クリグミ「・・・・もう、こんな街。嫌だよ・・・。」
プルレス「そうだね。早く出なきゃ・・・・。」
バンジョー「・・・・さァ。行こう。」
バンジョーたちは急いで街を出ようと走る。
アシナガ「・・・なァ。ボトルズ。」
ボトルズ「何ですか?アシナガ。」
アシナガ「世の中にさ、どうして法律があるのかね?」
ボトルズ「人間を真っ当な存在にするためですかね?
その法律がないと、人は簡単に好きなだけ殺しちゃうし、
他人の幸せを奪ってしまう事が多くなりますし・・・。」
アシナガ「けど、その法律を作った奴らは平気で、
人を殺したり、幸せを奪ったりしてるぜ?
それって、人の事言えない系って感じ?」
ボトルズ「・・・そうですね。どうして、
法律を作った人が、その法律を破るのでしょうか・・・。」
アシナガ「俺、こう思うんだよね。強い奴らが、
弱い奴らの自由を奪うために、法律ってのを作ったんだと。
その法律に縛られた弱者たちを、
奴らは平気で虐げるって感じだよね。」
ボトルズ「・・・・確かに、
あなたの言う通りかもですね・・・。」
この街は実に不幸な街である。まさに、弱肉強食の世界であった。
政府はこの街で何をしたいのだろうか。そして、
街の住人達に本当の幸せなどありえないのか。
いずれにせよ、この街は残酷である。
バンジョーたちは急いで、この街から出ようと走り続ける。
カプセルの中に閉じ込められているチューティ。
そのカプセルに、一人のブルーグラントリングが近づいた。
チューティ「・・・何しに来たの?」
ブルーグラントリング「食事を持って来た。
てめェを飢え死にするワケにはいかないからな。」
どうやら、
ブルーグラントリングの両手にはカレーと牛乳があるらしい。
隣にいた魔道師らしき者が右手を光らせると、
そのカレーと牛乳が消え、
そのカレーと牛乳がチューティの近くに現れる。
チューティ「・・・・いただきます。」
チューティはカレーを食べ始めた。それも渋々とゆっくりと。
ブルーグラントリング「しっかりと美味しく食べろよ?
お前の美を保つためにも、ちゃんと食事をとってもらわなくちゃ。
チューティ「・・・ねェ。おじさん。」
ブルーグラントリング「あ?」
チューティ「グランチルダはどうして、
あたしの美しさを奪いたがるの?」
ブルーグラントリング「それはな。言いたくないが、
グランチルダ様は、
超ブサイクだからな。自身はブサイクなのが嫌だから、
自身の事を美しくしたいんだ。だから、
お前の一番の美しさを奪おうとしたんだ。
ま。仕方がないよな。
生き物はほとんどが自分勝手。自分を良くするためには、
手段を択ばないのさ。法律などクソくらえよ。
その意思は、中でもグランチルダ様が一番・・・・。」
グランチルダの声「つよおおぉぉぉぉいからのおぉぉぉぉ!!!」
チューティとブルーグラントリング「っ!!?」
チューティとブルーグラントリングは、
近くにグランチルダがいた事に気付き、驚いた。
ブルーグラントリング「ぐ、グランチルダ様!?
お、おられたのですか!?」
グランチルダ「てめええぇぇぇぇぇぇい!!わしの悪口が、
へえええぇぇぇぇぇいきで、
言えるよおおおぉぉぉぉうぢゃのおおぉぉぉぉう!!?
ちょっっっっとだけかんしいいぃぃぃぃんしたわい!!!」
ブルーグラントリング「お、お許しを・・・!」
グランチルダ「許さああぁぁぁぁぁん!!!
死ねっっっっっ!!!!」
グランチルダは右手をブルーグラントリングに向ける。
すると、そのブルーグラントリングの身体が爆発し、
粉々になってしまう。
ブルーグラントリング「ぎゃぴいいぃぃぃっ!!!」
チューティ「あ、ああ・・・・っ!」
グランチルダ「安心せええぇぇぇぇい!!
お前ええぇぇは殺さああぁぁぁぁん!!何故なら、
お前はあああぁぁぁわしに美しさを奪われええぇぇぇぇ!
醜い姿のまま、
死んでもらう予定いいいぃぃぃだからなあああぁぁぁ!!!」
チューティ「じ、自分の部下を・・・・。
ど、どうして・・・・!?」
グランチルダ「わしの法律うううぅぅぅぅのひとおぉぉぉつ!!
それは、わしに喧嘩をおおぉぉぉぉぉ売っっった者は、
処刑するううぅぅぅぅぅと言う事ぢゃゃゃゃゃゃ!!!!!」
チューティ「そ、そんな・・・!?」
グランチルダ「もしもおおぉぉぉぉバンジョーが、
ここに来たならばああぁぁぁぁぁ!!わしがそやつを、
お前の目の前ええぇぇぇぇでぶっ殺してやるううぅぅぅ!!!
覚悟するが良いいいいぃぃぃぃぃ!!!
ぎゃははははははははは!!!!」
グランチルダは笑いながら、部屋から出た。
チューティ「ひ、酷い・・・。酷過ぎるよ。
これが、グランティの法律・・・・っ!
誰も魔女に逆らう事ができない・・・。」
数時間後、こうして、バンジョーたちは街を出て、
ある草原にいた。この草原で、あの街が遠くに見える。
その街をバンジョーたちは切なく見る。
バンジョー「この街の恵まれない子供たちに、
幸せは訪れるだろうか・・・。」
カズーイ「無理でしょうね。あの政府が支配してるもん。
それも、好き放題やりたい放題・・・。政府の連中って、
グランティと一緒にじゃないかしらね?」
プルレス「あの時、マンボさんがいれば、
どうなったんだろ・・・?
マンボさんの魔法なら、もしかしたら、
タルトさんたちも救えたんじゃないのかな?」
アシナガ「・・・・そういや、マンボの奴。
今頃、どうしてやがんだ?」
カズーイ「確かに、あいつ。何をしているのか、気になるわね。」
ボトルズ「確か、
デスブラザーを追っていると思われますが・・・。」
バンジョー「マンボ・・・。今、どこにいるんだろ・・・?」
つづく
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