灰間と野口は一緒に町を歩いていた。灰間の手には、
ある紙を持っていた。その紙には何か書いているらしい。
野口「本当に、そこにいくの?」
灰間「ん?何か悪い点でもある?」
野口「だって、よく読んでる?手紙を・・・。」
灰間が持っているのは手紙だった。
手紙『灰間翔へ。大鳥町の近くにある教会へ来い。』
そう書かれてあった。だが、名前が書かれてないため、
わからない。野口はそれに対して不安だった。
野口「教会は宗教の施設でしょ?勝手に行くのも、
アレだし。もし、どこかのチンピラだったら、
灰間君。そのチンピラと戦うでしょ?」
灰間「・・・まあな。」
野口「でも、それだけ教会が壊れそうだし、
あまりやって欲しくないわ・・・。バチが当たるもの。」
灰間「別にバチが当たろうがどうでも良い。
売られた喧嘩は買う。それが常識ってもんだ。それに、
魔族と言う事もありうる。そいつには、絶対容赦しねェ。」
野口「それも・・・そうだけどねェ・・・。」
二人は会話しながら、ある教会へと進んでいった。
ウルトラマンティアーズ 第19話・幼き標的たち
双頭魔獣・ザグルドン登場
町に近くにある教会に近づいて、止まる灰間と野口。
野口「ここが例の教会ね。」 灰間「じゃ、入るか。」
灰間はすぐに教会に入ろうと歩き出す。
野口「あっ!待ってよ!灰間君!!」
野口も慌てて追うように走る。
そして、ついに教会の中に入った灰間と野口。
灰間「たのもおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
その瞬間、すぐに大声を出す灰間。それを嗜める野口。
野口「こ、声が大きいよ・・・;」
だが、ここには、誰かが一人だけいた。どうやら、
シスターの女性だけであったそうだ。
シスターの女性「嗚呼・・・。神よ。どうか、
我らの子らをお救いたまえ・・・。」
その女性に近づいてみる灰間と野口。
灰間「おい!あんた。」 灰間がその女性に話しかける。
シスターの女性「ひっ!?だ、誰ですか!!?」
女性は驚き、灰間と野口の方を見る。
灰間「あんたか?この果たし状を書いたのは?」
灰間はシスターの女性に手紙を見せる。
シスターの女性「ほえ?な、何ですか?それ・・・。」
灰間「この様子だと、あんたが書いてないみたいだな。」
野口「・・・となると、相手は一体・・・。」
シスターの女性「あ、あの・・・。ど、どちら様で・・・??」
女性はオドオドとして、問いかける。
灰間「ん?悪いけど、しばらくここにいてもら・・・・。」
灰間が言葉を続けている間に、聞き覚えのある声が響き渡る。
聞き覚えのある声「こおぉぉうりゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
灰間たち「っ!!?」 3人はその声に驚く。
その声の主がいきなり走って来て、灰間に殴りかかる。
灰間「ぬぉ!?・・・・っ!?お、お前は・・・!??」
その拳を受け止めた灰間はその主の顔を見て、驚く。
野口「お、大岩さん!!?」
そう。灰間に殴りかかって来たのは大岩であった。
大岩「この教会で何勝手な事しとんじゃ、こりゃ・・・!!」
灰間「お、大岩!?まさか、お前が手紙を・・・!?」
大岩「おう!そうじゃぃ!!ミラクルマンである、
ワレにちーっと頼みたい事があってのォ・・・!!」
つづく
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