日下部「年の数の一つだけ多く食べると、体が丈夫になれるしね。」
灰間「・・・って、言うか。お前ら。豆が食べたいだけじゃねェの?」
森下「うん!」 徳丸「もっちろん!」
灰間の質問に森下と徳丸はとびっきりの笑顔で応える。
森下と徳丸「だって、豆って美味しそうだもぉん!」
野口「本当は鬼を追い払うための行事なんだけどね。」
野口は苦笑しながら言う。
灰間「節分の豆って本当に美味いのかねェ?」
徳丸「美味しいよ!!そうだ!!せっかくだし、
皆で豆をいっぱい買いに行こうよ!!!」
森下「そうだね!節分に必要だし、絶対買わなきゃ!」
野口「そうね。豆がなきゃ、鬼を追い払う事もできないからね。」
灰間「しょうがねェ。付き合ってやるか。」
こうして、灰間たちは節分用の豆を買おうと、
どこかの店に向かった。
そして、あるスーパーに来た灰間たち。その時であった。
森下「えええええええぇぇぇぇぇ!!!??」
徳丸「節分の豆が売り切れですって!?」
森下と徳丸は驚いた。この店には節分の豆が全てなくなったらしい。
スーパーの店員「すみません。
先ほど、ある客が全てを買ってしまって。」
日下部「そうですか・・・。」 灰間「別の店で買えば良いんじゃない?」
そして、灰間たちは別のスーパーに行ってみた。だが。
徳丸「この店にも売り切れ!?」
森下「一人の客が全部買った!?」
この店でもある客によって節分の豆を全て売り切れとなった。
野口「皆、節分をやるんだから、いっぱい買ってるかもね。」
そうだ!デパートならいっぱいあると思うわ。」
灰間たちはデパートに行った。しかし、そのデパートでも。
野口「このデパートにある節分の豆が、
全部。複数の客の集団に売られたのですか!!?」
流石の野口もこの店でも節分の豆が売り切れになった事に驚く。
店員「申し訳ございません・・・。」
森下と徳丸「そ、そんなあああぁぁぁぁ・・・・。」
森下と徳丸はまるで絶望したかのように気を落とす。
灰間(おかしい・・・!この店でも豆が全部、
売り切れになったなんて・・・。
いくらなんでも、こりゃありえねーぞ!?
節分の豆が売り切れになる店が、
多いなんて・・・。そんなに節分の豆が人気なのか?それとも、
何かの前触れなのか・・・?もしや、何者が企んでいるのか!?)
町を歩く灰間たち。森下と徳丸はとても暗くなっていた。
森下「豆が食べられない・・・。」 徳丸「鬼が来そうだ・・・。」
日下部「他の店に多く行ってみたけど、その全ての店に、
節分の豆が全部、売り切れになっているなんて・・・。」
灰間「野口。・・・こいつは、何者かの陰謀かも知れねェ。」
野口「陰謀?」
灰間「ああ。何者かが多くの店から節分の豆を全て買っている。
その理由はわからねェが、とにかく何かの陰謀だと俺は思う。」
野口「陰謀って・・・。」
その時、緒川の声が聞こえるようになる。
緒川「灰間くううううううぅぅぅぅぅぅん!!!」
緒川が灰間たちの方に走って来た。
灰間「ん?緒川さん・・・。」
緒川「大変よ!!東京、青森、山口にある全ての店から、
節分の店が全て売り切れになったそうよ!!」
灰間「何だと!!?」 灰間はそれに驚く。
BAR基地の司令室に来た灰間は他の隊員たちと共に、
大神の話を聞いた。
大神「およそ、数万軒の店から、
全ての節分用の豆が売り切れとなっている。
普通じゃとてもありえない現象や。
恐らく、何者かが集団で買い占めたと思う。」
上川「きっと、豆を多く食べたくて独り占めしてるんじゃないのですか?
だとしたら、奴らは食いしん坊の集団ですよ!」
叶野「いや。それ以上に何か恐ろしい事を企んでいると私は思う。」
日下部「確か、豆まきをすれば鬼を追い払える。・・・そうだわ!」
大神「日下部。何かわかったんか!?」
日下部「その言葉を逆とします。豆まきをしなければ、鬼が来る。
つまり、節分用の豆を買い占めた連中は、他の人々に、
豆まきをさせず、
鬼に襲われるような事を起こそうとしているんですよ!」
大神「じゃが、この世に鬼はいないぞ?・・・・そうか!」
つづく
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