午前、5時50分。日下部はとある荒野を歩いていた。
その前の地面から、4匹の怪獣のハリボテがあった。
その瞬間、日下部はバルガンを素早く構え、
銃弾を4発発射する。3つが命中して破壊されるが、
一つだけ外れてしまう。それを見た日下部は悔しがる。
日下部「ぐ・・・・っ!むっ!?」
その時、日下部は右の方にバルガンの銃弾を発射する。
そこには、別の怪獣のハリボテがあった。そのハリボテも、
命中し壊される。そして、左の方にも、
怪獣のハリボテが現れる。日下部はすかさずそのハリボテを、
破壊しようと銃弾を発射する。だが、命中できなかった。
BAR基地の廊下を歩く日下部。緒川も一緒に歩いている。
緒川「今回の射撃訓練の結果は、命中率86%よ。
でも、珍しいわね。こんな朝早くから訓練だなんて。」
日下部「・・・・だって、もっと早く軍人らしくしなきゃと思って。
緒川さんは知っているでしょ?私が軍隊の子供だって。」
緒川「・・・・ええ。知っているわ。」
日下部「私は生まれてから既に軍人になると言う使命を、
受けたんだもの。もっと・・・立派な戦士になるように、
頑張らないと・・・・!」
ウルトラマンティアーズ 第29話・少女隊員
電波魔獣・バルザス
工作宇宙人・キライマ星人
登場
灰間の家で大変な事が起こっていた。
美由紀「う~ん・・・。おかしいわねェ。」
美由紀は困った表情でテレビを叩いていた。そのテレビの、
画面が何故かビビーッと物凄く乱れていた。
これではテレビからあらゆる映像が見られない。
その時、廊下を通りかかった灰間がそれに気づく。
灰間「どうしたんだ?母さん。」
美由紀「テレビが急におかしくなったの。
もしかして、故障したのかしら?結構、古くないと思うけど。」
灰間「そうか。故障しているのは俺のパソコンだけじゃねーんだな。
・・・・ちょっと。BARんとこへ行ってくる!」
灰間はそう言って、走る。BAR基地へ目指すために。
美由紀「あっ!翔!!・・・・本当に故障かしら?」
美由紀はテレビをぽんぽんと叩く。
BAR基地の司令室で、大神が隊員たちの前で語る。
大神「日本各地より電波エネルギーが減少しているらしい。
それにより、市民ではテレビが映らず、パソコンができずで、
複数騒ぎが起こっている。」
上川「そうです!僕のパソコンもテレビも、
壊れたと思っちゃいました!!全く、誰かしら?
僕の楽しみの邪魔をする奴は・・・!」
叶野「電波がなくなりつつあるのは、
必ず何者かが仕組んでいると言う確率は高いかと。」
大神「そうじゃき。各地にある電波がなくなっているようだが、
実はその失った電波が全て、ある場所に集結されている。」
日下部「そのある場所とは・・・!?」
大神「ポイントW-2Fの山地や。あそこから、
異常な電波反応が出ておる。きっと、そこに何かがある!」
灰間「そこに行けば、事件の真相がわかるワケか。」
日下部「隊長!!是非、私を調査に行かせてください!!」
大神「うむ。では、灰間と一緒に現場を調査するんじゃ!!
何かが起こるかわからん。十分の注意せんかぃ!」
灰間&日下部「了解!!!!」
日下部(今回の事件はかなり難問らしいわ。けど、
この事件をクリアすれば、また軍人に近づける・・・!
そのためなら!!」
ある山地の道路を歩く灰間と日下部。その山地のどこかに、
多くの電波が集まっているのである。
日下部と灰間はそれぞれ、棒型異常反応探知機を持っていた。
つづく
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