デグス「そこに、あのブレンティの女がいそうだな。
行ってみる価値がある!!」
その時、1匹の白熊がデグスたちの姿を見て、驚く。
白熊「あっ!!政府の軍人!!良かった・・・!
急に多くのミサイルがこの村を襲って・・・・。」
デグス「ああ。それ、俺らがやったから。」
白熊「え・・・っ!?嘘!?な、何で!?どうして・・・ぐぇ!!?」
デグスの指示で、一人の兵士が銃でその白熊を撃ち殺した。
デグス「さっさと進むぞ。また馬鹿な奴に気づかれないようにな。」
デグスたちはそう言って、ジープから降りる。
そして、坂道の方を登り始める。
燃えている村の中で怪我をしている白熊や、
あまりの恐怖に泣き叫んでいる白熊の子供が多くいる。だが、
デグスたちはその白熊たちを助けなかった。政府の人間が、
救助をしなかったのだ。だが、白熊たちを襲ったのは、
その政府の人間であるデグスなのだ。
彼には正義などないのである。
ミクス「来る!!!」
そして、ついに。デグスたちが、ユミとミクス、
3匹の白熊の子供たちのいるかまくらの家の近くに来た。
ユミたちの前に、デグスたちが来ている。
デグス「ここにいたか。ブレンティの女たち・・・!」
ユミ「せ、政府の人間・・・!?な、何をしに来たの!!?」
デグス「知れた事を・・・。お前たちを倒しに来たのよ!」
ミクス「私たちを倒しに・・・・!?」
デグス「そう・・・。俺は知ったんだよ?お前らが、
この村のどこかにいる事をね。そして、
ブレンティの中には、
翼を持った妖精の女と空気を操る人間の少女がいると。」
ミクス「ちょっと待ってください!!・・・あなたたち政府も、
グランティと戦っていますよね?
私たちもグランティと戦っています。
もし、できれば・・・。
一緒にグランティと戦うために、同盟しませんか!?」
デグス「は?そんなもんは無理だよ。無理。大体、
お前ら。グランティを倒す事以外に、好き勝手してるだろ?
そのせいで、世間に嫌われているよね?お前らクラッシャーはな、
世間の事を無視してるんだろ?そんなお前らと俺ら政府が、
仲良くなれるワケないじゃねーか。俺は世間のためなら、
どんな事だってする系だから。」
ユミ「・・・・だそうよ。ミクス。
私たちクラッシャーと政府は、決して仲良くなれないわ。」
ミクス「そ、そんな・・・・。」
デグス「やれやれ。お前たちを探すのは面倒くさかったぜ。
ミサイルで白熊共の村を攻撃する事で、
お前らをあぶり出そうと言う作戦も、
この地点の事を早く気付けば、
行わずに済んだかもねェ・・・。」
ソギー「ま、まさか!村にミサイルが降って来たのも・・・!」
モギー「あんたら政府の仕業だってのか!?」
グロッギー「こ、怖い・・・・。」
デグス「うん。そうだよ。しょうがないよ。
ブレンティを倒すためだから。」
ユミ「私たちを倒すために・・・。
罪のない白熊たちに手を出したの!!?」
ミクス「どうして、そんな事をするんです!?」
デグス「うん。悪い。」
ミクス「私たちを探すためだけに、
どうしてあんな酷い事をするんです!?」
デグス「それが、俺のやり方だから。今までそうして来たのよ。」
デグスの言葉に、ユミは怒りを爆発させた。
ユミ「ふざけんじゃないわよおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ユミがデグスに急接近し、手刀で斬りかかる。だが。
そのデグスの姿が消えてしまう。
ユミ「っ!?き、消えた・・・!?」
モギー「お姉ちゃん!!後ろ!!」
ユミ「えっ!?」 ユミは後ろの方を向く。
そこにデグスがいた。右手に持つパイプでユミを殴りつける。
ユミ「ぐはっ!!?」 ユミは倒れた。
グロッギーとソギー「お姉ちゃん!!!」
ミクス「スピードが速すぎて、
一瞬でユミさんの背後に・・・!!」
ミクスは理解したのだ。デグスはとてもスピードが速く、
そのスピードでユミの背後について、打撃したのだ。
デグス「察しが良いなァ。そう。
俺は最も速いスピードが武器なのよ!!」
デグスは物凄いスピードで走り、ミクスに近づく。
ミクス「く・・・・・っ!!」
ミクスは空気の金縛りを出そうとする。だが、
その前にデグスがミクスに近づいてしまう。
デグス「遅いんだよ!!!」 ミクス「きゃっ!?」
デグスはミクスを思い切り殴り飛ばす。ミクスは、
空気の金縛りを発動する寸前に、デグスの攻撃を受ける。
ユミ「ぐ・・・っ!!最も速いスピードが武器ですって!?
けど、スピードならこっちの方が上よ!!!」
つづく
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