今年もクリスマスの日が近づきました。子供たちは皆、
その聖夜を楽しみに待っているのです。何故なら、
聖夜にはサンタクロースと言う偉大なる男が、
子供たちにプレゼントをくれるからです。果たして、
今年もサンタさんはやってくるでしょうか。
秋田学園のクラスでは、森下と徳丸が嬉しそうにはしゃぐ。
徳丸「いよいよ、明日は・・・・!」
森下「クリスマスだああぁぁぁぁ~っ!!」
灰間「楽しそうだなァ。こいつら。まあ、
明日、クリスマスだから仕方がねーか。」
野口「そうね。私もクリスマス、好きだもん。灰間君は?」
灰間「・・・・まぁ。一応、好きだったな。でも、
今の俺たちにサンタさんはプレゼントをくれないだろうね。」
野口「確かにそうよね。でも、ちょっぴり信じてるわ。
もしかしたら、今年は私たちにも、
プレゼントしてくれるんじゃないかと!」
野口は少しだけ微笑みをする。
灰間「そうか。でも、この二人の嬉しさ、
何か異常って感じがしねェか?昨日より増してる気がするが。」
灰間はさらに嬉しがる森下と徳丸の姿を見る。
森下「えへへ。だって、明日はクリスマスだけじゃないもの。」
徳丸「明日は、大人気のアイドル、小木曽雪菜が出演する、
スペシャルコンサートがあるんだって!!
僕たちは、そのコンサートも楽しみにしてたんだ!!」
灰間「【小木曽雪菜(おぎそ・せつな)】?あの、
届かない恋と言う名曲で有名なあの女性の事か?」
野口「でも、明日、行われるスペシャルコンサートには、
ツヴァイウィングやらフルムーンやら、
さらに、あの森川由紀や緒方理奈まで出演するそうよ。」
森下「うんうん!人気歌手の歌を一気に聞けるなんて、
こんなに嬉しい事はないっ!」
徳丸「そうだ!!コンサートに行き終わったら、
灰間君の家でパーティしようよ!!」
徳丸の言葉に、灰間は少し苛立ちそうになる。
灰間「何で俺の家なんだよ?」
徳丸「だって、僕の家って、ヤバそうだしィ。」
森下「私の両親は仕事の都合だしィ。」
野口「・・・・私の家の方も、客が来るとか言って・・・。」
徳丸「こうなると、もう!灰間君の家っきゃないっしょ!!」
野口「翔ちゃんの母親ってとても優しいしねェ。」
灰間「・・・・まあ。確かに優しいけどな。
わかった。何とか頼んでみるわ。断られたら、諦めろ。」
徳丸&森下「やったあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
野口「良かったわね。二人共。」 灰間「ふぅ・・・。」
ウルトラマンティアーズ 第26話・クリスマスのコンサート
聖夜魔人・スーロク星人
クリスマス魔獣・サタングロン
登場
BAR基地の司令室に来た灰間。そこで、何かが聞こえて来た。
どうやら、女性アイドルの曲らしい。
灰間「ん?何か曲が聞こえるな・・・?ん??」
そして、灰間の前に、ヘッドホンで音楽を聞いていた上川がいた。
上川「ううぅぅ~ん!やっぱり、届かない恋は最高だなァ。」
叶野「すまんな。灰間隊員。上川の奴、
クリスマスとスペシャルコンサートやらに浮かれすぎてな・・・。」
日下部「そうよねェ。私も一応、コンサートは楽しみにしているけれど。
クリスマスは・・・・・ねェ。」
灰間「クリスマスには興味ないのか?」
日下部「だって、私たちもう大人でしょ?サンタが、
そんな私たちにプレゼントくれるワケないじゃない。
最も、サンタなんて実在するかわからないしね・・・。」
叶野「俺はサンタなど実在しないと断言する。所詮は架空の人物だ。」
つづく
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