大鳥町の空き地で、灰間は何者かに殴りかかった。
灰間「おらあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
灰間のパンチを受けたのは、大岩であった。
大岩「うぐふぁあああぁぁぁぁっ!!!」
大岩は灰間の打撃の強さに敵わないか、そのまま倒れる。
灰間「もう懲りただろ?毎回毎回、
こうやって負けやがって・・・!ちったァ、
マシな奴に喧嘩を売ったらどうだ?」
大岩「ぐぅ・・・・っ!黙らんかぃ!こんガキィ!!
わしはのォ・・・おどれに1回、
勝たなきゃ気が済まんけェの!!覚えちょけィ!!
次は・・・容赦せんがな・・・・!!」
大岩はフラフラしながら走り去って行った。
空き地から出た灰間は野口と一緒に町の道路を歩いていた。
野口「また、大岩さんと喧嘩してたのね・・・。」
灰間「俺は好きやってるワケじゃねーよ。
あいつから喧嘩、売って来たんだよ。ったく!
せっかく、2学期が始まったばかりだってのによ。」
灰間の通う大鳥学園では、既に第2学期を迎えたそうだ。
今、灰間と野口は下校時間で帰宅している途中であった。
その時、バルターボが走って来て、二人の近くに停まる。
野口「あ。バルターボだわ!」
バルターボの開いた窓から上川が顔を出し、灰間に話しかける。
上川「大変だ!!灰間君!!!」
灰間「また、事件が起きたんすか?」
上川「そうなんだ!!乗ってくれ!!!」
灰間「わかりました!!悪ィな。野口。」
野口「うん。頑張ってね。BARの任務。」
灰間はバルターボに乗り、バルターボは基地へ向かって走る。
それを物陰から見ていた者がいた。それは。
物陰から見た者「灰間。ワレが、BARじゃとォ?」
ウルトラマンティアーズ 第11話・戦う力
次元魔獣・バキシム登場
BAR基地の司令室に来た灰間と上川。
叶野や日下部もいて、4人は大神の話を聞く。
大神「昨夜、都賀市の街が魔獣に破壊されたそうじゃ。」
日下部「その、魔獣とは一体、何ですか?」
大神「その魔獣は急に現れては時々消えるらしい。
他の防衛軍の攻撃にも通じず、
多くの特殊な技を持っとるらしいけ。」
叶野「何だか、今までの魔獣より手強そうですね。」
大神「そうじゃ。灰間、日下部。至急、
都賀市へ飛んでくれんか?まずは、
魔獣の情報を集めた方が良えじゃろう。」
日下部「了解!行きましょ。灰間。」
灰間「ああ。どんな魔獣か知ってやるぜ。」
灰間と日下部はバルワンダー1号で空を飛び、
廃墟となっている街を飛んでいた。この町が、都賀市である。
日下部「酷いわ。本当に魔獣に滅ぼされたみたいね。」
灰間「市民の皆さんも多くいるな。まるで、
逃げ遅れていた人たちを探しているみてーだ。」
灰間の言う通り、廃墟の中では、複数の人々がいた。
親を失って泣いている子供。子を探すように叫ぶ親。
友人の死体を見て泣き崩れる男。
恋人を瓦礫から助けようとする女性。
それを見た、灰間と日下部は悲しそうな表情をする。
つづく
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