魔族の王「そうだ。現代の少年よ。お前は、
自分を変えたティアーズの意味を知らないみたいだな?」
ウルトラマンティアーズ『・・・かも知れねェ。』
魔族の王「ならば、教えてやろう。ティアーズは、
あれは古代の時代・・・。21万年前の時代より生まれし存在だ。
その時代の地球を、我々魔族が侵略せんとしたのだ。当時は、
我らの勝ちだと思った。だが、ある王族が、ある儀式を行っていた。
それは、禁じられた光の魔力を使った儀式だった。その儀式により、
赤きクリスタルが造られた。恐らく、我ら魔族に対するために、
自分らを守らんと造られただろう。だが、最初は無意味だったのだ。
まるで、儀式の全てが無駄だったかのように・・・。
我が部下共が儀式を行った王族を襲いかかった。その時であった!
王族の姫君が赤きクリスタルを手に取りながら、
失われていく友や家族などを想いながら涙していた。その、
一粒の涙が赤きクリスタルにかかった。
そして、恐ろしき事が起こった。
そのクリスタルが輝きだし、姫君はそのクリスタルを、
恋人と思われる勇者に託した。その勇者がクリスタルの光に、
包まれ、勇者は光の巨人となったのだ・・・・!!」
ウルトラマンティアーズ『それが、ティアーズの誕生ってワケか。』
ティアーズは自分が誕生した事を知って、驚愕していた。
魔族の王「ふむ。では、もう一つ。知るべき事を教えよう・・・。
我が名はナイトメア!!この星に生まれ、この星を支配せり者。」
ウルトラマンティアーズ『ナイトメア・・・!それが、王の名か!!』
そして、ナイトメアの姿を隠した紫色の光が消える。それにより、
その姿が見えるようになる。頭の2本の角にサングラス。そして、
紫と黒が混じったマントが顔以外の身体を包んでいた。
ナイトメア「ホオォホオォホオォホオォホオォホオォホオォ!!!
我が姿を見た貴様には、死をもって償わければならない。
つまり、今日で貴様は我に滅され、
ティアーズの伝説は今日で終わるのだ!!」
ウルトラマンティアーズ『違うね。今日がてめーと魔族の最後の日よ!!』
そして、ティアーズはナイトメアに向かって走り出す。だが、
ナイトメア「ホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォ!!」
ナイトメアが右手を出し、ティアーズに向ける。すると、
ティアーズは弾かれたように倒れる。だが、すぐに立ち上がる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・・・!!」
ナイトメアは右手から黒い火炎を発し、ティアーズを襲う。
だが、ティアーズはジャンプで避けて、空中キックを繰り出す。
ウルトラマンティアーズ「ハアアアアアアアァァァァァァァ!!!!」
ナイトメア「ホォホォホォホォホォホォホォホォホォ!!!!!」
ナイトメアは左手を出し、それを振るってティアーズを弾き飛ばす。
ティアーズは床に落ちて倒れる。そして、ナイトメアは、
左手から黒い雷を発して、攻撃する。だが、避けられる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!アームシュート!!!」
ティアーズはアームシュートで攻撃する。その時。
ナイトメア「ホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォ!!!!!」
ナイトメアは自分を包んだマントを思い切り広げる。だが、
マントの中には、体を呼べる部分などなく、まるで空間のようだった。
ナイトメア「ガアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!」
アームシュートがその空間の中へと消えてしまう。
ナイトメアは再びマントで身を包む。
ウルトラアンティアーズ「・・・・・・・・!??」
ナイトメア「どうだ?私の魔力はどの魔獣よりも遥かに高い。今まで、
貴様が倒した全ての魔獣など、
私にとっては雑魚に過ぎん。ホォホォホォホォ!!」
ナイトメアは口から黒いエネルギーの塊を飛ばした。
その塊がティアーズに直撃する。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!!」
ティアーズは倒れた。ダメージが大きいか、うまく立てない。
ナイトメア「ホォホォホォホォホォホォホォホォホォ!!!!」
ナイトメアは両手をティアーズに向けて、上へとあげる。すると、
ティアーズが敵の両手に合わせるかのように宙に浮かび上がってしまう。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・・・・!!」
ナイトメア「ホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォ!!!!!!!」
ナイトメアは両手を勢い良く下げると、ティアーズは床に叩きつけられる。
ナイトメア「はっはっはっはっはっ!!今なら勝てる気がする。
かつてのティアーズは貴様よりとても強かった。それに比べ、
貴様は弱い。弱すぎる・・・!もはや、地球は我ら魔族の物も同然!!
安心しろ。貴様の胴体はこの星に残るだろうが、
首だけは地球に帰してやろう。
我ら魔族の勝利の印としてなァ!!ぐははははははははは!!!」
ウルトラマンティアーズ(畜生・・・!強い。強すぎる・・・!
けど、何としても、こいつを倒さなきゃいけねェ!!地球を、
この星の馬鹿共から守るために・・・!俺の帰りを待つ、
あいつらとまた会うために!!!そのためには・・・・!
駄目だ。奴を倒せるチャンスを掴めねェ・・・!接近戦だと、
弾かれるし。遠距離の技では、あのマントの中に空間で無効化するし、
けど、どんな敵にも弱点はあるハズだ・・・!!弱点は・・・・!
そうだ!!あそこだ!!!)
ティアーズはナイトメアの顔に注目する。そして。
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!」
ティアーズはアームシュートでナイトメアの顔を攻撃。
その顔が爆発して、ナイトメアは痛がる。
ナイトメア「ガアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!!!」
ウルトラマンティアーズ『やった!!ついに攻撃できたぞ!!』
ナイトメア「ぐううぅぅぅ・・・!!おのれェ!!
我が顔を撃つとは・・・!!やはり、
貴様は生かしてはおけえええぇぇぇぇぇん!!!!」
ナイトメアは怒って、両手から黒い火炎と黒い雷を放射する。
ウルトラマンティアーズ「ティアーズガード!!!!!」
ティアーズはティアーズガードで攻撃を防ぐ。そして、
すぐに走り出し、ナイトメアに接近しようとする。
ナイトメア「馬鹿が!!ホォホォホォホォホォホォ!!!」
ナイトメアは右手を振るうが、ティアーズは、
素早く左の方向へ向けて、避ける。そして、再びナイトメアの方に向ける。
ナイトメア「何っ!?」 ウルトラマンティアーズ「ショワッ!!」
ティアーズはナイトメアの顔を思い切り殴る。
ナイトメア「ガアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ウルトラマンティアーズ『おらああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
ティアーズはキックでナイトメアの顔をさらに打撃する。
ナイトメアはティアーズからさがる。
ナイトメア「ぬうぅぅぅ・・・!!許さあああああぁぁぁぁぁん!!!!!」
ナイトメアは物凄いスピードでティアーズに近づく。
ティアーズは迫るナイトメアの両腕を両手で掴む。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・・!!!」
ナイトメア「ホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォ!!!!!」
ナイトメアはティアーズをそのまま押しつつある。だが。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・・・・・!!!!!」
ティアーズは頭突きでナイトメアの顔を打撃する。
ナイトメア「ガアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!」
ナイトメアはまた下がり、サングラスから星型のエネルギーを、
無数に連射し始めた。その攻撃を受けてしまうティアーズ。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!?・・・・・・・!!」
ナイトメア「ホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォホォ!!!
これで最後だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ナイトメアはマントを広げ、中の空間から、とても巨大は光を発する。
その光がティアーズのいるところを一気に包む。その部分の壁が、
大きく抉り、ティアーズが消えてしまった。
ナイトメア「どうだ。全ての物質を消す魔の光は。これで、
ティアーズの命も・・・・!そして、地球も!!」
ウルトラマンティアーズの声『そいつはどうかな!?』
ナイトメア「何・・・・!?あっ!!!」
ナイトメアは上の方を見る。そこにティアーズが飛んでいた。
ティアーズはジャンプで敵の攻撃を避けたのだ。
ウルトラマンティアーズ『お前らなんかに、
地球は渡さねーぜえええぇぇぇ!!!』
ティアーズは空中パンチでナイトメアの顔を打撃する。
ナイトメア「ガアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!
何故だ!?何故・・・!
私がこのような者に・・・!!貴様は勇者ではないハズ・・・!
何故、普通の地球人である貴様がああああぁぁぁぁ・・・・!!!」
ウルトラマンティアーズ『悪ィな!!俺はミラクルマンと呼ばれて、
普通とはちょっと違うんだよ!!!』
そして、ティアーズは着地し、必殺光線を出す。
ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!」
ティアーズはファイティウム光線でナイトメアの顔を攻撃する。
その顔が爆発し、サングラスも破壊される。
ナイトメア「ギャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
さらに、身体全体も爆発が起き、
ナイトメアはその爆発と共に消えてしまった。
ウルトラマンティアーズ『やった・・・・!ついにやったぜ!!っ!?』
ナイトメアの声『おのれええぇぇぇぇ!!よくもやりおったな!?
我は死に、この城は間もなく爆発をするだろう。これで、
我が魔獣軍団の士気が大幅に減り、
もはや私の地球侵略は終わるだろう。
だが、忘れるな!!この星の住人達が常に地球を狙っている事を!!
それを覚えておけえええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』
ナイトメアの声が消えると、この部屋が急に揺れ始める。
ウルトラマンティアーズ『この城が爆発しようとしてやがる!!脱出だ!!』
魔族の王、ナイトメアのいた城が爆発を起こした。だが、
ティアーズはその城から脱出し、そして、
この魔星から見事に脱出した。ようやく、地球へ帰れるのだ。
ウルトラマンティアーズ『これで魔獣軍団が、
地球に現れる事はねーな。
さっ!!帰るとしますか!!我が故郷、地球へよ!!』
地球の日本。夜のBAR基地の司令室。そこには、
灰間以外の隊員たちが全員いた。
大神「地球にいる魔獣たちは全て倒した。じゃが・・・。」
日下部「灰間。こんな時にまだ帰って来ないの?
もし、魔獣なんかに踏み殺されたら・・・・!!」
灰間の声「んな事、起きるワケねーって!」
隊員たち「えっ!!!?」 緒川「・・・・っ!皆!!後ろを!!」
隊員たちは後ろの方へ向く。そこには灰間がいた。
隊員たち「灰間!!!!!!」 隊員たちは驚き、灰間は笑顔でこう言う。
灰間「・・・・報告します。魔獣軍団はもう地球に現れなくなります!」
日下部「は、灰間ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
日下部は泣きながら灰間に抱き着いた。
灰間「うわっ!!何だよ!?離せよ!!」
日下部「馬鹿ァ!!今までどこへ行ったのよォ!!」
灰間「はは・・・・っ。悪いな。そいつは言えねーよ。」
大神「灰間!魔獣軍団がもう地球に現れないと言うのは!?」
灰間「ええ。魔獣たちは故郷の星で異変が起きたのかと思って、
急いでそこへ帰りました。まあ、俺の考えではですがね。」
日下部「じゃあ、もう二度と魔獣たちは現れないのね。」
灰間「ああ・・・。多分・・・。」
そして、大鳥町。一人で寂しく歩く野口の前に灰間が来た。
野口「っ!!は、灰間君・・・?まさか、灰間君なの!?」
灰間「・・・・・ああ。ただいま。野口。」
灰間は笑顔で言い、野口は泣きながら彼に抱き着く。
野口「お帰りなさい・・・。灰間くううううぅぅぅぅん!!」
そして、灰間は家に帰り、母の美由紀とも感動の再会した。
灰間は美由紀と共に夕食をしていた。それも今日は豪華らしい。
こうして、魔星の支配者にして、魔族の王であるナイトメアは死に、
地球を攻撃していた魔獣軍団も、
BARを初めとする防衛軍に倒されました。
これで、魔族の総攻撃は終わり、地球に平和が戻りました。
ですが、例えナイトメアが死んでも、
この地球を狙う外敵は多いでしょう。ですが、
ティアーズがいる限り、この地球は永遠に守られる事でしょう。
次回につづく。
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