コッパ「へ・・・っ!これくらい・・・。大した事はねェ。」
テル「かなり消耗しているな。休む必要があるそうだ。」
バンジョー「じゃあ、どこか安全な場所へ・・・・。」
コッパ「良いって。お前らはどっか行くつもりだろ?
俺の事は構うな・・・・・。」
ミル「でも、大丈夫?一人で歩けるかしら?」
コッパ「安心しなっ!こんなんでくたばる俺じゃねェ。
一人で休める場所へ行ってやんよ!
お前ら、どっかへ行けや。」
コッパはそう言いながら、ミルから離れてフラフラと歩く。
ミル「こ、コッパ・・・・。」 アシナガ「行かせてやんな。」
バンジョー「え・・・・?アシナガ。」
アシナガ「奴は、男一匹で行くつもりだ。
俺はその信念に水を差す事はできねーぜ。」
カズーイ「そうね。別にあたいにとっちゃどうでも良いし。」
バンジョーたちはゆっくり歩きながら去っていくコッパの姿を、
それぞれの気持ちで見送っていた。
ミル「大丈夫かな・・・・。コッパ君。」
テル「あいつもクラッシャーの戦士だ。安心できる。」
クロコタス「あのカメ族の少年は、中でも最も強くて、
100匹くらいの敵を倒した恐ろしい奴なんだ。
まあ、僕らワニ族の中にも似たような奴がいるけど。
・・・ねェ。皆。
僕らワニ族の住み処に来ない。歓迎するよ!」
テル「お前の仲間が俺たちを襲わないと誓えたらな。」
クロコタス「大丈夫!僕が何とかしてあげる!!
美味しい肉をいっぱい食べさせてあげるよ。」
バンジョー「・・・・ハチミツもあるかな?」
クロコタス「もちろん!!」 カズーイ「じゃ、行きましょうか。」
ミル「そうね。そこでゆっくりと休憩しましょう。」
こうして、バンジョーたちはクロコタスの案内で、
ワニ族の住み処へ行く事になった。
一方、グランティ第7特命隊の基地の部屋では、
エスメラルダがイエローフリビッツのボスが、
2匹のイエローフリビッツの報告を聞いていた。
エスメラルダ「そんな。ワゴスまでやられるなんて・・・・っ!」
エスメラルダはワゴスが死んだと聞いて悔しがる。
イエローフリビッツA「はっ!ですが、ご安心を。ゲコッ!
ズーギルは重傷を負っただけで、まだ生きています。
現在は治療を受けております。ゲコゲコッ!」
イエローボス「ゲコ!やはり、あの熊と鳥。そして、
あのクラッシャーのローブの二人はとても凶悪だな。
ゲコッ。」
イエローフリビッツB「ゲコッ。現在、奴らは手を組んで、
行動しているかと思われます。
今はどこにいるかわかりませんが・・・。」
エスメラルダ「・・・・あの4人のせいで、この沼の支配は、
難しくなって来ましたね。イエローボス。」
イエローボス「いや。奴らだけではない。我らの敵である、
カメ族とワニ族の中にも恐るべし敵がいるゲコ。」
エスメラルダ「恐るべし敵・・・?」
エスメラルダは動揺しそうになる。
イエローボス「そう。カメ族では、クラッシャーの戦士となっている、
二刀流の剣士である少年。そして、ワニ族では、
クラッシャーに所属していないが、その力は、
少年とは比べ物にならん程に恐ろしい、
赤色をしたワニだゲコ。」
エスメラルダ「つまり、その2匹を倒さないといけないわね。
良いでしょう。私の部下に奴らを倒させましょう!」
その時、この部屋で、ラミジャと二人の怪人が現れる。
一人は顔が普通の人間と同じらしいが、体が、
恐ろしい人型の怪物に近い。両肩に角が生えていて、
尻尾も生えている。両腕が少しだけ大きい。
もう一人は身体がダルマに近い形だが、
顔が恐ろしい魔物に近く、
下半身には蜘蛛の足が6本生えていた。
ラミジャ「エスメラルダ様。我らにご命令を・・・!」
エスメラルダ「これから、あなたたちには、
カメ族とワニ族の者たちを抹殺しなさい。特に、
二刀流のカメと赤いワニは必ず倒すのよ!」
ラミジャ「ははっ!!では、行くぞ!貴様たち!!」
怪人二人「おう!!!」
こうして、ラミジャと二人の怪物は行動に出ようと基地から出る。
エスメラルダ「イエローボス。
部下にズーギルの治療を急がせてください。
私は、部下を平気で死なせたくない・・・。」
イエローボス「ゲコ!了解した。
君たちには世話になってるからな。」
バンジョーたちはクロコタスの案内で、
ついにワニ族の住み処に来た。
そこには、多くのワニたちがいた。そのワニたちは、
クロコタスみたいな者ではなく、
緑色の普通のワニであった。
複数のワニが沼の中を何故か泳いでいた。ここは、
まるで、ワニたちの楽園であるそうだ。
クロコタス「ついに来たよ!!僕らの住み処へ!!」
バンジョー「ここがワニ族の住み処・・・・。」
つづく
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