その魔獣は下半身に顔があり、上半身には尻尾があった。
その尻尾の先端は鋭い刃物であった。両腕も刃物である。
足は普通にある。この魔獣はキングジンジャーと名付けよう。
キングジンジャー「キャアアァァァオゥ」
進行するキングジンジャーの前に、バルワンダーDXが飛んで来た。
上川「魔獣発見!!」 叶野「攻撃せよ!!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンを連射して、キングジンジャーを攻撃。
キングジンジャー「キャアアアァァァオゥ」
攻撃を受けた魔獣だが、通用してないか進行を続ける。
叶野「レーザーの威力をアップしろ!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンを再び連射。
今度は効いたらしく、少しだけ痛がる様子を見せる。
キングジンジャー「キャアアアアァァオゥ」
キングジンジャーは怒って、バルワンダーDXの方を向ける。
上川「魔獣がこちらを向きました!」
叶野「よし!では、このまま攻撃しながら誘導だ!!」
バルワンダーDXはそのままバルワンダーに接近する。その時。
キングジンジャーの尻尾の刃物の、
3つの先端から3つの白いビームが発射した。
バルワンダーDXは間一髪、その攻撃を回避した。
上川「これでは、接近できない!!」
バルワンダーDXは少し遠ざけてから、レーザーバルカンを連射。
キングジンジャーはその攻撃を浴びながら、
バルワンダーDXに近づこうとした。
その時、バルターボが到着し、灰間と日下部が降りて来た。
日下部「二手に分かれて攻撃するわよ!!できるだけ、
街から遠い方に着いて、攻撃するのよ!!」
灰間「ああ!!了解したぜ!!」
日下部と灰間はそれぞれに散って、走った。
走りに走った日下部はある地点に立ち、そこからバルガトリングを構える。
日下部「・・・・・・・っ!」
そして、無数の銃弾を連射して、キングジンジャーを攻撃する。
キングジンジャー「キャアアアァァァァオゥ」
だが、その攻撃をキングジンジャーは通用しなかった。
日下部「もっと近い場所から攻撃しなきゃ・・・!」
日下部はまたどこかへと走る。そして、灰間は人気のない地点へ来た。
灰間「ここなら、誰もいねェ・・・。これなら変身できるぜ・・・!」
灰間はペンダントを輝かせ、ティアーズに変身しようとする。だが。
謎の声「随分とティアーズの力に慣れているそうに見えるの。」
灰間「っ!!?だ、誰だ!?」
灰間は謎の声に驚く。そして、後ろの方向を向く。
そこには、あの老人がいた。第1話で、
灰間にウルティメイトペンダントの秘密の一部を教えた、
あの老人がいた。その老人を見た、灰間はさらに驚く。
灰間「あ、あんたは・・・!?あの時の・・・・!」
老人「久しぶりじゃのォ。少年よ。どうやら、
ペンダントの力を前から理解して、早くも使いこなしているの?」
灰間「あの時。俺にこのペンダントの事を語った奴か?」
老人「うむ。いかにも・・・。あれから、魔獣が現れるたびに、
ウルトラマンティアーズと呼ばれる赤き巨人が現れるようになった。
・・・・それは、すなわち!お主が魔獣を倒すために、
そのペンダントを使ったからじゃ!!」
灰間「何っ!!?ま、まさか・・・・!
俺がウルトラマンティアーズである事を知っているのか!?」
老人「そうじゃ・・・。お前の使っているペンダントは、
太古より存在せり、神秘の赤き宝石!その宝石を持つ者は、
強き心で紅の勇者となるのじゃ!そう!!お前こそ、
この現代に蘇った紅の勇者!またの名をティアーズなのじゃ!!」
灰間「このペンダントでウルトラマンになれるのは知っている。
それで、あんたが俺の正体を知っているワケだ。
・・・なァ。ちょっと良いか?」
老人「何じゃ?現代の勇者よ・・・。」
灰間「勇者っつーのは余計だがよ。
何で、あんたはこのペンダントの事を知ってるんだ?
まさか、俺の親父と一緒に、
このペンダントの眠る遺跡を発掘した者の一人か!?」
老人「お主の親父じゃと・・・・?」
灰間「俺の親父は、灰間鉄郎って言うんだ!?
俺はその鉄郎の息子、灰間翔だ!!」
老人「そうか・・・・。お前が、あの灰間鉄郎の息子か・・・。
彼があの遺跡を発掘しようと言う噂は聞いたが・・・・。」
つづく
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