ユミ「それって、悪人になるって言いたいワケ!?」
グロッギー「僕は悪い子じゃないよぅ!」
デグス「いや。お前。悪い奴だろ?何かデブく見えるし。
もしかして、我侭で食べ物いっぱいもらったか?」
グロッギー「食べた事以外はあまり覚えていないいぃぃぃ!!」
ユミ「何が何だかわからないけど、私から見れば・・・。
この白熊の子供たちは悪者とはとても思えないわ!!」
ミクス「そ、そうです!この子たちは少なくとも、
良心はあると思います!!いつかは、
立派で善良な白熊さんに成長するかも知れません!!」
デグス「ふん!!そんな理想・・・。叶えるものか!」
ソギー「そんな事ないもん!!
パパがきっと、私たちを良い白熊に、育ててくれるわ!!
ママだって私たちの事、見守ってくれるよ!!」
デグス「じゃあ、そのパパとママはどこにいるんだよ?」
モギー「パパは僕らのプレゼントを探しに行ったまま行方不明で、
ママは友達と一緒に旅行に行っちゃって・・・。」
デグス「ははははははは!!!
それでは、父親はお前らの我侭でいなくなって、
母親はそんな我侭なお前らの事を見捨てて行ったワケだな!?
お前らも俺らが見てきた負け組と一緒だな!?おい!!」
ユミ「何が負け組よ・・・・!?」
デグス「俺が負け組と言ったら、こいつらは負け組なんだよ?
なら、証明させてやろう。お前ら。自分の過去を振り返るが良い。」
3匹の白熊の子供たち「・・・・・・・・・っ。」
3匹の白熊の子供たちは自分たちの過去を脳内に浮かべる。
その脳内で、幼いグロッギーが店から食べ物を密かに持って来て、
勝手にその食べ物を食べていた。
もちろん、店員にバレて怒られる。
幼いモギーがいじめっこに、一万円を渡せと脅され、
家から密かに持って来て、本当に渡した。
その一万円はもちろん、彼の小遣いではない。
幼いソギーが家で大切にされている壺を事故で壊してしまい、
その壺を破片全てを地面の中に埋めた。
もちろん、見つかって怒られる。
3匹はその過ちに気づき、さらに涙を流し、泣き続ける。
デグス「この様子、やはりクズらしい事をしているなァ。」
3匹は図星を感じて泣いている。そして、3匹は、
良い行いはあまりやっていないそうであった。むしろ、
他の白熊の子供たちにいじめられたり、迷惑かけたり、
親に我侭ばかり言った記憶がほとんどである。
デグス「な?この白熊のガキ共。悪者に向いてるだろ?
これからも、他の連中には迷惑かけるだろうなァ?うん。
悪は決まって滅びる。だから、こいつらも例外じゃねーのよ。」
兵士たちは3匹の白熊の子供たちに一斉に銃を向ける。
グロッギー「ごめんなざあぁぁぁい!
もう悪い事なんてじまぜんがらァ。」
ソギー「ごれがら良い子にじますゥ!!
だがら殺ざないでええぇぇぇ!!」
モギー「僕たちだって、パパとママの役に立ちだかった!!
でも、どうじてもでぎないんだ!!でも、僕たち!!
死にたくないよおおぉぉぉぉ!!!
昔はいじめられたり迷惑かけていたけど、
それでも生きたいよォ!!!」
デグス「ふん。無駄無駄。
お前らのような役に立たん下衆は消えるんだよ。
下衆は、昔から何も良い行いもできずに、誰にも愛されず。
うじうじと世間に怯えて切なく生きてきた。むしろ、
悪い行いは何でもできて、誰にも嫌われる事は容易い。
そう言った下衆を狩るのが俺の趣味でなァ。無論、
お前らクラッシャーもその中の側さ。」
ミクス「・・・・・・っ!!」
デグスはユミとミクスにそう言う。
それを聞いたミクスは急に怯える。
そして、デグスはかまくらの家に目をつける。
デグス「さて、この世で、下衆共には何も必要なものはないだろう。
おい!バズーカ兵!!あの雪の塊をぶっ壊してみろよ。」
バズーカを持った兵士「はっ!!」
デグスに命令された兵士は笑顔で、
モギーたちの家にバズーカを向ける。
モギー「あっ!!僕らの家が!!」
ソギー「やめてええぇぇぇぇぇ!!!壊さないでえぇぇぇぇ!!!」
グロッギー「家がないと、何もできないよおおぉぉぉ!!
お昼寝ができないよおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
ミクス「お願い!!白熊さんたちの家を壊さないであげて!!!
父親と母親の帰るところもなくなるのよ!!?」
デグス「ふん。その親には、このクソガキ共が、
勝手にぶっ壊して自殺したと言っておくよ。
負の感情に操られて暴走したとなァ!!
あははははははははははははははははは!!!!!」
デグスが笑うと、全ての兵士たちも笑った。その時。
ユミ「ふざけるな・・・・・・!」
ユミが物凄い怒りに震えていた。
そして、両腕と翼を思い切り広げる。
ユミ「ふざけるな!!!!!!」
ユミがそう言うと、急に消えてしまう。
バズーカを持った兵士「ぐえっ!!?」
そして、
バズーカを持つ兵士が見えない何かに斬られて、倒れる。
兵士たち「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!?」
ミクスとモギーたちを捕まっている兵士たちも、
同じく斬られて倒れる。
これで、ミクスとモギーたちは自由になり、デグスはこれに驚く。
デグス「な、何いいいぃぃぃ!!?」
そして、モギーたちの前にユミが着地する。そう。
ユミは怒りと共に、高速で兵士たちを倒したのだ。
ミクス「ユミさん・・・。」 モギー「お姉ちゃん・・・。」
ユミ「・・・・もう大丈夫よ。怖かったね。」
ユミはモギーたちに向かって、笑顔で優しくそう言った。
モギーたち「う、うわああああああぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」
モギーたちはユミに抱き着いて泣いた。
近くでミクスももらい泣きしている。
デグス「何をくだらん事をしてんだよああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
デグスは素早く走り、ユミの背中をパイプで打とうとする。だが。
ユミ「・・・・・最低。」
ユミは手刀を素早く振るい、迫るデグスを斬り付けた。
デグス「ぐえっ!!?な、何だと・・・・!?」
デグスはいきなり攻撃を受けた事に驚き、さがった。そして、
ユミが立ち上がり、デグスに手を向けてこう言う。
ユミ「あんた。最低ね。
散りになるまで切り刻んであげるわ・・・!」
デグス「なめんなよ・・・?クソ妖精がああああぁぁぁ!!!」
ユミ「・・・・・・・・っ!!」
デグスとユミはそれぞれ速く走り、手刀とパイプが衝突する。
デグス「ぬううぅぅぅぅ!!でや!!」
デグスはキックを繰り出すが、ユミは素早くそれを避ける。
ユミ「ふん!!はあああぁぁぁぁぁ!!!」
そして、素早いキックでデグスを斬る。
デグス「うわあああぁぁぁぁ!!?」
ユミ「とう!!!」 ユミは手刀でデグスを突く。
デグス「おおおおぉぉぉぉ!!?(こ、こいつ・・・!?)」
デグスはユミからさがろうと、素早くバックして走る。だが、
ユミがそれ以上のスピードでデグスに急接近して、
再び手刀で攻撃する。
ユミ「せいっ!!!」 デグス「ぐおっ!!?」
グロッギー「す、すごい・・・・!」
ソギー「お姉ちゃんが強くなっているみたい。」
モギー「やっぱり、女って怒ると怖いんだね・・・!」
ミクス(ユミさんは怒りでパワーアップして、
スピードが強まっているんだわ。)
デグス「ちぃ・・・・っ!!」
デグスは物凄いスピードで走り、ユミから離れる。
ユミ「逃がさない!!!」 デグス「兵士共!!!」
兵士たち「ははっ!!!」
残った兵士たちがユミを射殺しようとする。
だが、ミクスは空気の金縛りでその兵士たちの動きを止める。
兵士たち「うわっ!!動けない!!?」
ミクス「ユミさんの邪魔はさせない!!!」
ユミ「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ユミは速く飛び、手刀でデグスをまたも斬る。
デグス「くううぅぅぅっ!!おるぁ!!!」
デグスはパイプでユミを打撃するが、ユミはまたもこれを避ける。
デグス「ざけんなよ!!!てめーなんかより、
俺の方は速いんだよ!!!
おらああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
デグスは今までよりとても凄いスピードで走り、
まるでユミを囲むように、周囲を走り続ける。
デグス「ははははははははは!!!どうよ!?」
ユミ「く・・・・っ!!」
デグス「うははははは!!そこだああぁぁぁ!!!」
デグスはユミの背後で止まり、
さらに速度をあげてユミに襲いかかる。
ユミ「っ!?そこか!!!」
ユミはすぐに気づき、手刀を繰り出す。だが。
デグス「とおおおおぉぉぉぉぉう!!!」
デグスはジャンプして、
またユミの後ろに着地。しかも、すぐ近く。
デグス「これで終わり・・・・!うぉ!!?」
デグスはパイプで殴りかかるが、
何故か急に動きが止まってしまう。
デグス「う、動きが・・・!?もしや!?」
デグスはミクスの方を見る。そう。
ミクスがデグスに空気の金縛りを発したのだ。
ミクス「やっと捕えました・・・!」
デグス「こ、このクソチビ・・・・・!!!」
ユミ「終わりよ・・・・!フェアリーフライガトリング!!!!!!」
ユミはとても素早い連続キックをデグスに浴びせる。
そして、デグスの身体中が多く斬られ、多く突き刺された。
デグス「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
デグスは倒れた。それを見た生き残りの兵士たちが驚く。
兵士A「で、デグス様が倒された!!?」
兵士B「やはり、ブレンティの戦士はとても強い!!」
ユミ「どうする?次はあなたたちの出番よ?」
兵士C「ひっ!?に、逃げろおおおぉぉぉぉぉ!!!」
残った兵士たちは怯えて、逃げて行った。二人くらいが、
倒れているデグスを背負っている。こうして、ユミとミクスは、
政府の強者の一人であるデグスを倒したのだ。
つづく
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