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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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ゴダルは少しだけ目覚めた。だが、じきに・・・。

コリス「ゴダル!!大丈夫か!?」 シャドー「死なないよね!?」

ゴダル「だ・・・・黙れ!!どれもこれも・・・。

シャドー!お前が目覚めただろうが・・・っ!!今の怪獣の言う通り、

お前は最っ低な雌ぶ・・・・つぁはァ!!!」

ゴダルは血を吐いた。先の傷が大きすぎて、致命的なのだ・・・。

シャドー「っ!!ゴダル!!!ゴダル!!!!」

ゴダル「だま・・・れよォ・・・・っ!!」

シャドー「ゴダル・・・・!いや・・・死んじゃ、いやァ・・・・っ。」

モモ「・・・・・・っ。」

モモはサキたち4人に顔を向く。イチゴは彼女の言いたい事を理解する。

イチゴ「・・・・・行こう。」 イチゴの言葉に、

サキ、シュドー、テブリッシュは頷き、4人はコリスたちから去った。

サキ「・・・・・・・っ。」 その間に、サキが後ろを向き、

ゴダルの心配をするシャドー、モモ、コリスを見つめる。

彼女は彼女たちに対して、尋常な切なさを感じたのだ。

モモ「ゴダル・・・・・。」 コリス「ゴダル・・・っ!!」

ゴダル「ち・・・・っ!うるさいよ・・・どいつもこいつも。

特にコリス。お前がな・・・・。」

コリス「ごめん・・・・僕のせいで・・・・。」

ゴダル「ああ。お前のせい・・・・だなっ。お前がさっさと、

伝説の力をくれないから・・・・冥界は・・・・・っ!!

くそ・・・・。僕は見たかったのに、冥界が明るくなって、

そこの連中が平和で穏やかになって、

仲良くなってる様をなァ・・・・ぉばっ!!!」

ゴダルはさらに血を吐いた。もうもたない。それを見た3人は、

切なくなる。特にシャドーは既に涙を流している。

シャドー「っ!!ゴダル!!!」 コリス&モモ「ゴダル!!!!」

ゴダル「だからァ・・・・うるさいって・・・・!!コリス。

お前のせいだからな・・・・っ!!その罪・・・重い・・・ぞっ。」

コリス「・・・・っ!じゃあ、僕が償う!!償うから・・・っ!」

コリスも涙が出そうになる。ゴダルはそれを聞いて、微笑む。

ゴダル「ふ・・・・っ。じゃあ、約束しろよ。いつかは必ず、

冥界を・・・・僕の故郷を、明るく平和な世界にしてみな・・・・っ!!

その・・・・伝説の・・・力・・・・で・・・・っ!!ぐっ!!」

シャドー「ゴダルうぅぅぅ・・・・・・っ。」

ゴダル「・・・・シャドー。お前も・・・同罪だ。僕を叩き起こした罰だ。」

シャドー「ごめんね・・・・ごめんね!!ゴダル・・・・・っ!!」

シャドーはゴダルを抱きしめる。

ゴダル「許して欲しいなら・・・・っ!僕を・・・・。

あのマッドマウンテンへ連れて行ってくれないか・・・・?

本当なら、

僕が封印された場所であるゴルドラ遺跡で眠りたかったが、

怪獣のせいで壊れて、冥界への入り口は防がれたからな・・・。」

ゴルドラ遺跡・・・・それはゴダルが封印されていた場所である。

だが、怪獣の復活により、その遺跡は廃墟されたのだ。

シャドー「わかったわ・・・・っ!そこに行けば、あなたは・・・・!!」

ゴダル「いや。僕はもう死ぬよ・・・・。」

シャドー「いや!!死なないで!!!」

コリス「そうだ!!死んではいけない!!!

僕は君と一緒に戦い!!!」

モモ「人々の夢と希望を守るために・・・・っ!!」

ゴダル「そうしたいが・・・・今は駄目だな。」

シャドー「そんなの嫌よ!!逝くなんて・・・許さないから!!!」

ゴダル「ふん・・・・。言っておくが、本当に死ぬワケじゃない。

ちょっくら地獄へ、人間たちを虐めてる連中を殺しに行くだけさ・・・。」

コリス「ゴダル・・・・・っ。」

ゴダル「コリス・・・・・。もし、生き返ったら、

また勝負しよぅ・・・・・ぜ・・・・・・・・―――――。」

ゴダルは目を瞑った。息も止まった。そう、ゴダルは・・・・・。

シャドー「ゴ・・・・ゴダル・・・・・?ゴダル!?

ゴダルうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!」

コリス&モモ「ゴダル!!!!!!!!!!」

シャドー「わああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ

ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シャドーはあまりの悲しみに泣き叫んだ。そう・・・。

ゴダルは死んだ。偉大なる冥界の王子は死んだのだ・・・。

たった一人の愛人に、目標である好敵手に別れを告げて。

ここに、冥界仮面ゴダルは切ない死を遂げたのであった。


それから、次の日。サキとコリスは廊下を歩いていた。

サキ「そう・・・・。ゴダル。死んじゃったんだ・・・・。」

コリス「はい・・・。ゴダルは、本当は良い人だったのかも、

知れないんだ。本当なら、

ゴダルも一緒に戦ってくれたハズだと思う・・・。」

サキ「・・・・なんか、可哀想だね。」

コリス「はい・・・・。本当に・・・可哀想でした・・・・。」

コリスの脳裏には、ゴダルの激しい敵意や過去を語った間の場面、

さらに一緒に戦ってくれた時の勇姿。そして、

故郷を思う心意でいっぱいだった・・・。今、コリスは後悔している。

あの時、伝説の力をゴダルに分ける事さえできればと・・・。

それができなかった今、コリスはとても悲しい気持ちであった。

つづく

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