ユミ「あっ!コッパが起きるわ・・・。」
4人は起きそうになるコッパの方を見る。そして、
ついにコッパがあくびをして起き上がる。
コッパ「ふああぁぁぁ・・・・。ったく、
うるせーなァ。久しぶりのこの病院は・・・。」
ボトルズ「気がついたんだね・・・。」
コッパ「あ・・・?っ!!お前らは!!!」
コッパはボトルズたちを見て、血相を変える。
ユミ「安心して。私はユミ。あなたと同じクラッシャーよ。」
ミクス「私もクラッシャーです。よろしくお願いします・・・。」
コッパ「・・・っ?お前ら、確かブレンティの女戦士だっけ?
写真で見た事あるけど・・・・。けど、
そこの土竜とジンジョーは違うみてェだな?」
コッパはその語尾と共にボトルズとプルレスを睨む。
ボトルズ&プルレス「ひ・・・・っ!!?」
ボトルズとプルレスは怯えそうになる。
ユミ「この二人は私が仲間にしたの。まあ、
この子たちの友人の妹を助けるまでは・・・。」
コッパ「妹・・・?もしかして、友人ってのは、
あの熊と鳥の事か!?」
コッパはボトルズの友人をバンジョーとカズーイである事を知る。
ボトルズ「え?会った事あるのですか?」
コッパ「ああ。奴らは凄い力を持ってやがった。
俺と互角くらいに強かったぜ・・・!」
ボトルズ「・・・・ねェ。君は確か、この沼の住人だったよね?」
コッパ「それがどうしたのよ?」
ユミ「どうして、この沼に帰って来たの?」
コッパ「・・・・それを聞いてどうするんだよ?」
ボトルズ「・・・・それは・・・・・。」
コッパ「残念だけど、お前らに答える暇はねーから。」
コッパはそう言いながら、ベッドから出て歩き出す。
ミクス「あっ!あの・・・。怪我はもう良いの!?」
コッパ「うっせーな!眠ったらもう回復したような気分だよ!!」
ミクス「ひぅ・・・っ!」
ミクスはコッパに怒鳴られて怯える。
ユミがそんな彼女の頭を撫でる。
プルレス「けど、今から何をする気なんだぃ・・・?」
コッパ「決まってるだろ?戦いに行くのよ・・・!」
そして、コッパはこの病院から出た。ボトルズも彼らを追おうと出る。
ボトルズ「待ってください・・・・っ!」
外に出たコッパとボトルズたち。
その時、2匹のカメの会話が聞こえる。
カメA「また俺ら側の兵が多く減ったって・・・!?」
カメB「ああ。またカエル族の味方って奴のせいだ。」
コッパ「カエル族・・・・っ!?」
コッパはその2匹の会話を聞く。ボトルズたちも。
カメB「しかも、
その味方ってのはどうやらこの沼の住人ではない、
怪物らしいぜ?その怪物は数匹いて、
俺らや他の種族の戦士たちを、
多く滅ぼしたらしいぞ。恐ろしい奴らを操るなんて・・・!
やはり、あのグランティって奴のせいなのか?」
カメA「グランティ?あの噂の巨大暴力組織か??」
コッパ「グランティだと!?まさか・・・・っ!」
コッパは急にどこかへ歩き出す。ボトルズたちもそれを追う。
ボトルズ「どこへ行く気だ?」 ミクス「ついてみましょ!」
バイルの案内で、バンジョーとカズーイ、テルとミルは、
ワニ族の住み処に戻った。
多くのワニたちが、バイルに注目する。
ワニA「おお!ミスターバイルだ!!」
ワニB「お帰り!!ミスターバイル!!」
ミル「・・・凄い人気ね。この赤いワニ。」
テル「当たり前かもな。こいつはワニ族の英雄らしいからな。」
ワニたちはバイルをとてつもなく尊敬するように歓声をあげる。
だが、バイルは無愛想に答えようとはしない。
バンジョー(ワニ)「答えてあげないのかぃ?」
ミスターバイル「いつもの事ワニ。さっさと行くワニ!」
バイルが先にどこかへ歩くと、
バンジョーたちも後を続くように歩く。
カズーイ(リュック)「何よ。あいつ。嫌味なワニね。」
カズーイがバイルに対して静かに罵る。
バンジョー(ワニ)「けど、信じたいよ。
バイルが良い奴である事を。」
そして、バイルの案内でバンジョーたちは、
ワニ族の長のとことに来た。
バンジョー(ワニ)「ここは、ワニ族の長がいる場所!?
ミスターバイル「そうワニ。この長の体内で、遊戯を行うワニ!!」
バンジョー(ワニ)「遊戯・・・・!?」
ミスターバイル「そうワニ。それで、
お前のこの沼での戦争を止めると言う、
言葉に相応しい力を持っているか、確かめるワニ。」
カズーイ(リュック)「遊びで確かめるとか、
どうかと思うんだけど・・・。」
カズーイが聞こえない程度で喋る。だが。
ミスターバイル「ただの遊びではないワニよ。生きているリュック。」
カズーイ(リュック)「き、気づいたの・・・っ!?」
ミスターバイル「出会った直後からワニな。」
バンジョー(ワニ)「それで、どんな遊戯なんだぃ?」
ミドリ「このワニ族の長の体内にいる、
ヤムブリーとグラムブリーを食べるんだ。」
バンジョーとカズーイ「え・・・・・っ!!?」
バンジョーとカズーイは後ろからミドリの声が聞こえたので、
そこを向く。
そこに、クロコタスたちやアシナガとマンボがいた。
バンジョー(ワニ)「み、みんな!?どうして・・・・?」
マンボ「マンボ、お前たち、何か凄い事をやる事、感じた。」
アシナガ「マンボが黙ってどっかに行くもんだから、
ついて行ったぜ。」
ミスターバイル「観客として見に行っても良いが、
どうなっても知らないワニ。では、入るワニ。」
バンジョー(ワニ)「は、入るって・・・!ワニ族の長の中に!?」
ミスターバイル「そうワニ。鼻の穴から入るワニ。」
カズーイ(リュック)「勝手にそうやって、怒らないワケ?」
ミスターバイル「長は今、眠っているから気づかないワニ。
長が眠っている間にさっさと入って遊戯を行うワニ!!」
こうして、バイルとバンジョーたちはワニ族の長に近づき、
その長の鼻の中へと入って行った。
中へ入ると、ここは緑色の大きな部屋であった。
だが、地面が茶色い土で、そこには穴が無数にあった。
カズーイ(リュック)「いかにも不気味な感じがするわ・・・。」
ミスターバイル「ヤムブリーとグラブムブリーは、
かつてこの沼のどこかで平和に暮らしたが、
俺たちワニ族の長がそれらを全て自らの体内に閉じ込めたワニ。
今や奴らは俺たちの保存食にして、奴隷ワニ。」
バンジョー(ワニ)「奴隷・・・・っ!?」
ミドリ「そうなんだ。実は彼らもこの沼の住人だったんだ。
けど、彼らはとても力が全くないため、
僕らに征服されたんだ。そして、長は、
その彼らを僕らにも食べさせようと保存していた。
彼らは僕らに食べられる覚悟だけをしながら生きているんだ。
それから、
ワニ族は彼らを食べる事を使った遊戯を始めたんだ。
生きている彼らを食べながら競う事で、
勇気や戦力が試されるからさ・・・・!」
ミスターバイル「と、言うワケだワニ。
無敵の俺様に挑戦するワニ?
この遊戯で一度も負けた事のないこの俺様に・・・!」
バイルの言葉に動揺するバンジョー。
カズーイ(リュック)「受けるわよね?バンジョー!」
バンジョー(ワニ)「・・・・・っ。わ、わかった。
やってみるよ!それで、
沼の戦争が終わる事ができるなら。」
ミスターバイル「よろしいワニ!では、ゲームは簡単だワニ。
赤くて美味しいヤムブリーを食べるワニ!!
黄色いグラムブリーは不味いワニ!
赤いヤムブリーだけを食べるワニ!!
覚悟は良いワニ!?」
つづく
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