コリス「に、逃げた・・・・!?」
シャドー「いえ、奴は始めるつもりよ・・・!」
モモ「何を・・・・・!?」
シャドー「ヴァルアロスの言う通り、使途は数人いる。
特にヴァルアロスは、破壊を好むから破壊使途と呼ばれているわ。」
コリス「破壊使途・・・・。でも、僕はヴァルアロスは許せない。
どんな奴だろうと、シャドーさんを絶望に陥り、
ゴダルを殺し、
その夢を踏み躙った奴を許してはいけないんだ・・・・!!」
シャドー「コリス・・・・・。」
モモ「どう?私の自慢の弟。彼はとても熱い心を持って、
誰よりも優しいのよ。コリスはね、あんたのために戦うつもりよ。」
シャドー「私の・・・・ため・・・・?」
シャドーはコリスを見つめる。彼の姿では、
美しくも熱き眼差し。敵に向けたいがために強く握る拳。
コリスはヴァルアロスを倒す事はもちろん、
シャドーとゴダルの無念を晴らそうと言う事も望んでいるのだ。
あの敵であった二人の無念を・・・。
シャドー「・・・・・コリス。」 コリス「っ!シャドーさん・・・。」
シャドーに呼ばれたコリスは表情を和らげ、彼女に方に向く。
シャドー「・・・・何故、私を助けてくれたの?どうして・・・・。
私のために戦うの?」
コリス「それは簡単ですよ・・・・。」
シャドー「・・・・・っ?」
コリス「あなたはもう・・・悪の使者ではないからです。あなたはただ、
利用された。それに、ただこの世界を夢の国に満ちた世界に、
戻したかった・・・。それだけですよね・・・・?」
シャドー「・・・・・ええ。」
モモ「コリスは、悪人以外には殺意を向けないわ。だから、
あんたを悪人ではないと見抜いて、助けたのよ。」
シャドー「コリス・・・・・。でも、私はこれまで罪を・・・。」
モモ「だったら、償えば良い!
償うだけで、きっと皆も許しれくれるよ!」
シャドー「償うだけで・・・。モモちゃん、コリス・・・。」
シャドーは二人の優しさに触れて、涙目になりそうである。
コリス「あなたは悪くない。夢の国の皆さんだって、
きっと許してくれます。だから、あなたは安心して・・・・・。」
コリスが発言を続けようとした、
その時。彼の腕のシーバーが鳴り出す。
コリス「っ!!こ、こちらコリス!!」
サキ『大変よ!!アリゾナ79地区で、使途が現れたわ!!』
コリス「な、なんですって!?姉さん・・・・!!」
モモ「ヴァルアロスめ・・・!力を見せると言うのは、
この事だったなんて・・・・!!コリス!ワーピルで基地へ戻って!!」
コリス「はいっ!!」 シャドー「私も行くわ!!」
モモ「いえ。あんたはもう戦えないでしょ・・・?」
シャドー「それでも・・・見届けたいの!彼の・・・・コリスの、
戦う姿を・・・・っ!本当に私のために戦ってくれるか・・・!!」
モモ「・・・・わかったわ!!行くわよ!!!」
アリゾナの街で、空から何者かが落ちて来た。
それはヴァルアロスだった。
ヴァルアロス「グアアアアアァァァァァァァ」
ヴァルアロスは着地するつもりだったが、偶然にもビルを踏んづけて、
そこが崩れて爆発して、その炎に巻き込まれた。だが・・・。
ヴァルアロス「グルルルルルルルルル・・・・・」
使途は生きていた。そう。ヴァルアロスは最初から、
ビルを踏み潰すつもりだった。炎の中でヴァルアロスは語りだす。
ヴァルアロス『聞けィ!!愚かな人間共よ!!!我はヴァルアロス!!
破壊使途・・・ヴァルアロスなり!!人間共よォ!!今日で、
お前らは絶滅する時を迎えるのだ!!!
この我の制裁によってなァ!!!』
街の人々「か、怪獣だああぁぁぁぁ!!!!」
ヴァルアロスの言葉を聞いた人々は怯える。逃げ出す人も多くいる。
ヴァルアロス『人よォ!!我を何と心得る!?我は使途なり・・・!
皆の者・・・我に従い、死滅せよおおぉぉぉぉ!!!
歯向かう者には地獄の苦しみを与えてくれるうううぅぅぅぅ!!!!』
ヴァルアロスはそう言って、暴れ始めた。
ヴァルアロス「グオオオオォォォォォ」 使途は左手の刃物で、
次々とビルを切り裂いて、町並みを燃やした。その間に、
逃げ惑う人々を見たヴァルアロスはにやりと笑みを浮かべる。
ヴァロアロス『人よ。何故、逃げる?
もはや命は失わんっつーのに・・・。』
ヴァルアロスは口から吐息を吐いた。その吐息が緑色のガスとなり、
そのガスが人々を包んだ。すると、人々は突然、苦しみ出す。
人々「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!!!!!」
人々は激痛に苦しみ、やがて肉体が腐って崩れて行った。
ヴァルアロスの吐息は毒ガスとなり、人々を腐らせて殺したのだ。
ヴァルアロス「ガオオオオオオオォォォォォォォ」
そこへ、コプターラッシュとロードラッシュが駆けつけた。
コプターはイチゴとサキが。
ロードはテブリッシュとシュドーが乗っていた。
シュドー「くっそ!!
本当ならスカイラッシュでぶっ倒してやりてーのに!」
テブリッシュ「仕方がないんだ!!
シャドーが格納庫を破壊しちまったからな!!
修理には大分時間がかかる!!」
イチゴ「とりあえず、コリス君もZEROで来る!」
サキ「それまでに戦いましょう!シャドーの想いを汚した敵を!!」
コプターとロードがヴァルアロスを倒そうと向かう。
使途はそれを見る。
ヴァルアロス『ほう・・・。我の恐ろしさを知らぬ愚か者が来たか。
良かろう!!貴様たちに地獄に苦しみを与えてやろうぞォ!!!』
コプターはバルカンで、ロードは拡散レーザーで使途で攻撃した。
ヴァルアロス「グアアアァァァウ!グオオオオオォォォォォォォ」
使途は攻撃を受けるが、何故か効いていなかった。
シュドー「効いてねェ!?」 テブリッシュ「攻撃を続けろ!!!」
ロードラッシュは走りながら、拡散レーザーを連射する。
だが、ヴァルアロスには通用できず。
コプターラッシュも続けて攻撃する。
ヴァロアロス「ゴアアアアァァァァァァ」 荒ぶる使途は近くの建物を、
左手の刃物で破壊していく。その破片がロードの近くに落ちて、
ロードが急に止める。止まらなかったら危ない。
サキ「ショットバトラーを使います!!!」 サキは立ちあがり、
コプターの窓から、ショットバトラーの銃口を出した。そして、
コプターでサキが撃てるような方向をヴァルアロスに向ける。
そして、サキがショットバトラーを発射して、使途を攻撃する。
ヴァルアロス「グアアアアァァァァオオオォォォォ」
ヴァルアロスは少し効いたようだ。だが・・・。
ヴァルアロス『こんな物かァ!?人間の力と言うのはよォ!!!
次は私が力を見せてやろう・・・!次に強き力をな!!!』
ヴァルアロスは口から野太い光線を発射し、コプターを襲う。
攻撃を受けたコプターは爆発してしまい、墜落しようとする。
サキ「きゃああああぁぁぁぁ!!!!」 イチゴ「脱出だ!!!」
二人はパラシュートで脱出し、墜落したコプターが爆発した。
テブリッシュ「コプターがやられた!!」
シュドー「くそ!!この怪獣野朗!!!」 ロードが拡散レーザーで攻撃。
攻撃を受けたヴァルアロスは口からの光線でロードを襲う。
シュドー「や、やべっ!!」 テブリッシュ「脱出だ!!!」
二人はロードから降りる。そのロードが光線を受けて爆発した。
シュドー&テブリッシュ「うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
近くにいた二人は爆風に吹き飛ばされるが、死んではいない。
ヴァルアロス『ぎゃははははははは!!!
これが人間の力とやらかァ!?
ちっぽけなポンコツで我に歯向かおうとは、
ふざけるにも程があんだよ!!
この無能なるクソチビ共があああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
ヴァルアロスはそう言って、大暴れをした。刃物で壊す事はもちろん、
毒の吐息で人々を殺し、光線一発で多くのビルを破壊した。
イチゴとサキは倒れていたシュドーとテブリッシュと交流した。
サキ「シュドーさん!!テブリッシュさん!!大丈夫ですか!?」
シュドー「ちきしょォ・・・!なんて強い奴だ・・・・っ!!」
テブリッシュ「だが、
ここで諦めては駄目だ!!地上から攻撃だ!!!」
イチゴ「コリス君もきっと来るハズだ!!」 そして、4人は走り出し、
暴れるヴァルアロスに対して、一斉射撃を開始した。サキだけが、
ショットバトラーで、他の3人はウルトラシューターであった。
ヴァルアロス「グォアアアアァァァァァァァ」
使途は攻撃を受けて、4人の隊員の方に向かう。4人は連射を続ける。
ヴァルアロス『こぉんなちっぽけな銃で我を倒せると思ってるのか?
ん??我は死なぬぞォ・・・!
お前らクソ人間が死ぬまではァ!!!』
攻撃を受けながら発言していたヴァルアロスは、
空から何かが来る事に気づく。
それは、スカイラッシュZEROであった。
つづく
[0回]
PR