徳丸「うおおおおぉぉぉぉ!!!揚がった!!揚がった!!」
森下「えへへへ!!たっのしいいぃぃぃぃ!!」
徳丸と森下は凧が揚がった事でとても楽しそうになった。
野口「わぁ!やっぱり、揚がると気持ち良くなりそうだよ。」
灰間「・・・・・そうだな。」 灰間も少しだけ笑う。
4人は空に揚がり続ける凧を楽しんでいる。
だが、そんな楽しいお遊びもおあずけの時が来てしまった。
この空に、ある見知らぬ凧が揚がった来た。その凧はまるで、
子供が落書きしたように、
描かれた顔のようで、表情が笑顔であった。
野口「あら?別の人の凧かしら?」
灰間「にしても、子供の落書きみてーだな。・・・っ!?」
その時、灰間のペンダントが光り始めた。
灰間「・・・・っ!あの凧は魔獣だ!!皆!!早く逃げるんだ!!」
野口「え・・・・?」
その時、凧の表情が赤く光り、不気味に笑い始めた。そして、
口から火炎を吐きだした。この事に驚く灰間。
森下「げえぇぇっ!?」 徳丸「ひ、火を吐いたァ!!?」
そして、その火炎が徳丸と森下の凧を燃やしてしまう。
徳丸「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
僕の凧がああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
森下「私の凧もおおおぉぉぉぉ!!!」
野口と灰間の凧は何とか地上に落として、無事に拾う事ができた。
野口「一体、何なの!?凧が火を吹くなんて・・・!」
灰間「あれは凧じゃねェ!!魔獣だ!!」
そう。火を吐いている奇怪な凧は、実は魔獣であった。
その凧が地上の人々に対して、火炎を吐きだした。
男の子「うわああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
女の子「きゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
子供たちは素早く逃げるが、少数が逃げ遅れて焼かれてしまう。
森下「ふええぇぇ・・・。私の凧ォ・・・。」
徳丸「今まで大切にしたのにいいぃぃぃ・・・・。」
森下と徳丸は燃やされた自分たちの凧を見て、泣き崩れる。
灰間(くそ・・・っ!ティアーズに変身してェところだが・・・。)
このままでは河原が火の海になってしまう。その時、
火を噴く凧の魔獣がどこかへ飛び去った。
灰間「に、逃げやがったか・・・。」
野口「凧に似ている魔獣も出てくるなんて・・・・。ん?」
その時、灰間と野口は別の方向から、
ある少年が歩いて来るところを見る。
少年「ああ・・・!そんな・・・・。僕の凧が、
勝手に動くだけじゃなく、火も吐いてしまうなんて・・・・っ!?」
少年は絶望しそうになる。あの凧は少年の物だったらしい。
灰間(このガキ・・・・。魔族じゃない。普通の人間だ。)
野口「あ!あなたは・・・。隣のクラスの森川君!?」
森川「うん・・・。あの凧は僕が持っていたんだ・・・。」
灰間「でも、あの凧。火を噴いていたぜ?もしかして、
魔族とかに盗まれて、改造したとか・・・。」
森川「いや。別に誰かに盗まれたワケじゃない。
揚げてもないのに、勝手の空に浮かんだんだ。
昨日まではあんなんじゃなかったのに・・・。」
野口「勝手に浮かんだって・・・。どう思う?灰間君。」
灰間「・・・ちょっと。BARで調査する必要があるみてーだな。」
BARの司令室が何故かお正月風になっていた。
大神の前に、灰間たち4人の隊員が礼儀正しく挨拶をする。
隊員たち「あけまして、おめでとうございます。」
大神「今年もよろしゅう頼みます。今年も、魔獣共が、
ぎょうさん地球を襲いに来るじゃろうが、我々BARが、
今年も地球を守れるように、しっかりと戦おうやないの!!」
隊員「はい。今年もよろしくお願いします・・・。」
灰間「・・・って、俺。家でこう言うの、やったんだけどなァ。」
大神「今日は謹賀新年。今年最初に日と言うワケで、
皆で初もうでにでも行きたいところじゃが。そうもいかなくなった。
・・・・大鳥町で、
火を吹く奇妙な凧が人を襲ったとの情報が入ったけ。」
つづく
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