緒川「ええ。失敗する確率が高い。それに、
魔族は我々人間の科学では通用できないのよ・・・!
だから、アンチM線の開発はしない方が良いと思うの。」
日下部「そうですか・・・。もし、アンチM線が完璧に、
造られても、その結果はラッキーなワケには、
いかないと言うワケですね・・・・。」
灰間「何とか止められないのか?」
緒川「お父様には何度も止めるように説得した。
でも、無理だったわ。お父様は絶対的に、
アンチM線を完全に造るつもりよ・・・!もう、
私たちではどうにもできないから。」
日下部「そうですね。上の者の決定は、
私たち下の者の意見で変える事はできないものね。」
日下部と緒川は暗そうな表情をする。だが、
灰間は暗そうではなく、強気でこう言う。
灰間「だが、魔族の奴らはそのアンチM線を止めようと、
科学者たちを殺そうとしている。罪のねー命を、
平気で奪う事は許しちゃいけねェ。ま。
アンチM線だけを潰してくれれば良いけど?」
緒川「そうね。せめて、アンチM線だけは消して欲しいわね。」
緒川の発言に日下部は怒鳴り出す。
日下部「ちょっと!何故そこで魔族なんかに頼るんです!?
魔族は私たちの敵ですよ?もし、
魔族がアンチM線を消したフリして、奪い取り、
それを私たち人間に害する武器として使われたらどうするんです!!」
緒川「そうね・・・・・・。じゃあ、決めたわ。」
灰間&日下部「え?」
緒川「やはり、
もう一度お父様に説得してみる!!お父様は、
神戸の研究所にいると思う。急いでそこへ向かいましょ!!」
緒川が根気良く言うと、灰間や日下部も大きな声で返事する。
灰間&日下部「はいっ!!!」
こうして、緒川、
灰間、日下部の3人は神戸の研究所に向かった。
日下部の運転するバルターボで急行し、
その研究所の前の、
駐車場に来た。バルターボから降りる灰間、緒川、日下部。
緒川「このビルが研究所。ここでアンチM線を制作するための、
科学者が集まっているハズよ。中にはお父様も・・・。」
その時、その研究所の一部が突然、爆発を起こした。
灰間、日下部、緒川「あっ!!!!?」
一体、何故。いきなり爆発が起きたのか。そして、
研究所の一部がまたも爆発してしまった。
灰間「また爆発した!?」 緒川「お父様が!!!」
緒川は血相を変えて、研究所へ向かって走り出す。
日下部「ちょっ!?待ってください!!!」
3人は研究所の中へ入った。
その廊下では複数の人たちが倒れていた。
緒川「誰がこんな事を・・・・っ!」
謎の声「ひっひっひっひっひっひっ・・・・!!」
そして、3人の後ろから不気味な笑い声が。
日下部「っ!?」 灰間「魔族か!!」
後ろを向いた3人。そこには、複数の男たちがいた。
その男たちが魔族である。
魔族はこの研究所に襲撃に来たのだ。
魔族の男「ぎひひひひ!!アンチM線とやらは俺らが頂く!!
貴様たちは死ねええええぇぇぇぇぇぇ!!!!」
そして、魔族は一斉に襲いかかる。
灰間「ちぃ!!!」 日下部「このっ!!!」
灰間と日下部はバルガンから銃弾を一斉連射する。
魔族の男たち「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁん!!!!」
一斉連射を浴びた魔族は全員倒れて死んだ。
緒川「急いで開発室へ!!!」
こうして、3人はアンチM線の造られている開発室へ向かった。
その開発室では、
そこにある機械がほぼ壊れたか少しだけ燃えていき、
複数の研究員が倒れていた。ここに、来た3人。
緒川「・・・・・っ!!お父様!!!」
緒川は一人の倒れた白衣の男に近づく。
その男が緒川の父らしい。
緒川の父「うぅ・・・・っ。む、娘か・・・。」
緒川「大丈夫ですか!?お父様!!」
謎の声「けけけけけけけけけけけ・・・・・!!!!」
灰間「っ!?てめーは・・・!さっきの!!!」
その時、あの魔族の少年が現れた。彼の手には、
紫色の少し大きなカプセルを持っている。
少年「このアンチM線は頂いた・・・・!!これを、
改造して、貴様ら人間を全て抹殺してやる!!きぇーっ!!」
少年は素早く走って、この部屋から出た。
灰間「野郎っ!!待ちやがれ!!!」
灰間も少年を追うように部屋から出た。
緒川の父「・・・・娘よ。どうやら、魔族は、
魔族のエネルギーを元にしたアンチM線を奪うつもりだった。
魔獣のエネルギーは全て魔族に奪還された。もはや、
アンチM線は造れないだろう・・・・。」
緒川「・・・・もし、また魔獣のエネルギーを採取したら、
また御造りになられるつもりですか・・・?」
緒川の父「・・・・いや。もう造らない方が良いと思う。
君の言う通りだったよ。魔族に狙われると言う事が・・・。
わかっていたハズなのに、私は地球の平和のために・・・!」
日下部「緒川博士・・・・。」
緒川の父「それに、私は不安したのだよ。もし、
アンチM線の効果が失敗し、
人間たちに迷惑がかかったらと・・・。
だが、政府の決定には従わねばならない。それが、
私を動かすのだ・・・・っ。」
緒川「わかっていただければ良いですわ。それより、
早くここから出ましょう!爆発が起きそうです・・・。」
日下部「急ぎましょう!私が護衛します!!」
こうして、緒川は緒川の父を運び、
日下部が二人を護衛し、研究所から出る。
とある山場で灰間は少年を追い続けた。
少年「きいいぃぃぃっ!!この野郎!!くたばりゃっ!!」
少年は灰間に両手を向けると、複数の木が土から抜けて、
浮かび上がる。その複数の木が灰間に迫る。
灰間「ぬ・・・・・っ!!」
灰間はバルガンの銃弾を連射し、
その複数の木を粉々に撃ち砕く。
少年「ぬうぅぅぅっ!!やれぃ!!!」
その時、灰間から左右の木々から魔族の少年が二人出た。
魔族の男A「あ”あぁ!!!」 魔族の男B「うぎゃぁ!!!」
灰間「うぉ!?」 二人の男が灰間を捕まえる。
魔族の男A「ぐひひひっ!!喰ってやるぁ!!!」
灰間「くっ!!なめんな!!!」
灰間は魔族の男Aを殴り飛ばす。
魔族の男A「ぐぁ!!!」 灰間「うぉりゃああぁぁぁ!!!」
灰間は次に魔族の男Bを思い切り背負い投げする。
魔族の男B「おわあああぁぁぁぁぁぁ!!!?」
少年「ぎぎ・・・・っ!!」 少年はそのスキに逃げだす。
魔族の男A&B「ぎえええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
灰間「まずはこいつらを何とかしないと・・・・!」
魔族の男A「うらああああぁぁぁぁぁ!!!!」
魔族の男Aは口から火焔を吐く。灰間はジャンプで回避する。
灰間「はっ!!でえええええぇぇぇぇぇい!!!!」
そして、灰間はジャンプキックで魔族の男Aを蹴り倒す。
魔族の男A「ぐぇ!!!」 魔族の男B「ぐおぁ!!!」
魔族の男Bは電気を纏った右手で殴りかかる。
灰間「ふん!!せぃ!!とぁ!!はああぁぁぁぁ!!!」
灰間は素早く避けて、魔族の男Bを3発殴る。
魔族の男B「うああああぁぁぁぁっ!!!」
灰間「・・・・っ!たああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
灰間は物凄いジャンプで少年を追う。
少年「きっ!きっ!きっ!きゃひゃ!!!」
少年の前に灰間が着地した。
灰間「もう逃げられねーぞ!!魔族のクソガキ!!!」
灰間はバルガンの銃弾で、
少年の持っているアンチM線のカプセルを撃つ。
少年「わあああぁぁぁぁお!!!」 少年はこれに驚く。
カプセルが壊れ、そこから紫色のエネルギーが漏れる。
少年「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!!!!!!!!」
その時、少年は赤い光に包まれて巨大化。その同時に、
姿が変わり、
赤い角が複数生えた4足の黒い怪物に変わる。
この怪物の名は魔獣マグネドンである。
マグネドン「ガオオオォォォォグアアアアアァァァァァ」
灰間「魔獣になりやがったか!!」
マグネドン「ガオウゥゥゥゥゥグアアァァオ」
マグネドンは赤い角を光らせて、
魔獣の周りの木を浮かばせて、
それを全て灰間にぶつけようと迫る。
灰間「ティアーズ!!!!!!」
灰間はウルトラマンティアーズに変身した。それと同時に、
迫る全ての木が弾き飛ばされた。
ウルトラマンティアーズ『やってやるぜ!!!』
マグネドン「ガオオオオォォォォォグアアアアアアアァァァァァ」
その時、マグネドンが赤い角をより凄く光らせる。すると。
つづく
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