コリス「・・・・・そろそろ、メディカルルームですね。」
サキ「ええ・・・・。あそこにシャドーが治療を受けているわ。」
そう。二人はメディカルルームへ行くつもりだったのだ。
そして、その部屋の前に来た。コリスはそれを見て、こう呟く。
コリス(・・・シャドーさん・・・・。)
サキがドアを開けて、二人はメディカルルームへ入った。
ここ、メディカルルームで、隊員たちが全員揃う。
一つベッドでシャドーが横たわっていた。
シャドー「あ・・・っ。あ!あぅ・・・っ!!んあっ。」
シャドーは何故か喘いでいた。まるで苦痛に襲われているように。
サキ「・・・・シャドーの容態は?」
イチゴ「うん・・・。とても酷いみたいだ。」
シャドー「はぁ・・・ん!あ・・・あぁっ!!ぃあ・・・!!」
テブリッシュ「大分、ダメージが残っているみたいだな。」
シュドー「仕方がねーさ。それ程、クリスタルのエクセリック光線が、
強力だったんだ。一撃で死んじまうくらいの痛さだろうな。」
コリス「・・・・・・・っ!!」 コリスはそれを聞いて、
自分がシャドーを傷ついたと知り、深い重さを感じた。
イチゴ「・・・それだけじゃない。あのヴァルアロスと言う怪人が、
精神的なダメージを与えるような言葉を放ち続けたせいでもある。」
シャドー「あ・・・っ!ぁん!い、いかないで・・・・。
ゴダ・・・・ルぅ・・・・・。」
どうやら、シャドーはゴダルの夢を見ているようだ。
モモ「そのせいで、シャドーは身体も心も痛がってるワケよ・・・。」
モモがそう言った後、シャドーは痛みがさがったように、息をした。
シャドー「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
モモ「あら。だいぶ、落ち着いたみたいね・・・・。」
シャドー「・・・・・っ!こ、ここは・・・・。」
苦痛が消えたシャドーは目を覚ました。サキが優しく接する。
サキ「ここは、メディカルルームよ。ここであなたを治療したのよ。」
シャドー「治療・・・?何故・・・・?」
シュドー「それはね、皆あんたに惚れたからさ。」
テブリッシュ「惚れたと言うより、君はもう悪人ではないからね。」
シャドー「もしかして、助けたの?ゴダルは・・・?ゴダルはどこ!?」
今のシャドーにとっては何も知らない部分が多く、混乱しつつある。
モモ「ゴダルはもう死んだでしょ?」
シャドー「そ、そうだったわね・・・・。ところで、
どうして、私を助けたりするの?
私、あなたたちを襲おうとしたのよ??」
イチゴ「本当なら君を倒すつもりだった。けど・・・。
君は倒して良い敵じゃないのが、わかったよ。」
サキ「・・・・あなたはただ、利用されたよね?あの怪獣に・・・。」
シャドー「あの怪獣・・・?」
シュドー「昨日、ゴダルを殺した奴だよ。」
シャドー「もしかして、ヴァルアロスの事?
悪いけど、彼は怪獣じゃない。」
テブリッシュ「では、宇宙人か?」
シャドー「それも違う。」 イチゴ「じゃあ、どっちなんだ?」
どうやら、ヴァルアロスは怪獣でも宇宙人でもないらしい。
シャドー「・・・・ヴァルアロスは全宇宙の運命を動かす者と言われし、
使途の一人よ。私もその存在を聞いたわ・・・・。」
モモ「使途・・・っ!?もしかして、エヴァンゲ○オンの・・・?」
シャドー「違うわよ・・・;あんた、オタクになったつもり?」
モモ「ごめんごめん・・・^^;」
シャドー「もう・・・・っ!ん?」 コリス「・・・・・っ。」
その時、シャドーは落ち込んでいるコリスの方を見る。
シャドー「・・・・どうしたの?コリス。黙り込んで・・・。」
シャドーはにっこり微笑んで、コリスに聞く。
コリス「・・・・ごめんなさい。僕のせいで・・・・。」
サキ「え?コリス君、シャドーさんに何かしたの?」
コリス「いえ・・・・っ。」 コリスは言えなかった。自分が、
エクセリック光線でゴダルを攻撃してしまった事を・・・。
シャドー「・・・くす。良いのよ。もう・・・・。」
コリス「でも・・・・。」
シャドー「ゴダルが死んでしまったのは、全て私のせいだし・・・・。」
コリス「違います!!あれは、ヴァルアロスが・・・っ!!」
シャドー「確かに、あいつはゴダルを殺した。でも、そうさせたのは、
私。現実を恐れ、地球を夢の世界に戻したいと言う私の弱さが、
多くの人を傷つけ、一人の英雄を殺してしまったわ・・・。」
モモ「その弱みを漬け込んだのはヴァルアロスでしょ?
あんたは悪くないわ。あんたには、今の弱い方がピッタリよ。
昔のような臆病な方が本当のあなたなのよ。ねっ。」
シャドー「・・・・モモちゃん・・・・。」
シュドー「・・・・なんかシャドーの奴、
まるで隊長とは旧友のようじゃね?」
テブリッシュ「二人は過去に出会った事があると聞くからな。」
シャドー「・・・・ごめんなさい。DGCの皆さん。
今まで迷惑をかけてしまって・・・・お詫びに何をしたら・・・。」
サキ「いえいえ!反省していただくだけで、十分ですから・・・・・。」
シュドー「じゃあさ!ちょっと、脱いでくれ・・・。あぶっ!!」
テブリッシュ「やめたまえ!!」 シャドーにハァハァするシュドーに、
テブリッシュが思い切りチョップする。
シャドーはそれを聞いて、赤くなる。
イチゴ「シャドー。あなたはこれまで罪を犯して来た。ですが、
その罪を着せたのは、ヴァルアロス。
彼こそが、真の罪人ですから。」
シャドー「けど、
私自身が悪事に手をかけたのは事実。償わなきゃ・・・。」
そう言って、シャドーは立とうとベッドから出る。その間に苦痛が走る。
シャドー「・・・・・っ!!く・・・・っ。」
サキ「ど、どこへ行くの!?まだ、治ってないのよ!?」
シャドー「いかなきゃ・・・っ!モモちゃん。ゴダルの遺体は?」
モモ「・・・・行くのね。マッドマウンテンへ。」
シャドー「ええ・・・・。あ・・・・っ。」
シャドーは倒れかける。そこへコリスが彼女を抱えて、支える。
コリス「大丈夫ですか・・・?」 シャドー「え、ええ・・・/////」
つづく
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