灰間「はあぁぁ・・・・っ。一体、
どうやって、あの魔獣をぶっ飛ばす?ティアーズの力が、
駄目だとすると、それ以上の力が必要らしい。けど、
ティアーズ以上の力ってあるのか?俺にとっちゃ、
ティアーズそのものだけでとっても凄ェと思った。
もっと・・・もっと凄ェもんを求めろってのか?」
灰間はペンダントの方を見て、こう声を出す。
灰間「なァ・・・。あの魔獣を倒すのに、
何が必要だと思うんだ・・・?」
その時、ペンダントが光り出す。だが。
灰間「・・・・自分で考えろって?ケチな奴。」
ペンダントは灰間に自身に、
考えさせるような答えを出したそうだ。
その時。屋上に大岩が来て、何か叫んできた。
大岩「灰間はここきゃのォ?」
灰間「っ!?お、大岩・・・・!?」
灰間は立ち上がって、彼の方に向く。
大岩「灰間ァ。わしとおどれの勝負、
何回行ったと思うんかいのォ??」
灰間「は?知らねーよ。なもん!」
大岩「99回や。そして、今。わしはお前に、
記念すべき100回目の挑戦を申し出ますわ!
この99回、ワレとわしは激しい殴り合いを続けた。
その結果、
お前は何と・・・全っ勝!!!わしは、0回やァ・・・・・。」
大岩は悔しさと暗さを込めて言うと、
灰間が嫌味そうな笑みを浮かべる。
灰間「はっ。それで、お前は100回負けようとしてんのか?
めでたいこった。そして、
お前は学園一の笑い者になるな。」
大岩「そら違うわィ!!この記念すべき100回こそ、
わしが初勝利をもぎ取り、
貴様は初めて敗北するんじゃ!!!!
今度こそ、ワレをギッタギタにしたるわぃ!!」
灰間「・・・・悪いが、俺は今、機嫌が悪くてね。
お前、病院送りじゃ済まねェぜ?」
大岩「おお!その意気じゃ!それくらいやらにゃ、
おもろくないんど!!わしもそのつもりで行くけ・・・・!」
大岩が言ってる途中に、
灰間が物凄い怒りの表情で彼の胸ぐらを掴む。
灰間「本当に殺すぞ・・・・!この野郎・・・・!!!」
大岩「・・・・・・・っ!」
大岩は今の灰間に驚き、止まった。そして、灰間は、
大岩の胸ぐらを放し、静かにこう言う。
大岩「・・・・明日の夕日。いつもの空き地に来んかぃ!
そこで100回目の決戦を始めんぞ。こりゃ。」
灰間「俺はとってもイライラしているんだよ。
今、お前なんかと喧嘩する気ねーんだよ・・・!さっさと、
どっか行け。お前を見ると殺意が湧くんだよ。」
大岩「・・・・・・・・っ!」
大岩は返事もせず、ドアの中へ入って消えた。
灰間「ち・・・・・っ!むっ!?」
その時、灰間の後ろの空間が突然、
ガラスのように割れてしまい、
そこに青い空間ができる。そこからバキシムの影が見える。
灰間「魔獣・・・・・っ!!」
バキシムの声『グフフフ・・・ッ!!私に勝てなくて、
イラついているようだなァ?灰間翔。』
灰間「何をしに来た・・・!!」
そして、青い空間から等身大のバキシムが出てきた。
バキシム『君はあの巨人・・・。人間が呼ぶ、
ウルトラマンの力を得て、
これまで我が同胞を多く殺したそうだな?
だが、
私はその力に対抗すべき大いに力を蓄えて来た。
今の私なら、貴様の持つ巨人の力に勝つ事ができる!!』
そして、バキシムは口から火炎を吐いた。
灰間「うわっ!!野郎・・・・!!」
灰間はその火炎を素早く避けて、変身しようとする。
バキシム『おっと!ここで変身しても、結果は同じだ!』
灰間「何ィ・・・・!?」 灰間はそう聞いて、変身を止める。
バキシム『お前などいつでも倒せる。俺はこれから、
人間共を狩るぞ。止めたければ止めるが良い。まあ、
結果は見えているがな。はっはっはっはっはっはっ!!!』
魔獣はバックで歩き、青い空間の中へ入る。
灰間「ま、待て・・・・っ!!」
割れた者が青い空間へ集まり、元の空間に戻った。
夜。とある暗い町に、サラリーマンの男がいた。
サラリーマン「はぁ・・・。やっぱり会社は疲れるぜ。ん!?」
その時、サラリーマンは目の前に、
青い空間がある事に驚く。
サラリーマン「こ、これは・・・・っ!!?」
その空間にバキシムがいて、
両目からの光線でサラリーマンを焼き殺す。
バキシム「グガガガガガガガガガアアァァァァ」
サラリーマン「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そして、とある廃坑ビルの中で、
複数のチンピラの男たちがいた。
そこにも、青い空間が現れ、バキシムが出てきた。
バキシム「グガガガガガガアアアアアァァァァ」
男A「う、うわあああぁぁぁぁ!!
何だ!?こいつ!!」
男B「化け物だ!!逃げろおおぉぉぉ!!!」
魔獣は口からの火炎で男たちを一気に焼き殺す。
あるビルのどこかの部屋にもバキシムが現れた。
女性たち「きゃああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
カラオケをしていた女性たちが、
バキシムの頭部の角から発する、
雷を受けて全員、とても醜い死体となってしまう。
バキシム「グガガガガガガアアアアァァァァァ」
そして、バキシムは部屋から出て、廊下で暴れ出す。
廊下に歩いていた男「うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!!??」
そして、ビルは炎上し始め、やがて一部が爆発する。
暗い公園で人を殺した等身大のバキシムを、
灰間と日下部が見つけ、バルガンの銃弾で攻撃する。
日下部「くらいなさい!!!」
バキシム「グガガガガアアアァァァァァ」
だが、バキシムには全く通用せず、魔獣は青い空間の中へ、
逃げ込む。その青い空間が元の空間へ戻る。
灰間「くっそおおぉぉぉ・・・・!!」
次の日。学園のクラスで、野口が灰間に話しかける。
野口「また、魔獣を逃がしちゃったのね・・・。」
つづく
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