灰間「ぐ、軍人の子供・・・・・!?」
日下部「そうよ。私の父と母はね。二人とも軍人だったの。」
灰間「両親が軍人って・・・。すげーな。」
日下部「あの二人は軍隊で初めて出会い、一緒に戦ったと聞いたわ。
そのたびに徐々に愛が芽生え、ついに二人は結婚した。
そして、私が生まれた・・・・。そして、私は・・・・。」
日下部の両親は軍人の夫婦であった。
その夫婦の元で生まれた日下部は、
その夫婦にすくすくと育てられて、それなりに幸せな日々を送っていた。
小学4年生の頃にになるまでは。
これは、日下部が小学4年生の時である。
日下部は父と母からある話を聞いていた。
日下部「地球防衛軍・・・・?」
日下部の父「そうだ。お前は来年から地球防衛軍に入って、
毎日、悪い奴と戦わなければならないんだ・・・!」
日下部「でも・・・。戦うのって何か怖いし。
傷つけるのも傷つけられるのも嫌・・・。」
まだ幼い女の子である日下部は戦う事を拒んでいた。
日下部の母「真美。お前は私たちと言う軍人の子供なのです。
私たちは地球防衛軍の戦士だったの。」
日下部「でも・・・・。」
日下部の父「真美よ。これは決まった事なのだ。
お前が生まれた瞬間、
妻と一緒にお前を軍人に鍛えてやろうと思ったのだよ。」
日下部の母「あなたは私たちの意思を継がなければならないの。
もし、あなたの大切な何かが怪獣や宇宙人に壊されたら?」
日下部「そ、そんなの嫌!!」
日下部の母「その大切な何かを守るためには、軍人に入って、
強くなるしかない。そうすれば、守りたい物は何でも守れるわ。」
日下部の父「娘よ。強くなれ。何事にも恐れない強さを持て。
立派な軍人にとして成長して欲しい。それが、私たちの願いだ。」
日下部「・・・・・わかった。私、軍人になってみる・・・。」
こうして、日下部は軍人に入る決心をした。
そして、小学5年生になった日下部は軍隊に入り、
一生懸命に訓練をしていた。だが、まだ幼いので物凄い疲労をしていた。
これを徐々に克服するため、少しずつ休んで頑張っていた。
そして、小学6年生でついに若く可憐な軍人となった。
だが、ここでとんでもない事件が起きた。
日下部「えっ!?親が怪獣に襲われた!!?」
電話でそう聞いた日下部は慌てて病院の方へ走った。
病室で眠っている日下部の両親。
それを見た日下部は悲しそうに叫ぶ。
両親は怪獣との戦いで酷い怪我を負ったそうだ。
日下部「お父さん!!お母さん!!」
日下部の父「うう・・・。ま、真美。お前だけは・・・。
必ず・・・。生き残ってくれ・・・・・!生き残って、
この地球を守り抜け・・・。軍人として・・・・・。」
日下部の母「た、戦う事だけじゃなく・・・。ちゃんと、
女の子らしい事もするのよ。それも、立派な軍人になるためよ・・・。
どんな事が起きようとも、決して諦めないでね・・・・。」
そして、両親は眼を閉じ、倒れた。それを見た日下部は。
日下部「い、嫌あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
日下部は泣き叫んだ。ここから日下部は決心した。
親の意思を継ぎ、必ず一流の軍人になろうと。
そして、現在。洞窟を歩く日下部と灰間。
灰間「それで、その親は死んだのか?」
日下部「いえ。かろうじて生きていたわ。でも、
二度と戦えないでしょうね。でも、私は戦い続けるわ。
親の意思を継ぎ、この地球を魔族から守り抜くために・・・。」
灰間「でもよ。もし、その親が軍人でなければ、
お前はこんな辛い戦いに、
巻き込まれる事はなかったかも知れないな。」
日下部「そうね・・・。もし、そうだったら、
私は本当の女の子らしい生活をして、
楽しい学生ライフを楽しんでたかも知れない。
でも、軍人の仕事もなかなか楽しいって感じ。
敵を撃つと思わずスカっとする事もあるし。」
灰間「・・・・かも知れねェ。むっ!?」
灰間と日下部の前に複数の宇宙人が現れた。
宇宙人たち「・・・・・・・・・・!!!」
日下部「また来たわね・・・!」
宇宙人たちは一斉に水色のビームを連射する。灰間と日下部は左右に避ける。
灰間「邪魔すんな!!」 灰間はバルガンの銃弾を連射。
3つの弾が3人の宇宙人を倒す。
日下部もバルガトリングで複数の敵を倒す。
少し暗く、機械的な部屋では、
灰間や日下部と戦っている宇宙人が多くいた。
その複数が椅子に座り、コンピューターを使っていた。
少数立っている宇宙人の一人が喋り出す。
宇宙人「地球人の子供め・・・!たった二人で、
我が部下を数人も倒してしまうとは!!もっと兵を出せ!!
我々、キマイラ星人に喧嘩を売るとどうなるか、
思い知らせてくれる!!
電波エネルギー研究開発センターに派遣した者たちに指令を出せ!!
一刻も早く研究員に電波エネルギーの開発を急がせろと!!」
宇宙人の名はキマイラ星人であった。星人の目的は、
地球上の電波を奪う事だった。
何故、電波を欲しがるのだろうか。
洞窟では次々と現れてはビームを連射するキマイラ星人たち。
灰間と日下部は走りながら、銃弾を撃ち続ける。
キライマ星人「・・・・・!!・・・・・・・・!!」
灰間の日下部の攻撃を受けた星人たちが次々と倒れていく。
つづく
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