日下部の声『教会の子供!?・・・とか言って、サボるつもり?』
灰間「そんな事ねーだろ?あの二人組、子供を狙ってるだろ?
万が一、ここを襲撃されると考えて・・・・。」
日下部の声『・・・わかったわ。じゃあ、隊長にそう言っとく。』
灰間「ああ。任せるぜ・・・。」
とある町では、謎のローブをした二人組が走っていた。
一人が赤いローブ、もう一人が青いローブをしていた。
その二人を叶野と上川が走って追っていた。
叶野「待てええぇぇぇぇ!!!」 上川「逃がさないぞォ!!」
赤いローブの者「ちっ!どこまでもついて来やがる!!」
青いローブの者「兄貴!二手に分かれるぞ!!」
赤いローブの者「うむ!!しくじんじゃねーぜ!!」
青いローブの者「わかった!!」
そして、ローブの二人はそれぞれ左右に向かって、
ジャンプした。
二人はそれぞれに分かれて逃げ出したのだ。
上川「わわ!!何て高いジャンプなんだ!?しかも、
二手に分かれてしまった!!」
叶野「こちらも二手に分かれて探すんだ!!
あの子供たちを浚った二人組を逃がす事は許さん!!!」
上川「りょ、了解!!!」
叶野と上川も二手に分かれて、走り出す。
青いローブの者「えぃ・・・っ!」
青いローブの者は道路の上に着地。そこに、叶野が走って来る。
叶野「見つけたぞ!!」
青いローブの者「うむっ!早いな・・・!BARめ!!」
叶野「貴様の正体は何者だ!!」
叶野は走りながらバルガンの銃弾を連射する。だが。
青いローブの者「・・・・!・・・・・!!」
青いローブの者は右腕を出した。
その右腕は普通の人間のものとは違い、
鋭い剣のような刃物になっている。
それで、全ての銃弾を弾き飛ばす。
叶野「な・・・・っ!?」 叶野は青いローブの者の腕を見て驚く。
青いローブの者「俺は人間ではない!!さらばだ!!」
青いローブの者はジャンプして去って行った。
上川は別の町で赤いローブの者を探していた。
上川「くそ・・・!どこ行ったんだ。あのローブの奴!」
子供の声「きゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
上川「む・・・・っ!?まさか!!」
子供の悲鳴が聞こえ、その声の出たところへ走る上川。
そこでは、小さな男の子を浚っている赤いローブの者がいた。
男の子「た、助けてええぇぇぇ!!!」
上川「やめろ!!子供に手を出すな!!」
上川は赤いローブの者にバルガンを向けるが、
赤いローブの者は、
自分が捕まえた子供を上川に向けた。まるで盾として扱うように。
赤いローブの者「1発でも撃ってみな?
このガキの命はねーから!!」
男の子「うええええぇぇぇぇぇん・・・・!!」
男の子は恐怖で泣きじゃくり、上川は戸惑って銃をさげる。
上川「く・・・っ!卑怯だぞ・・・!!」
赤いローブの者「はっはっはっはっはっ!!
俺らは手段は選ばねーよ!!
てめーらなんかに俺らの目的の邪魔はさせっか!!
ボケ!!!!!」
赤いローブの者は子供を連れてどこかへ走り去った。
施設の外では、大岩が子供たちに野口と灰間を紹介していた。
大岩「おどれらはこの二人の事を知っちゃいないけェの?」
子供たち「ぜんぜんしらなーい。」
灰間「当然だろ?初対面だしよ。俺は灰間翔ってんだ。
こいつ(大岩)とよく喧嘩した。ま、大体こいつのせいだが。」
大岩「おい。こりゃ。」
男の子A「それで、大岩のお兄ちゃんは勝ったの!?」
灰間「いや。負けた。何せ、俺は強いからな。」
男の子B「あのお兄ちゃんに勝ったの!?強いなァ。」
女の子A「大岩お兄ちゃんと灰間お兄ちゃんは仲良し?」
大岩「んなワケあるかぃ!!ただ、わしより強い事に見込んで、
仕方なく、こいつ(灰間)にボディガードをやらそうと思っての。」
灰間「仕方なく・・・・!?」 灰間は少し怒りそうになった。
野口「私、野口明子って言うの。灰間君の友達よ。
灰間君ってば、ちょっとグレそうな感じだけど、とっても優しい、
お兄ちゃんよ。私も灰間君も君たちの事を守ってあげるよ。」
女の子B「ねぇねぇ。お姉ちゃん!灰間さんとは恋人同士?」
野口「えっ!?な、何でそんな事聞くの・・・!?」
野口は頬を赤く染めて、言う。
男の子C「だって、灰間お兄ちゃんと一緒にいたでしょ?」
女の子C「二人で今までどんな事をしてきたの?」
灰間「べ、別にやらしい事はしてねェぞ・・・!?」
野口「そ、そうよ。多分・・・。」
大岩「おぅ。さっそくじゃけどのォ。おどれら、
この二人と一緒に遊びたいと思わんかいの?」
子供たち「遊びたあああぁぁぁぁぁぁい!!!」
シスターの女性「・・・と言うワケで、二人とも。
遊んであげてください。
大人の中では私と大岩さんとしか遊んでませんから・・・。」
つづく
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