、ボギーさんからジグソーが吐かれるどころか、
彼の内臓をも潰されてしまう恐れがあります!!!」
ガンズ「確かに、それは危険だな・・・。」
フラエ「だが、俺はジグソーが欲しいんだ。この白熊1匹など、
どうでも良い・・・・!
こいつを殺してでも、ジグソーを手に入れてやる!!」
マンボ「待て!!白熊のお腹のジグソー、マンボが出す。」
フラエ「何・・・・!?」
ガンズ「もしかして、魔法を使う気か?」
マンボ「ああ。マンボ。この白熊、殺さずに、
ジグソーを吐かせる魔法、持っている。」
ボトルズ「できるのですか・・・・!?」
マンボ「マンボに任せろ。フラエ、さがれ。」
フラエ「ちっ・・・・!ジグソー出せなかったら、殺すぞ?」
そして、マンボはボギーの前に立ち、杖の先端を光らせた。
その杖をボギーの腹につける。その時。
マンボ「マジックインパクト・威力低下バージョン!!!」
マンボがそう叫ぶと、杖
が一瞬だけ発光し、ボギーの腹が抉った。
ボギー「うっ!!!??」
ボトルズ「っ!?ボギーさんのお腹が抉られた!!」
そして、ボギーの口から金色に輝く物体が飛び出た。
地面に落ちたその物体はジグソーであった。
ボギー「うううぅぅぅ・・・わああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ボギーは悲鳴と共に思い切り立ち上がる。
ボトルズ「あっ!!立った!!」
ガンズ「つまり、無傷と言うワケか・・・!?」
フラエ「何て野郎だ・・・!骸骨野郎!白
熊を傷つけずにジグソーを吐かせるとは・・・・!!」
マンボ「・・・・大丈夫か?ボギー。」
ボギー「・・・あぁ。楽になった・・・。」
ガンズ「・・・・ん?何だ?これは。」
ガンズは偶然、ボギーの近くにソリがある事に気づく。
ボギー「おお。それは私のソリなんだ。大きいレースがあるんで、
練習に行ってくるよ!」
ボギーはそう言いながら、ソリに乗る。
ボトルズ「あっ!!待ってください!!」
ボギー「君たちも私のレースに参加すると良い!!
それじゃ!!」
ボギーはそう言うと、ソリを動かして、どこかへ去った。
ボギー「・・・・行っちゃった。
子供たちの事を話そうと思ったのに・・・。」
マンボ「また、いずれ会える。その時、待てば良い。」
フラエ「そう言うこった。このジグソー、俺が貰って良い?」
フラエはそう言うと、ボギーの吐いたジグソーを手にする。
マンボ「マンボたち、そのジグソー、
欲しいと言ったらどうなる?」
フラエ「危険な争奪戦になるね。どちらが死ぬまでの・・・。」
ボトルズ「・・・ここで無意味な争いを起こすワケにはいかない。
このジグソーだけは、あなたにお譲りします・・・。」
フラエ「わかれば良い。」
こうして、ジグソーはフラエがゲットしてしまった。
つづく
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