大神「いや。わしはただ、皆にウルトラマンが、
いると言う事を教えてくれたき。慰める事なんて、
滅多にできんど・・・・。」
姉崎「くすっ。高校生の時から相変わらずね。
あなたが番長として、多くの同級生たちを励ましたのは、
私はよーく知ってるわよ?」
姉崎が微笑んで言うと、大神も笑いそうに言う。
大神「まあ、あいつらがふぬけているからのォ。
それに番長呼ばわりされるんは、あまり好みじゃないけ。
ただ、皆とは良え友達になりたいと思っただけじゃぃ。
しかし、卒業でその友達と御別れしてしまった。
今、一緒にいてくれとる友達は、君一人だけじゃき。」
姉崎「ふふっ。だって、私たちの親は軍人だからね・・・。
でも、そのおかげで今でもこうして話してる。」
大神「わしらの親は軍人と言えど、とても優しい人だった。
これからに、わしら二人でこの世界を守ろうやないの。
別れて行った友達のためにね・・・・。」
姉崎「ええ・・・・。っ!?」
その時、廊下が急に揺れ出した。二人はこれに驚く。
大神「な、何なら!!?」 姉崎「じ、地震だわ・・・!!」
そう。廊下だけではなく、基地全体。
その基地周囲に地震が起きたのだ。
そして、基地の前の地面が割れて、
そこから何者かが現れた。
その者は何と、人間と女性と同じ姿であった。だが、
その者はとても巨大で、ハイテクだが、
恐ろしそうに見える衣装で、銀が中心であった。
髪は赤色で、少し短い。顔や肌が見える部分に、
何やら緑色の模様があった。目は黄色く輝いている。
左腕には、人間の手ではなくハサミが付いていた。
謎の巨人「はああああぁぁぁぁ・・・・・!!」
大神と姉崎は、その巨人を窓から覗いて驚く。
大神「な、何じゃ!?あの魔獣は・・・・!!」
姉崎「魔獣じゃないわ!!あれが、ジャンボロイドよ!!!」
大神「何っ!?ジャンボロイドだとォ!??」
姉崎「ああ・・・っ!!こっちに近づいてくる!!!」
謎の女性の巨人は、ジャンボロイドであった。
ジャンボロイドは防衛軍の基地に接近し、
それを破壊し始める。
ジャンボロイド「・・・・・・・!」
ジャンボロイドは左腕のハサミで基地の一部を破壊する。
続いて、キックで違う部分を蹴り壊す。まるで、
暴れ回るような動きで基地を壊していく。
ジャンボロイド「・・・・・!・・・・・・・!!」
そして、ついに基地はほとんど廃墟となり、燃え上がった。
その基地を見て、
ジャンボロイドは笑っているかのような感じで、
消えて行った。このジャンボロイドは何のために来たのだろう。
その時、
見知らぬ異形に姿の者が燃え上がる基地に向かっていた。
数時間後、BARはその事件を知り、灰間と日下部が、
バルターボで、破壊された防衛軍基地へ急行する。
日下部が運転をしている。
灰間「で、その防衛軍基地を破壊したのが、
ジャンボロイドとか言う巨人だって?
まさか、そいつも魔獣じゃねーだろうな?」
日下部「馬鹿ね。ジャンボロイドは魔獣なんかじゃないわ。
謎のテロ組織が造り上げた巨大ロボットよ。」
灰間「テロ組織・・・。もしかして、どっかの宇宙人の集まりか?」
日下部「いえ。
悪い人間たちの集まりらしいわ。それはともかく、
大神隊長が無事であると良いけど・・・。あそこには、
隊長や多くの上司たちがいたから、
皆が死んだら大変な事になるわ。」
そして、
バルターボは燃えている廃墟な防衛軍基地の前に停まり、
灰間と日下部はバルターボから降りる。
つづく
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