アシナガ「何ィ!?もしかして、
てめーら!!グランティか!!?」
プルレス「違うよ。アシナガさん。
この二人はブレンティの戦士たちなんだ。」
アシナガ「ぶ、ブレンティの戦士!?すると、
ユミとミクスちゃんの仲間だってのかよ!?」
フラエ「まあ。そうだ。あと、
もし。俺らの事をグランティだと思ったら殺すわ。」
ガンズ「そう言うワケだ。我らはグランティ呼ばわりする事を許さん。
例え、子供でもな。できるだけ、俺たちを怒らせない事だ。」
アシナガ「・・・・なァ。こいつら、味方なのか?」
アシナガはプルレスの耳に近づいて、
他人に聞こえない程度の声で聞く。
プルレス「・・・・味方だと思いたいけど、
バンジョーさんとカズーイさんを、
容赦なく襲った事があると聞いたんだ・・・。」
プルレスも他人に聞こえない程度も声で答える。
クリグミ「・・・・・・・っ。」
クリグミはフラエやガンズの姿を見て、怖がっている。
プルレス「あ。この二人は味方だから、
安心しても良いよ。多分・・・。」
クリグミ「う、うん・・・・。」
フラエ「・・・・ま。罪のねェ子供を殺す気なんてないしな。」
ガンズ「ここでは、無暗に暴れん方が良いな。
それでは、失礼する。」
こうして、フラエとガンズは部屋から出た。
アシナガ「何でェ!あいつら。何かむかつくみたいだぜ・・・。」
プルレス「そう言う奴らなんだよ。
でも、あの二人。この山にいたなんて・・・。」
フラエとガンズは廊下を歩く。そこに、カズサが立っていた。
カズサ「勝手にくつろぐのは結構だけれど・・・。
あの緑ジンジョーの子供には手を出さないで頂戴?」
フラエ「もし、手を出したら・・・?」
カズサ「許さないわ。」
カズサは冷静そうに言うが、怒っているように見える。
フラエ「ふーん。安心しなよ。殺す気なんて全然ねーから。
・・・つーか、そもそもこの村なんぞどうでも良い。」
ガンズ「俺たちは俺たちのためだけに戦う。
それが、クラッシャーだ。
あんたたちがどうなろうとも、俺たちには関係ない。」
そして、フラエとガンズはカズサのところを通り抜けて、
移動した。
カズサ「・・・・・・・っ。」
カズサは後ろのフラエとガンズを快く思えない感じで見ていた。
ボトルズたちのいる部屋に戻ったフラエとガンズ。
テル「・・・これでユミ、ミクス、フラエ、ガンズと揃い、
後はガムロ一人だけになったか・・・。」
ミル「ねェ。二人とも、そのガムロさんはどこにいるの?」
フラエ「知らねーよ。俺らに聞くなよ。」
ガンズ「そもそも、
ガムロさんについては俺たちも全く知っていない。
つまり、あの人はまだ、行方不明と言うワケだ。」
フラエ「・・・・で、そのユミとミクスはどこにいんだよ?
あの二人、全然いねーぞ?見つかったんじゃなかったのか?」
ボトルズ「ユミさんとミクスちゃんは今、白熊の村にいるよ。」
フラエ「白熊の村だ?・・・ちょっと教えろよ。」
ガンズ「何か事情でもあるのか?」
ボトルズ「うん。それがね・・・・。」
ボトルズはフラエとガンズに、ユミとミクスが今、
白熊の子供であるソギー、モギー、グロッギーの家にいて、
あの3匹の子供の世話をしている事を教えた。
ガンズ「そうか。
あの白熊の子供たちの父親とやらは行方不明なため、
あの女たちがその子供たちの親代わりと言うワケ?」
フラエ「それに、プレゼントが欲しくて泣いてるとねェ?
まっ。ガキだから仕方がねーか。」
ボトルズ「うん・・・。そうだ!
後で、彼女たちの様子を見に行ってみよう。」
ガンズ「調度良い。
その白熊の村に本当にユミとミクスがいるか確かめてみようか。」
フラエ「もし、嘘だったらぶっ殺すだけじゃ済まねーぞ?」
ボトルズ「嘘じゃありませんって・・・;」
マンボ「土竜の言った事、真実。でも、マンボも今。
ユミとミクスの事、心配して来た・・・。」
ボトルズ「そうですね。(それより、最も心配なのは、
バンジョーとチキンちゃん(カズーイ)だ。あの二人は一体、
どこにいるんだ・・・?あの二人がいないと、
何だか心細い感じがするよ・・・。
そうだ。ついでに、あの二人を探そう。
きっと、見つかるかも知れない。)」
政府の拠点。そこにあるメディカルルームでは、
負傷していたパーシィ、ボルン、デグス、チェリア、
そして、ビランがそれぞれベッドの上で眠っていた。
パーシィとボルンは意識が戻ったらしいが、
デグスとチェリアはまだ眠っているらしい。
パーシィ「くそ・・・っ!まさか、
あのモンスター共に負けるなんてね・・・!」
ボルン「あのクソコンビめ・・・!!
今度、会ったらタダじゃおかねェ・・・・!!」
ダンク「仕方があるまい。君たちが戦ったのは、
クラッシャーの中で最も最高クラスの戦士だったからね。
君たち軍曹レベルでは、勝つ事は難しかったのだよ。」
パーシィ「ふざけんなよ・・・・!!強さと階級わ関係ねェ!!
今度こそ、
俺様の手でクラッシャーのクズ共を抹殺してみせる!!」
ボルン「明日はリベンジしてやるぜえぇぇぇ・・・!!うっ!?」
ボルンは立ち上がろうとするが、体の苦痛に襲われて倒れる。
ボルン「いでででででで・・・・!!」
ダンク「無理するな。まあ、心配する事はない。
明日までにゆっくり眠れば完全に回復するハズ。
それまで待てば良い。
私は、君たちに無駄な事で死んで欲しくはないのだよ。」
パーシィ「ああ。そうかよ。・・・で、
何でさっきの戦いで俺を援護要請しなかった?
司令室にクズ共が暴れた事は知ってたんだぜ?」
ボルン「あの激しい戦いの音を聞いて、動き出してーが、
体の痛みが邪魔しやがってよォ。うまく戦えなかったぜィ。」
ダンク「君たちは私の大切な部下なんだ。
君たちが死んだら、私は悲しいのだ。
だから、ゆっくりと眠ってくれたまえ。これは命令だ。」
パーシィ「・・・・わかりました。ダンク曹長。」
ボルン「曹長の命令なら、実行しねーとなァ・・・。」
ダンク「それで良い。では、お休み・・・。私は、
前の戦いでめちゃくちゃになった、
司令室の片づけをしないといけないのでね・・・。」
そして、数時間が過ぎた。セイウチの住み処の前には、
フォーサの部隊がいた。フォーサの近くにいる、
帽子の被ったソリが話しかける。
その帽子から目が見えている。そのソリも生命体なのだ。
帽子の被ったソリ「フォーサ様。
ここが、セイウチの住み処ですな?」
フォーサ「ああ。ここで、俺は生まれ育った。」
グラントリング「・・・一気に荒らして、ジグソーを探しますか?」
フォーサ「いや。ここは俺1匹で行く。」
サー・スラッシュ「ええっ!?
フォーサ様1匹だけでですか!!?」
ブルーグラントリング「多分、危険かと思います・・・!」
フォーサ「心配するな。俺が市民の抵抗ごときで死ぬハズがない。
ソリック。部隊の待機命令を頼むぞ。」
帽子の被ったソリの名前はソリックであるそうだ。
ソリック「わかりました。フォーサ様。」
フォーサ「では・・・。」
フォーサはゆっくりと、セイウチの住み処へと入り込んだ。
政府の軍団から無事にエゥーラとセイリーを救出できた、
ボトルズたち。そして、その中で交流したフラエとガンズ。
戦いは一応、静まりましたが、
この後すぐに激しい戦いが、
始まらん事をボトルズたちは予想していました。
ですが、この山にバンジョーとカズーイが存在しません。
主役のいない戦場で、ボトルズたちはどう戦うでしょう。
バンジョー。カズーイ。早く戻ってきて。
ボトルズは心の中で何度も切なくそう叫んでいました。
次回につづく
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