日下部「・・・・ま。良いや。あんたが嬉しそうだから良しとするわ。
・・・・で、野口さんこそ、灰間君の事、どう想っているワケ?」
野口「・・・・・・・っ。」
野口の脳裏に灰間と一緒にいた事を思いだす。
メタシサス事件の後で、灰間と抱き合った事を特に。
野口(もし、あの時の事を喋ったら、
日下部さんどうするのかしら・・・?)
どうやら、野口はそれを語る事ができないらしい。
野口「・・・・灰間君は、私にとって大切な友達なの。」
日下部「友達・・・ねェ。私と一緒みたいね。」
野口「うん・・・。でも、灰間君への想いは・・・・。
多分、私の方が・・・・・。」
日下部「え・・・・?」
野口「とりあえず、BARでの任務の時に・・・。
もし、できたら。それまでに灰間君を守ってほしいの!」
日下部「そう言われても、あいつ。私に守られなくても、
勝手に傷つきながらも戦うんだからね。まっ。
一応、仲間だし守ってやりたいけどね。もちろん、あんたも。」
野口「私も・・・?」
日下部「ええ。あんた。灰間の仲間でしょ?それに、
私たちは人類の平和を守る防衛隊だから、
あんたを含めて、多くの人間を守るために戦っているのよ。」
野口「日下部さん・・・・。」
日下部「だから、あんたは。
私たちの事を信じれば良いのよ・・・。むっ!?」
その時、日下部と野口は前方に何か来る事に気づき、
歩を止める。そこには、白い煙に満ちていて、
そこから複数の男たちが歩いていた。
複数の男たち「ひっひっひっひっひっひっひっ・・・・!!」
野口「・・・・っ!?」 野口はその男たちに恐怖を感じる。
日下部「何なのよ!?あんたたちは!!」
男A「ちょっと、俺らのところに来いや・・・!」
男B「お前らに気持ちの良い事をさせちぇやるよォ。」
野口「気持ちの良い事・・・!?」
日下部「騙されないわ!どうせ、悪い事に決まっているわ!!」
男C「あぁ?この偉大なる魔族が、
せっかく友好的に誘おうとしてんだぞ!?」
日下部「あんたたち魔族なんて絶対に信用しないわ!!」
男A「やはり、BAR隊員はそう甘くないと言うワケだな。
かかれ!!!」
男Aがそう言うと、複数の男たちが日下部と野口に襲いかかる。
男たち「があああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
日下部「野口!!さがりなさい!!」 野口「は、はい・・・!」
日下部が迫る男たちの一人をいきなりパンチで倒す。
日下部「ふん!!!」 魔族B「ゆっ!?」
魔族C「ゆんやあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
魔族Cが日下部に殴りかかる。
だが、日下部は平手でその拳を止めとめる。
日下部「ふっ・・・!てやぁ!!!」
日下部はハイキックで魔族Bを蹴り倒す。
日下部「言っておくけど、あんたたちを倒すために、
日々特訓をしていたのよ!
格闘ではあんたたちより上にいってるつもりよ!!」
魔族D「野郎・・・・!!」 魔族Dが鉄棒で殴りかかる。
日下部「はっ!!!」 日下部は素早いパンチで魔族Dを倒す。
魔族D「うわっ!!?」
そして、日下部はその鉄棒を手にとり、武器とする。
日下部「はああぁぁ!!てい!!とう!!むん!!」
日下部はその鉄棒で3人の魔族を素早く倒す。
魔族E「ぎいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
魔族Eがナイフで斬りかかると、日下部は鉄棒でガードする。
日下部「ぐ・・・っ!このおおぉぉぉ!!」
日下部はキックで魔族Eを倒す。
続いて、魔族Fもすぐに倒した。
日下部「はああああぁぁぁぁぁ!!!」
魔族F「ゆべえええぇぇぇぇ!!!」
その時、野口の悲鳴が聞こえる。
野口「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
日下部「っ!?野口・・・!!あっ!!」
その時、
日下部は野口が二人の魔族に捕まっているところを見た。
魔族G「せめて、この女だけでも、貰い受けていくぞ!!」
野口「い、いやぁ・・・・!」
日下部「させるかあああぁぁぁぁぁぁ!!!」
日下部は野口を助けようと走るが、
後ろから魔族がパイプで殴りつける。
魔族H「うらあああぁぁぁぁぁ!!!」 日下部「がっ!?」
頭を殴られた日下部は倒れる。そして、
残った魔族たちが野口を連れて、
白い煙の中に逃げる。
日下部「野口さああああぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
そして、野口は魔族たちに連れ去られ、
共に煙の中に入り、その煙が消えてしまった。
BAR基地の司令室に来た日下部の話を聞いた灰間は驚く。
灰間「何!!?野口が浚われた!!?」
つづく
[0回]
PR