ティアーズはその2匹のニアギルクが読んでいる漫画を見る。
その漫画は地球人の女性が、
魔獣に残虐に襲われている内容であった。
ウルトラマンティアーズ『どうやら、女性が襲われるだけで、
幸せな要素のねー漫画らしいな。やはり、魔族は野蛮だぜ。』
ティアーズがそう言うと、2匹のニアギルクはティアーズの方に向ける。
ニアギルク「ギャアアアアアァァァァァァオン」
1匹目のニアギルクが漫画を地面に投げ捨て、2匹目が、
ティアーズめがけ、漫画を投げつける。2匹共、激怒しているそうだ。
そして、勢いよくティアーズに襲いかかる。
ニアギルクA「ギャアアアアアアアァァァァァァァァァオン」
ニアギルクAがティアーズを殴るが、ティアーズはそれに耐えて、
キックで反撃。しかし、ニアギルクBが頭突きでティアーズを突き飛ばす。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!?」
ニアギルクB「ギャアアアアァァァァァァァァオン」
ニアギルクBがジャンプして、ティアーズにのしかかろうとする。
だが、ティアーズはうまく避けて、ニアギルクBを蹴り上げる。
そして、ニアギルクAを思い切り殴って、蹴り飛ばした。
ニアギルクAは倒れたが、ニアギルクBがまたも襲いかかる。
ニアギルクB「ギャアアアアアァァァァァオン」
そのニアギルクBをティアーズが掴み、一気に投げ飛ばす。
投げられたニアギルクBは血の池のような池に落ちてしまう。
その池からギョルクから出てきて、ニアギルクBを呑み込もうとしていた。
ギョルク「グオオオオオォォォォォフウウウウゥゥゥゥゥゥ」
ニアギルクBは恐怖で慌てて身体を動かして逃げようとするが、
呑み込まれてしまう。そして、
ゾンビの顔をした触手がティアーズに向かって伸びる。
ウルトラマンティアーズ「ジャンピングショット!!!!!」
ジャンプしたティアーズはジャンピングショットでギョルクとニアギルクBを、
爆発させて倒した。2匹とも、体が粉々に吹き飛んだ。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!・・・・・・・・!?」
その時、ティアーズの前に、
ガブダロンとゴビラー族がそれぞれ無数に現れていた。
ガブダロン「ガヒャアアアアアァァァァァイイイィィィィィ」
ゴビラー族「グオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!!」
ウルトラマンティアーズ『こんなに出やがって、何をしようってんだ?』
ゴビラー族A「てめェ・・・!ここより先が我ら魔族の王の城だっつー事を、
知ってて行こうとしてんじゃねーだろうな?ん?」
ウルトラマンティアーズ『何と。やはり、あの城に魔族のボスが・・・!
そうよ。俺ァその魔族の王って奴に会いてーのよ。』
ゴビラー族B「は?合わせるワケねェだろーが。ボケが!
貴様はよ。俺らに殺されるんだからよォ・・・!!」
ゴビラー族C「ガルルルルッ!!かかれ!!!!!」
そして、無数のゴビラー族とガブダロンの軍団が、
一斉にティアーズに襲いかかる。
ティアーズはその迫る魔獣たちに対して、肉弾戦を行う。
1匹目のガブダロンが角でティアーズを攻撃する。だが、
ティアーズは右手で受け止め、
左手によるパンチで1匹目のガブダロンを倒す。
そして、すぐにキックを使い、1匹目のゴビラー族を倒す。
このようにティアーズは格闘を駆使して、次々と敵を倒していく。
複数の敵を倒したティアーズに対し、別のガブダロンは火炎を吐き、
別のゴビラー族がマシンガンを連射して、ティアーズを攻撃する。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアアアァァァァァァ!!!!!!」
攻撃を受けたティアーズは倒れるが、
すぐに立ち上がり、両手を光らせる。
ウルトラマンティアーズ「ティアーズナックル!!!!!」
ティアーズはティアーズナックルで、
次々とガブダロンとゴビラー族を倒していく。
BAR基地の司令室で、日下部は切なそうに緒川に話しかける。
日下部「・・・・ねェ。緒川さん。」
緒川「何でしょう。」
日下部「灰間隊員は・・・。いつ、帰って来ます?」
緒川「・・・・わからないわ。でも、そんなに長くないと思うわ。
日下部「私もそう思いたい。・・・と言うか。今すぐに帰って欲しい。
・・・・・灰間。早く、こっちに戻って来なさいよ。」
ガブダロンとゴビラー族の軍勢を倒したティアーズは、
とうとう巨大な古城の前にいた。その城の扉をゆっくりと開けて、
城の中へと入ったティアーズ。その城の内部の廊下を、
歩き続けるティアーズ。廊下は赤と黒が混じったような色をして、
とても暗かった。そして、ティアーズの前にガブダロンが現れた。
ガブダロン「ガヒャアアアアアアァァァァイイイイィィィィ」
ガブダロンが速攻で襲いかかるが、ティアーズはその敵の頭を掴み、
膝蹴りで攻撃し、両手を組んで、その両手で打撃して倒した。
さらに廊下を進むティアーズ。だが、途中でティアーズは、
壁の隙間に隠れる。別のルートでは、ゴビラー族が2匹いたからだ。
何やら会話している様子だ。ティアーズはこっそりと真っ直ぐ進み、
何とかゴビラー族に気づかれずに済んだ。しばらく歩くと、
別のゴビラー族1匹の後ろ姿が見える。
ティアーズはそれを見て、すぐに止まる。
ウルトラマンティアーズ「シューティングスラッシュ!!!」
ティアーズはシューティングスラッシュで、
そのゴビラー族を真っ二つに斬った。
ウルトラマンティアーズ『早く魔族の王の元へ、
行かねーと!!むっ!?』
そして、後ろからガブダロンが現れる。
ガブダロン「ガヒャアアアアアァァァァァァイイイイイイィィィィィィ」
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!!」
ティアーズはアームシュートでガブダロンを攻撃。
ガブダロンは倒れて死んだ。
ウルトラマンティアーズ『そうだ。敵に気づかれないためには、これだ!
ティアーズステルス!!!!』
ティアーズが両手をあげると、ティアーズの姿が突然、消えた。いや、
ティアーズは透明になったのだ。ティアーズステルスは、
自身を透明化する事ができる凄い能力なのだ。
透明になったティアーズは、
そのまま進み、
ゴビラー族やガブダロンたちが多くいる廊下を走り続けた。
中には等身大の魔族たちが多くいるが、彼らにも気づかれていない。
そして、
ティアーズは前方のある黒く禍々しい感じの巨大な扉を見つけた。
ティアーズは透明化を解き、扉の前にいた、
ヤリを持っているゴビラー族2匹と戦う。
ゴビラー族A「グエエエエェェェェ!!!」
ゴビラー族B「ウガアアアアァァァァ!!!」
ウルトラマンティアーズ「ショワアアアアァァァァァァッ!!!!!」
ティアーズは走り、跳び蹴りで2匹のゴビラー族を一気に倒した。
ウルトラマンティアーズ『感じるぜ・・・!この扉からすっげー邪悪な、
魔力が放出してやがる。きっと、そこには奴がいる・・・・!』
そして、ティアーズは扉を開けて、
その扉へ続く部屋の中へと入って行く。
その部屋はとても暗いが、何故か宮殿のような部屋であった。
そして、ティアーズの前には物凄く大きい紫色の光があり、
その光の中にはマントを身に纏ったような怪物のシルエットがあった。
ウルトラマンティアーズ『てめェが魔族の王だな・・・・!』
そう。シルエットの怪物こそが、魔族の王であった。
魔族の王「よく来たな。光の勇者。ティアーズ・・・・!」
ウルトラマンティアーズ『さっそくだが、
今すぐ魔獣共を地球に送り込むのは、
もう止めろ。それを伝えるために、ワザワザ地球から来たんだよ。』
魔族の王「むぅ・・・・・。」
ウルトラマンティアーズ『何とか言えよ・・・・!』
ティアーズは怒りに震えたような声で言う。ティアーズは、
魔族の王から発する恐ろしい魔力と悪意に、恐怖と怒りを高めていた。
魔族の王「はっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!」
ウルトラマンティアーズ『ぶっ殺すぞ!!てめえええぇぇぇぇぇ!!!』
魔族の王「ふっふっふっふっふっ!!残念ながら、
地球を我が物にするまでは、魔獣たちを永遠に送り込むつもりだ。
そう。あの古代の時代と同じようにな・・・・!!」
ウルトラマンティアーズ『古代の時代だと!?だが、
その古代時代に現れた悪魔のような獣っつーのは、
てめーら魔族である事は大体、わかるぜ・・・・!!』
魔族の王「流石は紅の勇者だ・・・・。と、言いたいところだが。
貴様の口調がどうも荒い。貴様。あの勇者ではないらしいな。」
ウルトラマンティアーズ『んなもん知るか。俺は灰間翔。
21世紀で生まれたミラクルマンと呼ばれた人間だ!!』
魔族の王「ほう・・・。では、あの勇者は寿命で死んだみたいだな。
だが、ティアーズとなるためのクリスタルに宿った、
姫君の涙が・・・消えていないとはな。」
ウルトラマンティアーズ『姫君の涙だと・・・・!?』
つづく
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