森下「そうよねェ。確かに、怪獣の代わりに、
魔獣たちが暴れているもんねェ・・・・。」
徳丸「その魔獣たちもウルトラマンクリスタルが、
やっつけてくれれば良いのに・・・。そうすれば、
この戦争は僕らの勝利に近くなると思う。」
野口「アメリカでも魔獣は多少に出現している事もあったのに・・・。
DGCがその魔獣たちを倒してくれたけど。」
森下「まあ、今はウルトラマンティアーズがいるから、大丈夫よね。」
徳丸「そうだね。ティアーズならきっと、
魔獣たちを全部、倒せるし。」
徳丸と森下が笑顔で会話している間に、
灰間は心の中で何かを呟く。
灰間(・・・ウルトラマンクリスタルか。夢の国の王子で、
アメリカにいたのか・・・。どんな奴だったのかな?
王子のような奴か?まあ、
実際に会ってみなきゃわかんねーな・・・。)
そして、灰間と野口たちはそれぞれ分かれ、
それぞれの家へ帰ろうとした。ただし、
灰間はBARの任務があるので、
BAR基地へ向かおうと、一人で道路を走っていた。
灰間「早くBARの皆にあの事を知らせないと・・・・!」
その時、灰間の前に謎の少年が現れた。その少年は、
ピンクの髪をしているが、何やら普通の少年らしい衣装であった。
だが、目が髪に隠れて、見えなかった。
灰間はその少年に気づかずに走り続ける。その時。
ピンク髪の少年「君も・・・BAR隊員なのか。」
灰間「ん!?だ、誰だ?お前は・・・。」
灰間は少年にそう言われて、立ち止まって少年の方を向く。
ピンク髪の少年「・・・・君、中学生かぃ?」
灰間「ああ。けど、
何らかの理由でBARの隊員になっちまった・・・。」
ピンク髪の少年「くすっ。同じだね。僕も中学生くらいの時に、
DGCと言う防衛隊に入ったんだ。ただし、自分からだけどね・・・・。」
灰間「お前・・・。何者なんだ?「」
ピンク髪の少年「君に良い事を教えてあげるよ。
あの2匹の魔獣を蘇らせたのは、
暗黒宇宙から来たとても邪悪な宇宙人だ・・・。」
灰間「暗黒宇宙から来た・・・・!?」
ピンク髪の少年「ああ。僕はその星人を追うために、
この日本に来た。
じゃあ、僕はそろそろ去るよ。日本から魔獣を守ってね。
・・・・・ウルトラマンティアーズ。」
ピンク髪の少年がそう言って、すぐに歩いて去ろうとする。
灰間は少年に、自分の正体がバレた事に驚いている。
灰間「何っ!?お、お前・・・!ちょっと待・・・。え!?」
その時、後ろからバルターボが走って来た。
日下部が運転している。
BAR基地の司令室に来た灰間と日下部。
大神「昨夜の都賀市で、ガルプキンと思われる怪物が、
複数の一般人を襲ったそうじゃけ。」
日下部「まさか・・・!?ガルプキンも蘇ったと言うのですか!?」
灰間「ああ。蘇ったさ。
俺にも襲いかかったんだからな。あのカボチャ野郎は。」
大神「うむ。灰間君の意見により、ディスタガスだけではなく、
ガルプキンも復活した事が判明したそうだ。表では、
ディスタガスやガルプキンを倒さなければ、ならんが・・・。
本当はあの2匹を蘇らせた何者かの、
正体を突き止めなければならん。」
その時、灰間の脳裏に、あの少年の声が出た。
ピンク髪の少年の声『君に良い事を教えてあげるよ。
あの2匹の魔獣を蘇らせたのは、
暗黒宇宙から来たとても邪悪な宇宙人だ・・・。』
灰間(良いのか?あんな奴の言葉を信じて・・・。
ま、わかんねーよりはマシか。)
灰間はピンク髪の少年を疑っていたが、
彼の放った言葉を信じようとした。
灰間「・・・・2匹の魔獣を復活させたのは、
暗黒宇宙から来た星人かと思われます。」
日下部「えっ!?」 日下部たちは灰間の方を向く。
大神「何故、わかるんじゃい?」
灰間「いえ。これは俺の仮説ですが、俺の前に、
怪しいピンク髪の少年がいて、彼が俺に2大魔獣を蘇らせた、
元凶の事を話したんです。
彼がその元凶を知っているかと思われます。」
大神「なるほど・・・。敵は宇宙人か。
で、そのピンク髪の少年は?」
灰間「残念ですが、どこかへ去ってしまいました・・・。」
叶野「もしかして、あの少年は宇宙人かも知れないな・・・。」
上川「もし、そうだとしたら、彼は正義の宇宙人かも!」
日下部「そうよね。確かに、敵の正体を灰間に教えてくれたし。」
その時、灰間のペンダントが光る。
灰間はそれを見て、隊員たちから離れる。
灰間「何・・・っ!?あの少年の正体の事だと!?・・・・っ!
ま、まさか・・・!あの少年が・・・・!!」
その時、コンピューターの通信を受けた上川が、
皆に向かって叫ぶ。
上川「大変です!!ポイントRD-35に巨大なディスタガスが、
ポイントF-176で等身大のガルプキンが出現しました!!」
日下部「何ですって!?」
叶野「くそっ!!それぞれ街を攻撃するつもりだな!!」
大神「おどれェ・・・!上川と叶野はバルワンダーDXで、
ポイントRD-35へ向かえ!!灰間と日下部はバルターボで、
ポイントF-176へ行け!!BAR、出撃じゃ!!」
隊員たち「了解!!!!」
こうして、灰間と日下部はバルターボで、
上川と叶野はバルワンダーDXでそれぞれの現場へ向かった。
ディスタガスが町で大暴れをしていた。
ディスタガス「ギャアアアアアアァァァァァァァァァオン」
民家を踏みつぶし続けるディスタガスは、
口からディスター線のガスを吐いて、
別の多くの民家を破壊する。
つづく
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