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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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そして、その鯉のぼりが突然、スピードをあげてバルターボに迫る。

灰間「く、来るぞ!!!」

鯉のぼりの口の部分に牙が生え、その口から鳴き声が出た。

鯉のぼり「ガヤアアアァァァァァゴオオオォォォォォォォォ」

その鯉のぼりが牙でバルターボの前のガラスを砕いた。

日下部「きゃあああぁぁぁぁぁっ!!?」

日下部はこれに驚き、

思わずブレーキを踏み、バルターボが止まる。

そして、灰間と日下部は即座に降りて、

宙に舞う鯉のぼりに攻撃する。

灰間「奴は鯉のぼり型の魔獣なんだ!!」

日下部「よくもやったわねェ・・・!!くらいなさい!!」

灰間と日下部はバルガンで鯉のぼりを攻撃する。だが、

鯉のぼりは余裕で避け続ける。

灰間「この野郎!!!」

だが、灰間の放った1発の銃弾が鯉のぼりに命中してしまう。

鯉のぼり「ガヤアアアアァァァァァァァゴオオオオォォォォォォ」

鯉のぼりは攻撃が効いたのか、どこかへと飛び去って行った。

日下部「何なの・・・?あの化け物?」

灰間「わからん。少なくとも、

魔獣である事だけは確かだ・・・。(それに、あの鯉のぼりから、

強大なマイナスエネルギーを発していた。

そうだ。あのマイナスエネルギーを利用すれば、

見つかるかも知れねェ!!)」


BAR基地の司令室に戻った灰間と日下部。

大神「やはり、鯉のぼり型の魔獣が現れたんか・・・・。」

日下部「はい。口に牙が生えて、鳴き声も出していました。

あれはもう、作り物ではなく命を持っている魔獣かと思われます。」

灰間「それに、

あの魔獣からは物凄いマイナスエネルギーを感じました。」

上川「・・・っ!?もしかして、

鯉のぼりはマイネスエネルギーを浴びて、魔獣化したのでは!?」

叶野「マイナスエネルギーで!?また、非現実的な・・・。」

大神「いや、魔獣ならいかなる非現実な事も、

現実にする事もできるじゃろう。

負のエネルギーで魔獣が生まれるのも不思議ではない・・・。

これ以上、恐ろしい事が起きる前に、

あの鯉のぼり魔獣を何とかしなければ・・・・。

・・・そうだ。明日はこどもの日じゃのォ。」

日下部「そうですね。ですが、

私はこのBARを休むつもりはありません。」

灰間「・・・・俺も休みません。

必ず、鯉のぼり魔獣を仕留めるつもりです。」

大神「うむ・・・・。」


甚太郎の家。とても暗くなった甚太郎の部屋では、

甚太郎の前に、鯉のぼりが置いてあった。その鯉のぼりには、

一つだけ穴ができていた。まるで、銃弾に撃たれたかのように。」

甚太郎「そうか・・・。やられちゃったか。でも、良いよね。

これくらいで君は死んじゃいないし。・・・そうだ。

君は生きなきゃいけない。明日、僕を助けるために・・・!」

甚太郎にそう言われた鯉のぼりは、

ゆっくりに宙に浮かび始めた。

そして、口から牙が生え、目が赤く光る。

そう。鯉のぼり魔獣の正体は、甚太郎の鯉のぼりであったのだ。


そして、次の日。ついにこどもの日がやって来た。

徳丸の家の近くに鯉のぼりが3つくらい飾ってあった。

その近くに野口、徳丸、森下がいた。

森下「わーお!!これが、徳丸君の鯉のぼりなんだね!」

野口「素敵だわ・・・。」

徳丸「うん!!凄いだろ!!それに、じゃーん!!」

徳丸は両手に新聞の紙でできた兜を持った。

森下「おおう!!兜だァ!!」

徳丸「かっこ良いでしょ?昨夜、苦労して作ったんだ。

そう言えば、森下さんの方は!?」

森下「私の家にも、鯉のぼりをいーっぱい飾ったよ!

兜は作ってないけどね・・・。」

野口「・・・・でも、残念ね。灰間君がいなくて・・・。」

森下「翔ちゃんには後でゆっくり見せてもらうわ。」

徳丸「そうそう。灰間君だって、きっと見たいしね。」


秋田町を歩く灰間。隊員服を着ているので、

ちゃんとBARの仕事をしている。

その時、灰間のペンダントが光った。

灰間「む・・・っ!?

マイナスエネルギーを察知しただと!?後ろか!?」

灰間は後ろの方を向く。そこに、

鯉のぼりを持っている甚太郎が歩いていた。

灰間(あれは・・・あの時のガキか!?・・・あの鯉のぼりは!)

灰間は甚太郎の持っている鯉のぼりに目をつける。

その鯉のぼりには、穴ができている。

灰間(そうか・・・・!ならば!)

甚太郎は鯉のぼりを持ちながら、笑みを浮かべていた。」

甚太郎「今回は勝ってやる。そして、復讐するんだ・・・!」

だが、甚太郎は気づかない。

後ろから灰間が尾行している事に。


数分後、

甚太郎は古すぎたのか誰も住んでないような家に入った。

その中には、幸雄を始めとした多くの少年たちが、

お菓子やジュースを食べたり飲んだりしていた。

もちろん、

そのお菓子とジュースはほとんど甚太郎が買った物である。

だが、甚太郎は食べていない。食べさせてもらってないのである。

甚太郎「ち・・・・・っ!」

幸雄「うーん!!うめェ!!

やっぱり、カレー味のポテチは最高だ!!

お前も食うか!?甚太郎・・・。」

甚太郎「え!?良いの・・・・?」

幸雄「・・・と言うのは、嘘!お前のようなクズに、

食わせるお菓子なんかあるか!!馬鹿が!!」

少年「そうそう!お前は負け組だから、

それらしい生き方が一番なの!」

少女「あんたなんか、素晴らしい未来なんか来ないわよ!」

幸雄「・・・・そうそう。

その甚太郎の馬鹿の鯉のぼりはどうなのよ!?」

幸雄の友達「おう。立派に撮ったぜ!!」

幸雄の友達は幸雄に写真を見せた。その写真には、

甚太郎の鯉のぼりが飾っているのが写されていた。

それを見た幸雄たちは笑っていた。

まるで、甚太郎を迫害するように。

幸雄「うわっ!だっせ!!よくこんなの飾れるな!?おい!!」

幸雄の友達「傷だらけなのが、まるで甚太郎の心と、

同じであるように見せているな!本当にざまァだぜ。

・・・でも、甚太郎の奴。何でその鯉のぼりを持って来たんだ。」

幸雄たちは甚太郎が鯉のぼりを持っている事に気づく。

幸雄「確かにそうだな。もしかして、

直接、俺らに酷い事をされるためじゃね?」

甚太郎「黙れ。そんな事のためじゃあない・・・!」

幸雄「ん?お前。何かうざく感じたぞ・・・?」

幸雄は少しだけ怒りを見せて、

甚太郎に見せる。すると、甚太郎は笑う。

甚太郎「クククククク・・・・!!これから、君たちに、

今まで見た事のない面白い芸を見せようかと思ってね。」

幸雄の友達「おいおい!

自分から俺らに芸を見せる気か!?」

幸雄「勝手に決めんじゃねェ。お前が行う芸は俺が決める。

お前が最もやりたくない事をお前が芸をする。

昔からそうしたハズだろ?」

甚太郎「いや。正直、やりたくないよ。

お前の出した課題は・・・。これから、

僕が君らに課題を出すよ。最も凄い恐怖と共にねェ・・・・!!」

甚太郎は鯉のぼりを床に置き、こう言う。

甚太郎「目覚めよ!!コイモンス!!!!!」

甚太郎がそう叫ぶと、

鯉のぼりが光り初め、その光が消えると、

足が4本生え、口に牙が生えた。

姿が鯉のぼりそのものだが、

まるで4足型の怪獣のように動いている。

これこそ、鯉のぼり型の魔獣であるコイモンスだ。

つづく

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幸雄「随分と自信満々だな?頭、大丈夫?」

甚太郎「うん。大丈夫さ・・・。それに、

お金さんの方も、安心してね。今年はマジ大丈夫だから。」

幸雄(甚太郎の奴。何か凄く余裕って感じだな。

去年ではあんなに嫌がっていたのに・・・。何か嬉しくねェ。

俺は奴が切なくなるところが見たいと言うのに。

・・・・まあ良いや。そのうち、何とかなるだろうね。)

甚太郎(・・・僕には新しい友達がいるんだ。そいつが、

僕の力になってくれるんだ・・・・!)

甚太郎は心の中から笑った。甚太郎に何があったのだろう。

幸雄の友達「何を笑っているの?もしかして、

また今日も俺らの仲間にいじめられたいの?」

甚太郎「いや。いじめられないよ。今日は・・・。」

そして、この教室の窓側から、

鯉のぼりらしい物の一部が見えた。


下校時間となった。灰間と野口は、商店街に行った。

灰間「ここに、鯉のぼりが売られている店があるのか?」

野口「ええ。確か、この辺にあるのだけれど・・・。」

灰間「・・・・・ん?あっ!あの子は・・・。」

その時、

灰間と野口は近くに甚太郎がいる事に気づき、彼に近づく。

野口「やぁ。まった会ったわね。」

灰間「こんなところで何やってんだ?」

甚太郎「むっ?昨日の連中か・・・。そうだ!調度良いや。」

灰間「何が調度良いんだ?」

甚太郎「・・・ちょっと、お金をくれないかなァ?」

野口「何のために?」

甚太郎「いやさ。

いじめっ子共が僕の金でお菓子を多く買えって、

言ってさ。それで、僕の金が減っちゃうんだよ。

そこで、あんたたちから金を奪って、

僕の持つ金の数を元通りにするってワケさ。」

野口「そう・・・。いじめっこが・・・。じゃあ、これで良いかな?」

野口は1000円を甚太郎にあげた。

甚太郎「おお。ありがとう。お姉ちゃん。」

灰間「おいおい。良いのかよ?こんな奴にあげちまって。」

野口「だって、可哀想だもの。いじめられっ子と聞いて・・・。」

甚太郎「ほら。そこのあんたも・・・。」 

甚太郎は灰間に向かって言う。

灰間「・・・・悪いな。俺の金は鯉のぼりを買うためにあるんだ。

すまねェが、お前に金はやれない。悪いが、

他の優しい人に頼んでくれ。行くぞ。野口。」

野口「え、ええ・・・。」

灰間は野口と共に、

鯉のぼりの売られている店へと行こうとする。だが。

甚太郎「知らないよ?どうなっても。」

灰間「ん・・・?」

甚太郎「僕の頼みを聞かなかったあんたは、

もう死んじゃうかもね?」

甚太郎はそう言うと、灰間と野口の元から去って行った。


そして、夕日。甚太郎は家に帰り、自分の部屋に来た。

甚太郎「・・・・ただいま。」

甚太郎は部屋に置いている鯉のぼりに向かって、そう言う。

すると、その鯉のぼりが紫色に光って、少しだけ動く。

まるで、この鯉のぼりには生命があるみたいだ。

甚太郎「さっきはありがとうね。僕を守ってくれて。後ね。

ぶっ殺して欲しい奴がいるんだ。そいつは・・・・。」


BAR基地の司令室で、

大神が隊員たちに向かって、こう言う。

大神「先ほど、大鳥小学校の生徒から、電話があってのォ。

その情報によると、鯉のぼりに襲われたそうなんじゃ。」

日下部「鯉のぼりに襲われた?」

上川「鯉のぼりって無生物ですよ?

その無生物がどうやって人を襲うんですか!?」

大神「わしもその詳細がわからんが、とりあえず、

鯉のぼりがフワフワ浮かんで、食べようとしたそうなんじゃ。

幸い、全員無事であったそうだが・・・・。」

緒川「その鯉のぼりについて調べてきたんだけど、

どこから来たのか、全く謎だわ。

と言うか、全てが謎らしいのよ。」

叶野「・・・もしや、また魔獣の仕業では・・・?」

大神「そうかも知れんき。灰間!日下部!

至急、バルターボで大鳥町を調査するんだ!!

レーダーで探せば、何かがわかるかも知れん!」

灰間と日下部「了解!!!」


灰間と日下部はバルターボで、夜の秋田町を調査した。

運転は日下部が行っている。

日下部「でも、不思議よねェ。鯉のぼりが人を襲うなんて。

元々、

鯉のぼりが人を喜ばせるための存在のハズなのに・・・。」

灰間「そうだな・・・。もし、

その鯉のぼりが魔獣であるとすれば、

奴らはまた恐ろしい事を考えているに違いない。」

日下部「そうね。一刻も早く探さなきゃ。」

その時、灰間のペンダントが光る。

灰間「・・・・・っ!?目の前に、何かが来るぞ!!」

日下部「え・・・?あっ!!あれは!!」

走るバルターボの前に、何かが近づいて来た。それは、

紛れもなく鯉のぼりであった。

その鯉のぼりが宙に浮かんで、

バルターボに近づいて来たのだ。

灰間「こ、鯉のぼりだ!!!」

日下部「空を飛んでいる!!

もしかして、命を持っているって言うの!?」

つづく

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甚太郎「・・・・子供の日・・・だよね?」

幸雄の声「正解だ。後二日になれば、

俺らが主役の日だ。そこで!」

甚太郎「・・・・また、僕に命令するんでしょ?」

幸雄『そう。その日には、俺からの使命を3つ行ってもらう。

一つ目は、俺に多くのお菓子とジュースを持ってくる事。』

甚太郎「そんなもん、自分で買えば良いんじゃない?

だって、幸雄君。大金持ちだし。」

幸雄の声『いやいや。自分の金は本当に欲しいと思った物を、

買うためにとっておくんだ。』

甚太郎「だったら、お菓子とジュースは・・・!?」

幸雄の声『お前に質問する権利はない。貧乏のお前にな。

お前は自分の金で世間のために使えば良いんだ。』

甚太郎(お前の欲しい物を買うのが、世間のためかよ・・・!?)

幸雄の声『次。二つ目。お前の家に鯉のぼりを行え。

俺の友達がカメラで撮るって行ったから。

お前だって鯉のぼりくらいはしたいだろう?』

甚太郎「無理だよ・・・。鯉のぼりなんて買ってないし・・・。

自分で作った物しかないし・・・・。」

幸雄の声『それでも良い。必ずのぼらせるように!』

甚太郎「だから無理だって!

お母さんが駄目だって言ってるし・・・。」

幸雄の声『クズが!!母親の命令なんかスルーしろや。

お前の下手くそな鯉のぼりを俺らが見て、

笑ってやるんだよ!ありがたく思え!!

そして、最後!三つ目!!・・・・俺の芸をやってもらう。』

甚太郎「・・・・芸って、今年は危険な事じゃないよね?」

幸雄の声『いや。今年もすげー事をやってもらうさ。

詳細は当時に教えてやるから、期待する事だな。

場所は俺の家。もし、

一つでも命令に背いたら、殺すかも知れないぞ?

はははははははははははは・・・・・!!!』

そして、スマフォが切られ、

甚太郎は怒りのあまり、そのスマフォを投げ捨てる。

甚太郎「どう言う事だ!!お馬鹿野郎!!!!

・・・くそぅ。だから、こどもの日は嫌いなんだよ。

その日になると、

幸雄の野郎が僕に命令をしまくって、お金を奪う。

去年だってそうだった・・・。去年だけではない。

3年前からずっと・・・・!!

奴が僕の家族が貧乏である事を知ってから・・・・!!」

甚太郎の家族は貧乏であり、金が少ないのだ。だから、

欲しい物は買えず、学校でいじめを受けているのだ。

対する幸雄は大金持ちだが、罪のない子供をいじめて、

金を奪ったりと、自分だけが楽しい生活を送っているのだ。

数時間が過ぎると、甚太郎は窓辺から夕日を覗いていた。

甚太郎(僕が貧乏だから、色々と得できない事ばかり、

真っ当な生活なんてできない。・・・大金持ちになりたい。

あの幸雄から大量の金を奪って、勝ち組になりたい・・・!

お母さんや多くの人たちに褒められたい・・・・。

僕は・・・強くなりたい・・・・・!)

その時、甚太郎の鯉のぼりが紫色に光り始めた。


次の日。秋田学園では、徳丸と森下が会話をする。

森下「明日はいよいよ、こどもの日だね!」

徳丸「うん!!その日は何をしようかな。」

灰間「お前たち。もしかして、

自分たちがまだ子供だと思っているのか?」

徳丸「だって、中学生はまだ子供みたいなもんでしょ?

子供は高校を卒業してから、大人になるんだもの。」

野口「確かにそうかも知れないわね。」

徳丸「・・・そうだ!皆。鯉のぼりはある?僕はあるよ!」

森下「私はいーっぱい買って来たわ!!

いっぱい飾るんだから。」

野口「私も買っているよ。灰間君は?」

灰間「いかん。まだ買ってねェや。母さんに頼んでみるかな?」

灰間たちはいつも楽しそうな会話が続いていた。


そして、とある小学校。ここは、秋田小学校である。

5年G組。ここが、甚太郎のクラスである。

甚太郎の隣に、ややブサイクに見える少年がいた。

その少年こそが、幸雄である。

幸雄「おい。甚太郎。例の鯉のぼり飾ったかぃ?」

そして、近くの席にいる少年が甚太郎に話しかける。

この少年は幸雄の友達である。

幸雄の友達「俺、後でカメラで撮るからさ。お前の鯉のぼり。

今年もクズっぽいだろうなァ。ククククク・・・・!!」

甚太郎「撮るが良いさ。きっと、凄いから・・・。けけっ。」

つづく

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ある日、灰間、野口、徳丸、森下が町を歩いていると。

森下「・・・・あ!見て。鯉のぼりよ。」

徳丸「わあ。本当だ。」

灰間が見たのは、ある家の近くにある鯉のぼりであった。

野口「そっかァ。もうすぐ、こどもの日が来るものね。」

灰間「ああ。子供たちが大活躍する日か。

その証拠に、子供たちがあんなに嬉しそうだぜ。」

灰間は近くに複数の子供たちが、

笑いながら走っているところを見る。何やらとても嬉しい様子だ。

灰間たちは町を歩き続け、多くの家に、

多くの鯉のぼりがあるところを見ていた。そして、

公園から大勢の子供たちが、

嬉しそうに遊んでいるところを見ていた。

野口「まだこどもの日になったワケじゃないのに、

皆。喜んでいるみたい。」

徳丸「こどもの日ってそんなに嬉しい日なのかしら。」

謎の声「ちっとも嬉しくなんかないやぃ。」

森下「え・・・・!?」

灰間たちは謎の声に少し驚き、隣の方を見る。

そこには、暗そうに座っている男の子がいた。

徳丸「嬉しくないってこどもの日が?」

男の子「うん。そうだよ・・・。」

森下「どうして?こどもの日は君たち子供が主役なのよ?

どうして、それが嬉しくないの?」

男の子「だって、その日。僕が不幸になっちゃうんだ。」

野口「不幸ってどんな事?」

男の子「普通のいじめを受けるって事だぃ!」

男の子はそう言って、ゆっくりと歩いて灰間たちから離れて行く。

灰間(何だ?あのガキ。何だか凄く悲しい感じがしたが・・・。)


ウルトラマンティアーズ第46話・不運を呼ぶのぼり

鯉魔獣・コイモンス
登場


民家ではほぼ鯉のぼりがあった。だが、

ある民家だけ、鯉のぼりがなかった。何故、ないのだろう。

その民家のある部屋で、あの男の子がいた。

その男の子の近くに、鯉のぼりがあった。

だが、その鯉のぼりには多少の傷らしき部分があった。

男の子「良いなァ。僕も鯉のぼりやってみたいなァ。よし!」

男の子は立ち上がり、部屋から出て、どこかへ向かった。

それは、母親のいる和室であった。

母親「え?鯉のぼりがやりたい?」

男の子「うん。せっかく、鯉のぼりがあるし使おうよ!」

母親「・・・・駄目よ。」

男の子「何でさ!?皆、やってるんだぜ!?

僕らだけやってないとか、おかしいと思うよ!?」

母親「私らのように、

鯉のぼりなんかしていない家族も多くいるわ。

・・・と言うか、やって欲しくないわ。鯉のぼりとか。

あんな傷物の鯉なんて見せつけられたら、とても恥ずかしいわ。

それに、私たちは貧乏だからね。新しい鯉のぼりなんて、

買う事ができるワケないわよ。わかったかしら?甚太郎。」

男の子の名は甚太郎(じんたろう)であった。

甚太郎は暗そうに頷いて言う。

甚太郎「・・・・・・はい。」


甚太郎は切なそうに、自分の部屋へ戻った。

ベッドの上で何かと呟いている。

甚太郎「そうだよねェ。僕の家は貧乏なんだ。

おかげで、パソコンもないし、ゲームも少ない。

雄一、このスマートフォンだけが僕の大事な物だよな。

まあ、このスマフォのゲームもできるワケないけど。」

その時、スマフォが鳴り出す。甚太郎はそのスマフォを使う。

甚太郎「・・・・も、もしもし・・・?」

謎の少年の声『もしもし、甚太郎。俺だよ。俺。』

甚太郎「・・・また、君か?幸雄君。」

謎の声の少年は幸雄と呼ばれている。

幸雄の声『そうだ。甚太郎。もうすぐ、何の日か知ってるかぃ?』

つづく

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こどもの日。その日に喜ばない一人の男の子がいる。

その切ない男の子の持つ鯉のぼりが、

生命を持つように動き出した。

次回、【不運を呼ぶ鯉のぼり】

あとがき

どうも、ゆー1です。いかがでしたか。ティアーズ第45話。

今回は大神隊長がメインの回でした。

今回のテーマはどんな風にしようかと考えていましたので、

色々と考えて、

隊長が防衛隊を辞めると言うエピソードにしました。

まあ、辞めてませんがね。次回も大神隊長が登場しますし。

自分の親が寿命によって、その親が心配なために、

防衛隊を辞めると言うのは、都合上な事で良いでしょうか?(

今回のゲストは大神の母親です。

老人であるため、寿命が近いような悲しい老婆です。

今回登場した敵はターナー星人とターナーザウルスです。

2匹ともオリジナルでございます。

この敵キャラたちの活躍を描くために、

この回を描こうとしましたよね。私(

次回は鯉のぼりにちなんだ話です。

それでは。

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