灰間「偉く遣られたもんだ・・・!」
二人はそのまま燃えている基地の方へ入って行った。
基地の廊下を歩く灰間と日下部。内部の方も、
被害が出て、ほとんどが瓦礫でいっぱいだった。
火が付いているらしい。そこに。
灰間「あっ!!大神隊長!!!」
二人は大神を見つける。大神はさっきの襲撃で、
下半身を瓦礫に埋もれて、倒れている。
大神「うう・・・っ。二人とも、来てくれたんかぃ・・・!」
日下部「しっかりしてください!!隊長!!」
日下部と灰間は瓦礫を何とか持ち上げ、大神を救出する。
大神がゆっくり立ち上がると、二人はその瓦礫を置く。
大神「・・・・っ!そうじゃ!!姉崎を探さねば!!」
灰間「姉崎・・・・?」
日下部「SSPの第1分隊のリーダーを務める女性の人よ。」
大神「彼女はわしの学園の時からの友人じゃけ・・・!
さっそく、探して助けんとあかん!!手伝ってくれ!!」
灰間&日下部「了解!!!!」
その時、灰間と日下部の後ろに、何者かがいた。
灰間「む・・・・っ!?」 灰間はその後ろを向く。
だが、そこに誰もいなかった。気のせいだろうか。
大神「どうしたんじゃ!?」 灰間「・・・いえ。何も。」
こうして、大神は日下部と灰間と一緒に姉崎を探す事にした。
その姉崎は身体中に傷が付いたか、
フラフラしながら歩いている。
階段を登りながら、大神を探しているそうだ。
姉崎「うう・・・っ。は、早く。大神を探さなきゃ・・・っ!」
その時、姉崎が次に登ろうとする階段のところに、
見知らぬ姿の者が現れた。姉崎はその者に驚く。
姉崎「っ!お、大神・・・・!?」
その者は姉崎に近づく。だが、その者は大神ではなく、
銀と紫の色をした異形の姿をした怪人であった。
怪人「・・・・・・・・!」 姉崎「ち、違う!大神じゃない!?」
姉崎は怪人を見て、絶望する。
彼女に向けた怪人の両手が発光する。
姉崎「きゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
光を浴びた姉崎が急に倒れた。そして、怪人自身が光となり、
倒れた姉崎に憑依してしまう。
その時、大神たちが駆け付ける。
大神「姉崎!!!しっかりせんかぃ!!!」
3人は倒れた姉崎に近づき、大神が姉崎を抱える。
日下部「まだ息がありますっ!病院へ運びましょう!!」
大神「そうじゃの・・・・っ!」 灰間「・・・・ん!?」
その時、灰間のペンダントが小さく光る。
灰間(何だ?この女・・・。何か感じるぞ??)
町はずれの病院に入り、姉崎を入院させた大神たちは、
何とか避難できた長官たちと会話していた。
長官「いやァ・・・。デスナイトの奴ら。まさか、
いきなり我々に攻撃を仕掛けるなんて驚いたよ。」
上官A「奴らめ!久しぶりにジャンボロイドを、
完成させたからと言って、いきなり襲いかかりおって!!」
大神「ジャンボロイドの件については後で。
今は負傷している皆さんの安全を考えましょう・・・。」
灰間「・・・・・っ!?ちょっと失礼します!!」
ペンダントが光って、何かに気づいた灰間は、
いきなりどこかへ走り出す。大神たちはそれに驚く。
大神「灰間!?」 日下部「何よ。本当に失礼ね・・・。」
病院の廊下を歩く灰間。まるで、何かを探しているようだ。
灰間「・・・・・むっ!?そこか!!」
そして、灰間はどこかにバルガンを向け、
すぐに銃弾を発射する。その銃弾が何者かに命中した。
それは、姉崎を襲った怪人だった。
怪人「・・・・・・・・!?」
怪人は撃たれた左腕を痛がりながら、走って逃げる。
灰間「逃がすかよ!!」 灰間は怪人を追おうと走る。
ペンダントの力で怪人の気配に辿って走る灰間は、
ある病室の前に止まる。
灰間「これは・・・姉崎さんのいる病室。
まさか、やはり・・・!」
灰間はゆっくりとその病室に入る。
そこには、ベッドで横たわっている姉崎の姿があった。
姉崎「・・・あら。あなたは、BARの灰間君じゃない。」
灰間「え、ええ。そうですけど・・・。」
姉崎「うふふ。聞いたわよ。あなたは中学生らしいけど、
正義感が強くて、どんな困難にも立ち向かったって・・・。」
灰間「まあ。タマタマですが・・・。ん!?」
その時、灰間は姉崎の左腕を見て、驚く。その腕には、
まるで銃弾に撃たれたような傷があった。
灰間「その傷・・・何ですか?」
灰間はそう言うと、姉崎が驚いて、
無理やりな笑みで言う。
姉崎「っ!こ、これは・・・基地が崩れた時にできて・・・。」
灰間「違う。これは、銃弾でできた傷だ。その傷を、
あんたはさっきから負ってなかったハズだ・・・!」
姉崎は黙り込む。すると、灰間の目線には、
怪人の姿が少しだけ透けて見える。
灰間「ペンダントで感じたけど、
てめェはやはり、レギュラン星人!!」
つづく
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