バンジョー(ワニ)「・・・・良いよ。」
ミスターバイル「それでは、奴らが出て来たら、
開始するワニ!!出るワニ!!ヤムブリー!!グラムブリー!!」
そして、無数の穴から赤い生物と黄色い生物が、
無数に出てきた。どちらも丸く小さい。違うのは、
赤いのが頭に羽らしい突起が付いて、
黄色いのが目つきが悪くて牙のある口が付いている。
赤い物体がヤムブリー。黄色い物体がグラムブリーである。
バンジョー(ワニ)「これが・・・ヤムブリーとグラブムリー・・・・!」
カズーイ(リュック)「生きているみたいだけど・・・。
まるで、生気を感じてないような気がする・・・・。」
ミスターバイル「3、2、1、GO!!ワニ!!!」
ミスターバイルはそう言った後すぐに走り出す。
そして、素早くヤムブリーを一気に喰ってしまう。
カズーイ(リュック)「バンジョー!!あたいたちも!!!」
バンジョー(ワニ)「う、うん!!!」
バンジョーも走りだし、ヤムブリーを食べようとする。しかし。
ヤムブリー「・・・・・・!?」
ヤムブリーはすぐ小さき穴の中へ入り込んだ。
バンジョー(ワニ)「なっ!?こ、これは・・・・!!」
ミスターバイル「ヤムブリーとグラブムリーは一瞬だけ、
正気に戻って穴の中に戻るワニ!!奴隷にも、
生きたいと言う心が1ミリだけ残ってるワニ!!!」
バイルはそう言って、ヤムブリーをまたも食べる。
バンジョー(ワニ)「生きたいと言う心・・・・!?」
バンジョーはそれを聞いて、動揺しそうになる。
ミスターバイル「ワニ!!どうしたワニ!?俺様は既に、
5匹も喰ったワニ!!早く追いつかないと酷いワニ!!!」
カズーイ(リュック)「バンジョー!!早く!!!」
バンジョー(ワニ)「く・・・っ!!らあああぁぁぁぁ!!!」
バンジョーは目の前にいるヤムブリーを食べようと走る。
そして、バンジョーの開いた大きな口がヤムブリーに近づいた時。
ミスターバイル「ワニワニ!!ワニ・・・・ッ!?」
また1匹のヤムブリーを食べたバイルはバンジョーの方を見る。
カズーイ(リュック)「ちょっと!
何やってるのよ!!バンジョー!!!」
バンジョーはヤムブリーを食べていなかった。ヤムブリーも、
穴の中に戻らずに動いてはいない。
バンジョーは無抵抗な生物を、
食べる事はできないのだ。これを見た皆は。
テル「あいつ・・・!ヤムブリーを食べてないぞ!?」
ミル「ワニになればヤムブリーも、
美味しそうに食べられるハズよ?」
ミドリ「それとも、バンジョーにとっては不味そうじゃないのかな?」
マンボ「いや、違う。バンジョー。生きている者を食べられない。
罪もなく生きたい善人を食べられない。バンジョー。
善人を食べない。
ヤムブリーとグラムブリー。どっちも元々善人・・・・。」
ミスターバイル「どうしたワニ!?貴様もワニならば、
ヤムブリー1匹は美味しく食べられるワニ!!それとも、
ワニのクセに食べたくないと言うワニか!!?ちなみに、
このゲームに負けた者は勝った者に喰われるワニ!!!
死にたくなかったら、この俺様に勝ってみるワニ!!!!!」
カズーイ(リュック)「バンジョー!!」
バンジョー(ワニ)「く・・・・・っ!でも、僕には感じるんだ。
この生物たちは死にたくないと言う思いが・・・。
生きたいと言う思いが・・・少しだけ感じる・・・・・!」
カズーイ(リュック)「かと言ってここで、
食べなきゃ勝てないのよ!!
何かを得るには何かを犠牲にしなきゃならない時もある!!」
謎の声「食べて・・・・。」 バンジョー(ワニ)「えっ!?」
バンジョーは謎の声を聴き、驚く。
その声は目の前のヤムブリーの物だった。
ヤムブリーの声はとても静かで暗かったが、
そこに悲しみが満ちていた。
ヤムブリー「僕らを食べて・・・。
僕らはワニ族の遊戯のためだけに、
使われる道具。僕らはその道具として生きるの疲れた・・・・。
だから、死なせて!僕らを自由な天国へ行かせて・・・・・っ。」
バンジョー(ワニ)「く・・・・っ!!あああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そして、バンジョーはついに1匹のヤムブリーを食べた。
バンジョー(ワニ)「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
そして、バンジョーは素早く走り、次のヤムブリーを喰う。
ミスターバイル「ようやくその気になったワニか!?だが、
俺様は既に10匹も食べたワニ!!貴様は2匹だけワニ!!!」
カズーイ(リュック)「バンジョー!!!!」
バンジョー(ワニ)「わかってる!!
うらああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
バンジョーは3匹目のヤムブリーを食べ、次に4匹目を食べる。
ミル「一気に4匹も食べたわ!!」
テル「5匹目も食べたぞ・・・!!」
アシナガ「しかし、バイルの野郎は既に14匹も・・・・!!
差があり過ぎるぜぃ!!どうすりゃ良いんだ!!!」
バンジョーは6匹目のヤムブリーを食べて、
また口を大きき開ける。
バンジョー(ワニ)「であああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その時、
バンジョーは勢い過ぎたか誤ってグラブムリーを食べてしまう。
バンジョー(ワニ)「っ!?うぉええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
グラブムリーを食べたバンジョーは物凄く吐いて倒れる。
カズーイ(リュック)「ば、バンジョー!!!??」
ミスターバイル「勢いに過って、
グラブムリーを食べてしまったワニか!!
グラムブリーを食べたワニは、
その不味さでほとんど放心状態になったワニ!!!」
バンジョー(ワニ)「ぐうぅぅ・・・・っ!!でえぇぇい!!」
物凄い苦さに苦しむバンジョーは、
それに耐えて一気に立ち上がる。
そして、すぐにヤムブリーを多く喰い始める。
バンジョー(ワニ)「おおおおおおあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
激しい形相でバンジョーはひたすらヤムブリーを食べ続ける。
ミル「凄いわ!!一気に12匹も食べたわ!!!」
テル「何て素早い奴・・・・!だが、ミスターバイルは、
既に17匹も食べている・・・・!!」
アシナガ「けど・・・!確実に追いついてやがるぜ・・・・っ!!」
そう。バンジョーは素早くヤムブリーを多く食べ続け、
数がバイルに徐々に追いつきつつある。アシナガたちは、
その圧倒的なバンジョーの活躍に感心している。だが。
バイルも負けずにヤムブリーを食べ続けている。
ミスターバイル「少しはやるワニな・・・っ!!ちなみに、
この勝負は30匹以上食べた者が勝つワニ。どちらが、
先に30匹食べられるか勝負ワニイイイィィィィ!!!」
バンジョー(ワニ)「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
バイルとバンジョーはヤムブリーを食べ続ける。果たして、
どちらがこの勝負に勝つ事ができるだろうか。
ミドリ(ミスターバイルさんは既に23匹。そして、
対するバンジョーは20匹。この勝負・・・・。
バイルの勝利じゃなくなりそうかも・・・・・っ!!)
ミドリはバンジョーがバイルを追いついている事を知り、
そう思った。この遊戯はバイルは毎回勝利しているのだ。
バンジョーはその連戦連勝のバイルに勝てるのか。
バンジョー(ワニ)「はあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
バンジョーはまた1匹のヤムブリーを食べる。その時、
そんなバンジョーにバイルが語り出す。
ミスターバイル「俺様はもう29匹目を食べたワニ!!
お前もとうとう、29匹を食べたワニね!?」
そう。バンジョーもバイルも29匹を食べたのだ。
つまり、どちらかが先に次の1匹を食べた者が勝てると言うワケだ。
ミスターバイル「今日まで俺様と同じ点まで辿り着いた者は
1匹もいなかったワニ!!だが、そんな俺様に追いついたのは、
お前が初めてだワニ!!!だが、俺様は負けないワニ!!!
何故なら、
俺様はワニ族最強の戦士・ミスターバイルだからだワニ!!!!」
バンジョー(ワニ)「僕だって・・・もう負ける気はしないね・・・・!!」
ミスターバイル「ならば、
最後のヤムブリー1匹をかけて勝負ワニ!!!」
バンジョー(ワニ)「望むところだあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
バンジョーとバイルは1匹のヤムブリーに向かって走る。
その頃、戦場の沼では、複数のカメたちが倒れていた。
残りのカメが恐れながらさがっている。彼らの前には、
グランティ第7特命隊のビーラゴスがいたのだ。
そして、彼の背後には大勢のフリビッツがいたのだ。
ビーラゴス「うふふふふふ!カメって弱いなァ?
まあ、俺の手にかかればこんなもんかねぇ~っ?」
カメ「畜生・・・!カエル共め!!卑怯な真似を・・・!!」
フリビッツ「卑怯だァ?ゲコゲコ!!助っ人を呼んで、
どこが卑怯なんだよ?おっ!?ゲコゲコゲコゲコ・・・!!」
フリビッツ「と言うワケだ。
俺らは勝つためのは手段を選ばねーの?」
カメ「ぐっ!!や、野郎おおおぉぉぉ!!!」
1匹のカメが剣でビーラゴスに斬りかかる。その時。
つづく
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