メンバーたちはロドシーが持って来たおにぎりを、
美味しく食べていた。
ミクス「もぐもぐ・・・。美味しい・・・。」
ガンズ「ああ・・・。久しぶりに食べた気がするよ。
まるで、懐かしい気分だ。」
ロドシー「料理人さんがあなたたちとの再会を、
嬉しく思って作ったらしいわ。」
ガムロ「おお。それでも、
このおにぎりより部隊長の愛が伝わります。」
ロドシー「そう思っても構わないわ。」
ユミ「熊さんたちも、このおにぎり食べさせてみたいわァ。」
ロドシー「そうね・・・。けど、忘れてはいけないわ。
あの熊と鳥がデスブラザーである事を。」
フラエ「そうだぜ?ユミ。あの熊はデスブラザー。すなわち、
人類の敵だ。奴を野放しにしたら、
世界はあっと言う間に崩壊する恐れがあっぞ?」
ユミ「・・・そうだったわね。
熊さん・・・いえ、バンジョー君は、
デスブラザーかも知れない・・・。でも、私は思えます。
バンジョー君がデスブラザーではなく、
世界を滅ぼす事はないと・・・。」
ロドシー「いずれにしろ、私たちはそのバンジョーたちと戦う運命。
デスブラザーとの戦いに備えるためにも、
しっかりと強くなりなさい。
それが、私の・・・クラッシャー全員の願いよ。」
ユミたち「はっ!!」
ガムロ(待っておれ。デスブラザー・・・。
貴様たちは必ず、殺してくれようぞ・・・・!)
山中でバンジョーたちはオンプに導かれながら、歩いていた。
カズーイ「ねェ。バンジョー。この山の中に砂漠があるっての?」
バンジョー「・・・まだまだ進めって、
オンプが教えてる気がするんだ。
あの砂漠への道はこの山の中にあるって・・・。」
バンジョーはオンプに従いながら、皆を連れて進んでいる。
その時、バンジョーは急に足を止めた。
アシナガ「どうしたんだ?バンジョー。」
ミル「一体、何が・・・・。おおっ!」
バンジョーたちの前に、
少しだけ古代遺跡らしい場所への通路らしい部分があった。
プルレス「古代遺跡・・・!?にしても、何かとても小さいね。」
アシナガ「けど、中はとてもでかくて、
お宝がいっぱい眠ってる可能性もあるぜ?」
ボトルズ「バンジョー。この中に、
ゴビバレーさばくへの道がありますか?」
バンジョー「うん。間違いない。オンプが教えているんだ。
この中が、ゴビバレーさばくへの道だと言う事をね。」
カズーイ「じゃあ、さっそく入りましょうよ!」
バンジョー「うん。」
バンジョーたちは通路の中へと入った。
バンジョーたちが乗っているバスの中で、
乗客たちが何か会話をしていた。
男性A「知ってるか?この綺麗な山の近くに、
ゴビバレーって言う砂漠があるらしいぜ?」
男性B「あ。それ知ってる。俺、前にこの山に来て、
そこから、その砂漠に訪れた事があるぜ?」
男性C「マジかよ!?お前、凄ェな。
あの砂漠。生きて帰れた奴は少ないってよ!?」
男性B「何と!?・・・そうだ。俺、確か、
巨大な手の怪物に襲われんだっけ。そんで、
ある探検隊の皆がその怪物と戦って、
俺を助けてくれたんだった。」
男性C「そっか。そりゃ、良かったな。」
男性A「けどよ、あの砂漠には怪物だけじゃなく、
クラッシャーやグランティも暗躍してる噂もあるぜ。」
男性B「クラッシャーにグランティが!?
一体、何の目的で・・・。」
男性A「あの砂漠にはジグソーが多くあるらしいからな。
まあ、ピラミッドとかたくさんあるから、
不思議じゃないか。とにかく、
奴らは砂漠からジグソーを発掘していると聞いてるぜ。」
男性C「・・・またあの砂漠に行ったら、
命がいくつあっても足りねェや。」
男性B「迷い込んだ奴ら、残念だけど死ぬ事になるな・・・。うん。」
男性A「とりあえず、村に帰ろうぜ?
クラッシャーかグランティに襲われる前に・・・。」
バスは何事もなく、進んでいった。
階段を下ったバンジョーたちは、少しだけの通路の進み、
今度は上へと階段へ。よく見れば、左右の壁には、
奴隷のように何かを運びながら、悲しげな表情をしている、
露出度の高い女性の絵が多く描かれていた。
バンジョーたちはただ、上の階段を登り続けていた。
クリグミ「・・・・何か怖い。」
クリグミがプルレスにくっつく。
プルレス「大丈夫だよ。
バンジョーさんたちが守ってくれるから。」
バンジョーたちはただ、上の階段を登り続けていた。
そして、ついにバンジョーたちは階段を超え、
見知らぬ大きな部屋に来た。そこは、
某アラビアでよくある大きな部屋に似ていて、
中央には巨大な壺があった。
プルレス「うわぁ・・・大きい部屋だ・・・。」
ボトルズ「誰かの部屋でしょうか?
ほとんど殺風景な感じですが。」
バンジョー「この部屋を抜ければ、
ゴビバレーさばくに行けるハズだ。
まずは、その出口を探そう。」
カズーイ「そうね。・・・ん?何かしら?この棺桶らしいのは?」
カズーイは偶然にも、棺桶を見つけた。
一行はその棺桶に近づく。
テル「何だ?この棺桶は・・・。まさか、誰か死んだのか?」
ボトルズ「・・・っ!皆!離れてください!!
この棺桶・・・。もしかしたら・・・!」
ボトルズは言葉を続ける、その時。棺桶が勝手に開き始めた。
バンジョーたち「おお・・・・っ!!?」
ボトルズ「間違いない・・・!あれは・・・!!」
その棺桶から何者かが出た。その何者かは、
全身が包帯に包まれた怪物だった。すなわち、ミイラである。
ミイラ「ぐふふふふ・・・!ふぁははははははは!!!」
ボトルズ「み、ミイラだ!!!」
ミイラ「クククク!!待っていたぞ。デスブラザー共!!」
バンジョー「ぼ、僕らを待っていただと!?」
カズーイ「・・・って、何であんたも、
あたいたちの事をデスブラザーと呼んでるワケ!?」
ミイラ「俺様はマム・マムだ!
何万年前から眠ってる間に、
お前たちの存在を知っていたのさ!」
つづく
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