セイリー「この辺りでしょうか?」
エゥーラ「ああ。村の奴らが言ったんだ。グランティは必ず、
この地点にいる。敵の拠点は近くにあると言う事になる。
それに・・・・。」
セイリー「それに?」
エゥーラ「俺には感じるのよ。今までにねェ・・・。
恐ろしい予感が。きっと、ここに来たと思うんだ。俺たちが、
探し求めていた・・・。デスブラザーがよ・・・・!」
セイリー「デスブラザー・・・!いよいよ来るのですね。
あの世界の敵である、あの黒き熊との決着が!」
エゥーラ「ああ。絶対にぶち殺してやるぜ・・・!と、言いてェが、
いつものお客さんがやって来ちまったぜ・・・・・。」
エゥーラが中型の銃を構え、セイリーは自身の両手を構える。
二人の前に、あのバンジョーたちを苦しめた、
ブルーグラントリングが現れた。それも20匹いる。
エゥーラ「ブルーのグラントリングか・・・。」
セイリー「全部で20匹か。」
エゥーラ「ふっ。ちょうど良い運動になりそうだぜ・・・!」
白熊の村では、バンジョーたちが白熊たちと会話していた。
白熊A「数分前、この村に突然、黒い熊がやって来たんだ。
その熊は恐ろしい悪魔のような能力で俺たちを襲い始めたんだ。
そのせいで、少数の女子供は殺され、少数の家は壊され、
この村にある全てのジグソーを奪われてしまった。」
ミル「そう・・・。デスブラザーがあんな事を・・・!」
テル「ち・・・・っ!あの悪魔め!!」
よく見れば、この村では、複数のかまくらの家が壊れているそうだ。
ボトルズ「一つ、聞きたい事がありますが・・・。」
白熊A「何かね?」
ボトルズ「・・・・この村から離れた、一つの家に、
ボギーと言う白熊がいたそうですが、行方不明になったんです。
誰か、ボギーと言う方を知りませんか?」
白熊A「ボギー?知ってるよ。この山における名イベント、
ソリレースのチャンピオンだろ?あの方の走りは凄かったなァ。
でも、プレゼントを受け取りに行った時からずっといなくなってるんだ。
それも、昨日から。普段なら一日だけで終わるハズなんだが・・・。」
白熊B「俺たちがボギーを探しているんだけど、
全く消息が掴めない・・・!」
バンジョー「そうですか・・・。」
カズーイ「もしかして、死んだんじゃないの?」
アシナガ「おいおい!んな事はありえねーだろ!?普通よ!」
白熊C「っ!?そう言えば・・・!」
プルレス「何か手がかりが見つかったのですか!?」
白熊C「昨日、俺もボギーを探していたんだ。けど、俺は見たんだ。
あのボギーが偶然落ちてあったジグソーを見つけ、
急に奴らに襲われ、逃げて行ったんだ。俺が助けてやろうとしたが、
奴らの同法に気絶させられしまって・・・・。多分。
ボギーは足が速いから、どこかへ逃げ込んでいたと・・・。」
マンボ「つまり、ボギー。まだ、生きている。」
テル「・・・待て。お前らの言う奴らって一体、誰の事だ?」
白熊A「奴ら・・・。そいつは多分。グランティだと思う・・・!」
バンジョー「グランティだって!?」
カズーイ「あたいたちってつくづく、
グランティとは縁がありすぎるみたい・・・!」
白熊A「俺たちはあまり良くわからないけど、グランティは、
数ヶ月前にこの山に来ていたそうだ。
奴らが何をしているか、わからないけど。
詳しくは、遠くにある村の方に行ってみてくれ。その村の住人たちなら、
この山で起こっている状況を多く知っているハズだ。」
バンジョー「わかりました。じゃあ、行ってきます。」
そして、バンジョーたちはこの村を去ろうと歩き出した。
白熊A「デスブラザーと勘違いして悪かった!!」
白熊Aは叫んで謝る。バンジョーは笑顔で手を振り、カズーイは睨んだ。
こうして、バンジョーたちは白熊の村から離れ、
さらなる坂道を下った。
バンジョーたち「おお・・・・・!!」
バンジョーたちは上を見上げる。すると、
巨大な雪だるまの姿が見えるではないか。
バンジョーたちは徐々に巨大な雪だるまに近づきつつあったのだ。
カズーイ「この雪だるま。さらに大きくなった感じがするわね・・・!
このまま近づけば、下半身の方も見てるかしら?」
ボトルズ「僕らが巨大な雪だるまに近づいたからですよ。
けど、ここからどこを進めば良いでしょうか・・・。」
マンボ「この辺り、冷気のガスに満ちている。
何が起こるかわからない。」
プルレス「・・・ん?あっ!あそこに大きな氷があるよ!」
アシナガ「おっ!?マジか!?」
プルレスは少し離れたところに大きな四角い氷があった。
プルレスとアシナガがその四角い氷に近づいてみる。すると、
マンボが急に必死に叫び始める。
マンボ「っ!?ジンジョー!長靴!その氷、近づくな!!
その氷、アイスキューブ!!生きている!!」
プルレスとアシナガ「え・・・・?」
その時、四角い氷から二つの目が生えて、
その氷が急に跳ねた。
四角い氷「チイイイイイイィィィィィィン!!!!!」
つづく
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