コッパ「今までありがとな。クラッシャーの皆。
ティック。そろそろ寝ようぜ。」
ティック「ええ。明日はいよいよ・・・。」
コッパとティックは手を繋ぎ、どこかへ歩いた。
そして、次の日となった。ここは、
カメ族の住み処でもワニ族の住み処でもない。
ここは、どこか広い場所であった。そこに、
多くのカメとワニが集まっていた。そして、バンジョーたちも。
バンジョーたちの前には、大勢のジグソーの山があった。
カズーイ「わああああぁぁぁお!!!ジグソーが多すぎるわ!!」
バンジョー「本当にジグソーなんですか・・・!?」
ミスターバイル「ワニワニ!!この沼にある全てのジグソーだワニ!!
俺らワニ族とカメ族、他の種族のと合わせて、120個。」
タンクタップ「この全てのジグソーを君たちに渡そうと思うんだ。」
プルレス「えっ!?くれるの!?こんな多くのジグソーを!??」
ティップタップ「はい。あなたたちはこの沼を救ってくれた英雄です。
英雄には相当なお礼をしなければ・・・。それに、
このジグソーのせいで、戦争が始まったのですし・・・。」
ティック「もう、このジグソーなんていらない。
全部、あなたたちにあげる。」
ユミ「そうね。ジグソーの争奪で壊滅した国もあったそうだし・・・。」
ミクス「このジグソーは全て、大切にしようと思います。」
アカ「うん!そうしてもらうよ!」
アオ「僕らはジグソーよりもっと大切なものがあるからね。」
アシナガ「大切なものって何だよ?」
ミズイロ「それはね、心さ。平和を愛する心だよ。」
ムラサキ「僕らはもうジグソーなしでも十分に生きていけるよ。」
テル「では、もう戦争はしないと言うのだな?」
ミドリ「もちろんだよ!もう僕らは争わなくても良いんだ。」
ミル「じゃ、そろそろ御別れってワケだね・・・。」
ミルは落ち込みそうになるが、コッパは笑顔で言い返す。
コッパ「まあ、遊びに行きたい時は、
いつでも来てくれや。待ってるからよ。」
バンジョー「それじゃ・・・。でも、
こんなに多くのジグソー。リュックに入るかなァ・・・。」
カズーイ「全部、入れられるわよ。この青いリュックなら!さっ!」
バンジョーはジグソーの山に近づこうとする時。マンボの声が響く。
マンボ「待て!!」 バンジョーとカズーイ「えっ!?」
バンジョーとカズーイは少し驚き、マンボの方を見る。
マンボ「・・・そのジグソー、半分。マンボ、欲しい。」
カズーイ「ちょ、ちょっと!?い、いきなり何を言い出すの!?」
バンジョー「マンボって、ジグソー欲しくない感じがしたんだけど・・・。」
マンボ「・・・・・良いから。欲しい。」
カズーイ「そこまでして、ジグソーが欲しい理由があるわね。」
マンボ「・・・・マンボ。お前たち、
デスブラザーではない事、わかった。多分。
でも、本当は半分、疑っている・・・・。」
ミスターバイル(マンボ・・・・!)
カズーイ「ちょっと!あんた!!まさか、あたいたちの事を・・・!!」
マンボ「昨日、ワニ族の長、暴走させたのは、黒い熊。
そうだったな?クロコタス・・・。」
ミドリ「は、はい・・・。そうだった気がするけど・・・。」
バンジョー「黒い熊・・・・!?」
ボトルズ「まさか、デスブラザーでは・・・・!?」
カズーイ「・・・言っておくけど、あたいたち。昨日、
ワニ族のところになんか、一度も行ってないわよ!?」
バンジョー「そうだよ。僕たちはカエル族との戦いで頭がいっぱいで・・・。
もしかして。デスブラザーって僕らの偽物なんじゃ・・・!?」
マンボ「・・・・そうか。わかった。お前たち、デスブラザーではない事、
判明した。だが、念のため、ジグソーの半分、欲しい。」
カズーイ「・・・・どうする?バンジョー。」
コッパ「良いんじゃねーの?別に。」
バンジョー「コッパ・・・。」
タンクタップ「そうだな。マンボとやらも、
この沼を救うために活躍してくれた。
彼にも、感謝の印を差し出す権利がある。バンジョー。カズーイ。
どうか、マンボに半分のジグソーをくれてやらないか?」
ミスターバイル「俺様もそう思うワニ!」
カズーイ「・・・・・はぁ。しょうがないわね。半分くれてやるわよ!
半分ね。残りは絶対にあたいたちの物だから・・・。」
カズーイは拗ねながら、そう言う。
マンボ「感謝する。では・・・。」
マンボはどこからともなく、金色の壺を出した。すると、
多くのジグソーが壺の中に吸い込まれていく。
カズーイ「ああっ!!ジグソーがどんどん吸い込まれていくわ!!」
バンジョー「これは・・・。魔法の壺か!?」
ボトルズ「何でも吸い込む。吸引の壺ですね。」
そして、半数のジグソーが壺の中に入り、ジグソーの数が少なくなった。
テル「残り60個になったな。」 ミル「確かに半分らしいけど・・・。」
カズーイ「・・・・まあ、良いわ。60個でも多いようだし。」
カズーイは機嫌悪そうに言う。バンジョーも苦笑して言う。
バンジョー「そうだね。十分、足りる気がするよ・・・。」
マンボ「デスブラザー。ジグソー、狙う。ジグソーを持つ者、必ず殺す。」
プルレス「ええっ!?そ、それは恐ろしいや・・・!」
プルレスはデスブラザーは、
ジグソーを持っている者を殺すと聞いて怯える。
バンジョー「でも、ジグソーはチューティを、
グランティから救うために必要だと思う。
だから、どんな奴であろうが、ジグソーは絶対に渡さない・・・!」
カズーイ「そうね。行き先をゲートを開ける役割も持ってるしね。で、
何で、ガイコツ君がジグソーを欲しがったワケ?」
マンボはカズーイの言葉に怒りそうになる。
マンボ「マンボ、ガイコツではない。ジグソーを多く持てば、
謎、解ける気がする。デスブラザーに関して・・・。」
マンボの言葉にバンジョーとプルレスは喜ぶ。
バンジョー「そうか。デスブラザーの謎を解こうとしているんだね。」
プルレス「そうすれば、バンジョーさんとカズーイさんが、
デスブラザーではない事が証明されるんだね!
頑張ってね!ゾンビさん!!」
マンボ「・・・・できれば、マンボと呼んで欲しい。」
テル「そうか・・・。あの怪人。デスブラザーの正体を・・・。」
ミル「どうする?あのアンデット君に付いて行く?」
テル「いや。彼はとても鋭い。俺たちの企みも暴露されるだろう。
この後の状況次第、行動を変えようと思う・・・。」
ミスターバイル「マンボ。デスブラザーの謎、
上手く解いて欲しいワニよ!」
マンボ「ああ。わかった。」
コッパ「ささっ!そろそろ、この多くのゴールドを全部、
取っちゃってくれよ。」
バンジョー「そうだな。」 カズーイ「よーし!!」
バンジョーとカズーイは90個目である多くのジグソーを、
リュックに入れ続ける。そして、
ついに全てのジグソーがリュックの中に入り、この沼にある、
全てのジグソーはバンジョーとカズーイの物となった。
バンジョーとカズーイの所持しているジグソーの数は、90個となった。
タンクタップ「これで、この沼にジグソーはなくなり、
荒そうに理由もなくなった。これで沼は平和になる・・・。」
ミスターバイル「そうワニ。もうジグソーを争奪しなくても良いワニ。
ジグソーなしでも立派にやっていける事に気づいたからワニよ。」
コッパ「・・・・バンジョー。カズーイ。そろそろ、御別れだな。
本当はこの沼にいて欲しかったけど・・・。」
カズーイ「悪いね。あたいたちにはやるべき事があるのよ。」
バンジョー「グランティを倒し、妹を助ける事。いつまでも、
ここにいる時間なんてないんだよ。一刻も早く進まなきゃ・・・!」
コッパ「そっか。頑張れよ。今度は、お前たちが戦う番だからな。
応援しているよ。この沼でね・・・。」
ミドリ「マンボさん。もう会えないのかな・・・。」
マンボ「マンボ。また、この沼、遊びに行く。
沼、平和になったか、確かめたい。」
ミドリ「その時は、とっても素晴らしい沼に仕立て上げるよ!」
マンボ「期待している・・・。」
つづく
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