カズーイ「もしかして、あたいたちがデスブラザーだと、
即刻、思い込んでるんじゃ・・・・!?」
ボトルズ「そんな!?まだ初対面なハズです・・・!」
カメA「ま、また見知らぬ奴らが増えたよ・・・。」
カメB「今日は一体どうなってんだ・・・!?」
バンジョー「ほとんどに怪しまれているよ・・・。」
ユミ「皆!安心して。この新しく増えた者たちは、
決してあなたたちに危害を加えないわ!」
ユミが前に出て、カメたちに向かって叫んでいた。
ユミ「このカメの子を見て・・・。」
ユミは眠っている傷だらけのコッパを地上に降ろして、
カメたちに見せる。カメたちはそれで驚く。
カメA「あっ!!コッパだ!!」
カメB「一体、どうしたってんだ!?」
ユミ「このコッパはワニ族とカエル族との戦いで、
物凄い傷を負ったの!
それを、この熊と鳥たちが助けてくれたのよ!!」
カメC「え!?そ、それって本当・・・!!?」
カズーイ「ほ、本当よ!!あたいたちが救ってやったのよ!
そのお礼に、この住み処に居候させてもらえないかしら?」
バンジョー「お願いします!!!」
カズーイとバンジョーの言葉に動揺するカメたち。
カメA「・・・・わかった。その前に、タンクタップ様から許可を、
頂くと良い。許可が出たら、俺たちは何も言わん。」
カメB「コッパは僕らが病院へ運ぶ。」
バンジョー「あは・・・!ありがとうございます!!」
バンジョーは嬉しそうに礼儀正しく言う。そして、ミクスも。
ミクス「本当にありがとうございます!!」
ボトルズ「良かったですね。皆さん。」
アシナガ「これでやっと一休みできるぜぃ・・・。」
テル「だが、本当に良いのか。こんなところに来て。」
ミル「良いんじゃない?これで本当に安心できるし。
それに、時間によれば既に夜になっていると思うわ。」
カズーイ「え!?本当・・・!?」
ボトルズ「あっ!!本当だ!!21時40分になってる・・・!」
ボトルズはどこからともなく時計を持ち出して、時間を見てみる。
時間は確かに21時40分となっている。既に夜になっている。
バンジョー「この沼・・・。凄く暗いから、
昼なのか夜なのかわからないからなァ・・・。」
アシナガ「確かに、こりゃぁもう寝なくちゃなんねーな。」
プルレス「そうだね。何だか眠い感じがして来たし。ふぁ・・・。」
プルレスは眠気を表すようにあくびをする。
ボトルズ「早くタンクタップさんに会いに行きましょう。」
そして、一同はカメ族の長老であるタンクタップの元へ向かった。
巨大なカメ。それが、カメ族の長老であるタンクタップである。
タンクタップの前にはバンジョーたちがいて、
ボトルズが事情を言うと、タンクタップは納得するように頷く。
タンクタップ「そうか・・・。熊さんと鳥さん。妖精に人間。
そして、長靴。そなたたちがボトルズたちと一緒に、
コッパを助けてくれたと言うか・・・。」
バンジョー「はい。この沼の戦争をできるだけ止めたいんです。」
カズーイ「そうすれば、ジグソーを集めやすくなるしね。」
バンジョー「ちょっと!カズーイ!!」
タンクタップ「・・・して、コッパは無事であるかね?」
ボトルズ「はい。仲間のカメたちが病院へ運びました。」
タンクタップ「そうか・・・。感謝するよ。ところで、
この中にクラッシャーに所属している者はいるかね?」
ユミ「私がそのクラッシャーの一人よ。」 ミクス「私もです。」
テル「俺もだ。」 ミル「私もよ。」
アシナガ「俺はクラッシャーじゃないぞ。」
バンジョー「僕もクラッシャーではありません。」
カズーイ「あたいもあんな野蛮な組織に入った覚えはないわ。」
ボトルズ「僕も違います。」 プルレス「僕もです!」
テル「・・・それで、そんな質問をして、どうするんだ?」
タンクタップ「ふむ。コッパ以外にもこの沼で活動している、
クラッシャーの者たちが複数いての・・・・。」
ミル「コッパ以外のクラッシャーの戦士たちが、
いるって言うのですか!?」
タンクタップ「うむ。そのクラッシャーの者たちは、
我々カメ族を守ろうと、他の種族と戦ったんだ。彼らの目的は、
この沼に潜んでいる、
グランティのモンスターたちと戦うためだったんだ。だが、
今日の戦争でそのクラッシャーのメンバーが大勢減ったそうだ。」
ユミ「あの第7特命隊とやらの仕業ね・・・!」
ミクス「それで、彼らは今、どこにいるのですか?」
タンクタップ「それは、この住み処の近くの隠れ家にいる。
その隠れ家は木々の中にあって、カメたち以外誰も見た事ない。
もし、そのクラッシャーの者たちと和解できるのであれば、
その隠れ家に泊まってもらうと良い。
隠れ家は他のカメに案内してもらえ。」
ユミ「わかりました。そうするわ。」
こうして、カメ族の住み処を歩き回るバンジョーたち。
案内してもらうカメを探しているだろう。
バンジョー「どのカメに案内してもらおうか?」
カズーイ「誰でも良いんじゃない?皆、知ってるだろうし。」
ユミ「そうね。ここは適当に・・・。」
その時、1匹のカメがバンジョーたちに話しかける。
カメ「あの・・・。どうなされたのですか?」
そのカメの声は何かと女々しく可愛らしかった。
テル「ん?誰だ?お前は。」 ミル「見るからに女の子らしいけど。」
そう。このカメは女性であった。頭にピンクのリボンが付いている。
女性のカメ「はい・・・。私はティックって言うの。
コッパがご迷惑かけてごめんなさいね。
お詫びに何かさせられないかしら?」
カズーイ「そうねェ・・・。じゃ、この沼にいるクラッシャーの、
隠れ家がどこにあるか、教えてくれないかしら。」
ティック「ええ。任せて頂戴。」
こうして、
ティップと名乗る女性カメの案内を受けたバンジョーたちは、
とても暗い木々の中を歩いていた。
そこに、複数のテントがあった。
ティック「あそこがクラッシャーの隠れ家よ。」
バンジョー「そうか。ありがとう。ティップちゃん。」
ティック「ええ。じゃ、私はここで。」
ティックが去ると、バンジョーたちは複数のテントの方へ進んだ。
バンジョー「失礼します・・・。」
あるテントの中に入ったバンジョーたち。そこには。
つづく
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