こうして、バルワンダーDXと2号も基地へ戻ろうと移動した。
BAR基地の司令室に戻った隊員たち。
上川「ディスタガスめ・・・!逃げ足の速い奴だよ!」
大神「何故、ディスタガスが復活したのか、
その原因を突き止める事にしよう。かつて倒した相手だと思って、
油断したのが、今回のお前たちの欠点であったぞ?」
大神が怒ってそう言う。隊員たちはそれにしょんぼりする。
叶野「すみません・・・。甘く見てしまいました・・・。」
緒川「魔獣の戦力は前とは変わっていません。上手く、
攻略できれば、倒せると思いますが・・・。」
日下部「今度、また現れたら、必ず倒してやるわ!!」
灰間(ディスタガスの野郎・・・。何で蘇った?
蘇生能力を持つ魔獣が現れたってのか?それとも・・・・。)
夜の町を一人で歩く灰間。今日は何故かとっても暗かった。
ゆっくりと歩く灰間のペンダントが光り出した。
灰間「っ!?誰かが来るだと・・・・!?あっ!!」
その時、不気味な何者かが灰間の周りを飛び交う。
その何者かが、
灰間の前に着地する。灰間はその者を見て、驚く。
灰間「っ!?て、てめーは・・・・っ!!」
灰間の前に着地した者は、何とガルプキンであった。
ゼルンチルダの手下であるガルプキンが再び現れたのだ。
ガルプキン「ブッファッファッファッファッファッファッファッファッファ」
ガルピキンは灰間を襲おうと、突進をし始める。
灰間「ぬっ!?」 灰間は素早く避ける。
ガルプキンは殴りかかろうとするが、
灰間はその拳を右手で受け止める。
魔獣の両腕はマントに包まれているが。
その時、またもペンダントが光る。
灰間「何っ!?こいつは、
ハロウィンの日に出てきた奴そのものだって!?ぬん!!」
灰間はガルプキンを背負い投げする。
だが、ガルプキンはすぐに立ち上がる。
ガルプキン「ブッファッファッファッファッファッファッファッファ」
そして、ガルプキンはすぐにジャンプして、消えて行った。
灰間「逃げたか・・・。ディスタガスと言い、ガルプキンと言い、
一体、どうして2匹も復活したんだ?まっ。突き止めてやるけどね。」
灰間はそのまま家へ帰ろうと歩き続けた。その背後。
暗い部分から、何やら怪人の顔らしきものが少しだけ見えた。
次の日。秋田学園の廊下では、
灰間、野口、徳丸、森下の4人が、歩きながら会話していた。
灰間「・・・・なァ。野口よ。アメリカとか夢の国の王子とか、
ウルトラマンとか言ったよな?あれは一体、どう言う事だ?」
野口「うん・・・。知る人のみぞ知るとか言われているけど、
3年前、アメリカで夢の国の王子と呼ばれたウルトラマンがいて、
そのアメリカを襲う怪獣たちと戦った事があるらしいわ。」
灰間「そのウルトラマンは・・・・!?」
野口「そのウルトラマンは・・・・。ク・・・・。」
野口が名を語ろうとする。その時、
森下と徳丸が彼女の前に出て、灰間に向かってこう叫ぶ。
森下&徳丸「ウルトラマンクリスタル!!!」
野口「えっ!?」
野口は森下と徳丸がいきなりそう言った事に驚く。
灰間「う、ウルトラマンクリスタル・・・・!?」
徳丸「そうだよ!ウルトラマンクリスタルは夢の国からやって来て、
アメリカの人たちを怪獣や宇宙人から守ったんだ!」
森下「そして、冥界から来た悪者たちも倒した事あるのよ!
そのウルトラマンクリスタルの活躍が、
この絵本に記されたってワケ!」
森下は手に持っている【夢の国から来た王子】に指をさしてこう言う。
灰間「そうなのか・・・?野口。」
野口「・・・・・うん。」 野口は少し悲しそうに言う。
3人の言う事は真実であった。ウルトラマンクリスタルは、
夢の国の王子が変身した巨人でアメリカを襲う怪獣と戦っていたのだ。
そのクリスタルは今、どこに旅をしているのだ。伝説となって。
野口「でも、
最近はそのアメリカで活躍したウルトラマンクリスタルは、
現れていないらしいわ。アメリカにもう怪獣が出ないからかしら?」
灰間「いや、この地球にほぼ怪獣は現れないだろう。
魔族や魔獣共が、この地球に大勢来たせいでよ・・・。」
つづく
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