バンジョーとカズーイ「BLUE・EGGS!!!!!」
その時、バンジョーとカズーイの身体が、一瞬だけ青く光り始めた。
キッカ「何・・・・!?」
キッカはそれを見て驚き、攻撃を止めた。
バンジョー「・・・・あれ?一瞬、体が光った気が・・・。」
カズーイ「それに、何か良いアイデアが、
勝手に浮かび上がった気がするわ。」
キッカ「お、お前ら・・・。今、何て言った・・・!?
二人同時に・・・何て叫んだんだ!?」
バンジョー「ぶ、BLUE・EGGSって、
言っただけだけど・・・。」
キッカ「そうか・・・。どうやら、お前たちはどこかで、
チイトを見つけ、奴のページに記した、
魔法のコードを手に入れたみたいだね。」
カズーイ「ええ。そうよ。おかげで今、良い事が思いついたわ。」
バンジョー「ああ・・・。僕もだ。」
バンジョーとカズーイは微笑む。
そして、キッカは物凄い怒りの表情をする。
キッカ「ならば・・・。即座に本気で君らを倒さなくちゃ!!!」
キッカはバリアを作る。そして、そのバリアが多く分裂。
そして、その多くが全てトゲとなる。
キッカ「死ぬが良い!!!!」
キッカはその多くのトゲを一斉に飛ばし、
バンジョーとカズーイに迫る。
全て命中したかのように見えた。しかし、
そこには、今の攻撃でできた大きな穴だけで、
バンジョーとカズーイの姿がない。
キッカ「む・・・・っ!?おお!!?」
キッカは後ろの方を向く。そこに、バンジョーとカズーイがいた。
バンジョー「カズーイ!!魔法の成果を見せるぞ!!」
カズーイ「ええ・・・!はあああぁぁぁ・・・・!!」
カズーイの口から青い光が出た。
バンジョー「魔法のコード、BLUE・EGGSの意味!
それは、新しい技の事だった!その新しい技は・・・!」
カズーイ「キャノンエッグだあああぁぁぁぁぁ!!!!」
カズーイの口から巨大な光弾に包まれたタマゴが発射された。
キッカ「ふん!そんなたった1発の技・・・!
防いで見せるさ!!」
キッカはバリアで身を守る。巨大な光弾がバリアに命中する。
キッカ「ククク・・・・!ぬっ!!?」
その時、キッカは驚く、バリアにヒビが入る事に。
タマゴがキッカに近づいている。
それと同時にバリアが破れようとするのだ。
キッカ「そ、そんな・・・馬鹿な・・・・!!?」
タマゴが接近し、バリアが破れていく。そして。
バリアが粉々に砕け、キッカは巨大な光弾を受ける。
キッカ「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
光弾が強烈な破裂をしたと同時に、
キッカは物凄く吹っ飛んだ。
そして、この部屋から飛ばされて、
外の地面へと落下してしまった。
カズーイ「凄い・・・!
凄すぎるわ。キャンエッグ・・・!」
バンジョー「うん。まるで、
ワンダーウィングに近い威力だったね。」
キャノンエッグとは、魔法のコードであるBLUE・EGGSを、
声で入力したバンジョーとカズーイが、
新たに手に入れた必殺技である。カズーイの口から、
巨大な光弾に包まれた一つのタマゴは、
とんでもない威力を持っているのだ。
くちばしミサイル以上である。
バンジョー「・・・よし!さっそく、キッカの元へ行って、
ジグソーを取っちゃおう。」
バンジョーとカズーイは大きな穴を利用して、
この部屋から出て、
外の地面へと落下した。
着地してキッカからジグソーを奪うつもりだ。
テナン「とおおおぉぉぉう!!!」
テナンは突進で警察を一人倒した。
警察「うわああぁぁぁ!!?」
テナン「よし!これで良い・・・!
タルト!!・・・・っ!?」
テナンはタルトの方を見て、驚く。
そのタルトが最後の1匹である、
ドッゲノクに首を思い切り噛まれていた。
タルト「がるああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
タルトは銃弾を連射して、その最後のドッゲノクを倒す。
ドッゲノク「キャイイイィィィィン!!?
こ、この・・・負け組・・・が・・・・っ!」
こうして、ドッゲノクはもちろん、
警察もグラントリングも全滅した。
そして、タルトが血を吐いて倒れた。テナンはこれに驚く。
テナン「た、タルト!!!」
テナンは慌ててタルトに近づく。
タルト「よ、よォ・・・・。テナン・・・。
敵は・・・全滅した・・・・よな・・・・。おふっ!」
タルトはまた血を吐く。
テナン「タルト!しっかりするんだ!!」
タルト「で、できねェよ・・・。だ、だって。
見ろ・・・よ。この・・・この身体・・・をよ・・・・。」
今のタルトは全身が傷だらけであった。
もう普通の治療では治せない部分が多くあった。
テナン「今なら間に合う!!アジトへ戻ろうよ!!
ジグソーはあの熊と鳥に任せて・・・!」
タルト「・・・ああ・・・・。そう・・・だね・・・・。」
銀行の方でも、ロドシーたちは全ての敵を倒した。
そして、タヤマが戻って来た。
ガムロ「何っ!?ジグソーがないだと!?」
タヤマ「ああ・・・。金庫の中を調べたら、全くなかった。
あれは、偽の情報だったんだ。」
フラエ「くそっ!じゃあ、罠だったのかよ・・・!!」
ユミ「私たちはまんまとはめられたと言うワケね・・・。」
ガンズ「しかし、良いじゃないか。
こうして、勝ったのだし。」
フラエ「良いワケねェだろ!?偽情報にかかったせいで、
署に向かった同志たちが、
ピンチに陥ったかも知れないんだぞ!?」
ミクス「そうです。もし、仲間たちが多く死んだら・・・っ。」
ユミ「大丈夫よ。ミクス。
あっちには、熊と鳥がいるんだから。」
フラエ「そのデスブラザーを信用するとか、どうかしてるね。」
ガムロ「その通り!熊と鳥は悪しき存在であるのだ!」
ユミ「何よ!?バンジョー君とカズーイちゃんが、
信じられないって言うの!?」
ガムロ「うむ。熊と鳥は多くの人々に不幸を与えたからな。」
ユミ「でも、その熊と鳥は多くの人々を救いましたよ?
ブラックだにでは、谷の主からフクロウたちを守ったとか、
争いの沼で、戦争をしている種族を共存させたとか、
聖なる雪山で、
プレゼント工場をグランティの支配から解放させたとか。」
ガムロ「何?それは真か?」
ガンズ「悔しいが、それが真実らしいですよ・・・。」
ロドシー「皆。そろそろ茶番は御終いよ。早く、
ステーションしてぃ署へ向かい、
そこにいる者たちを救いに行きましょ。」
ブレンティの戦士たち「ははっ!!!」
戦争が終わったステーションしてぃ署から、
残ったクラッシャーの戦士たちが出てきた。
それぞれ戦死した者たちや負傷した者たちを運びながら。
クラッシャーの戦士「おお・・・!やっと戦いが終わったぜ!」
ボトルズ「ツースさん・・・。」
ボトルズは一人のクラッシャーの戦士が持っている、
ツースの死骸を見て、悲しそうな表情をする。
そして、バンジョーとカズーイがボトルズに近づいた。
バンジョー「署のジグソーは全て手に入れたよ。」
ボトルズ「バンジョー!カズーイ!無事だったんだね・・・。」
ボトルズは笑顔になり、カズーイは元気いっぱいに喋る。
カズーイ「ええ!おかげで、
ジグソーが9つも手に入ったわ!!」
クラッシャーの戦士「そうか・・・!
なら、そのジグソーを俺らにくれ!!」
カズーイ「まず、その前にアジトへ戻りましょ。」
ボトルズ「そうですね。いつまでもここに留まっていると、
別の警察がやって来る恐れがありますし・・・。」
バンジョー「・・・・っ!タルト!?」
バンジョーは驚いた。
傷だらけの姿のタルトがテナンに運ばれていると。
バンジョー「た、タルト・・・!この傷、もしや・・・。」
テナン「うん。多くの敵との戦いで重傷を負ったんだ・・・・。」
タルト「てめェがとっとと、
俺らを助けなかったからだ・・・。ボケ。
それより、ジグソーは・・・・?」
バンジョー「ああ。持ってるよ。」
タルト「なら、それを、
エルメェス・・・様・・・・に・・・・っ。」
テナン「早くアジトへ戻らないと・・・!」
ボトルズ「急ごう!」
こうして、エルメェス部隊、
ブレンティ、バンジョーたちは戻って来た。
グランティの襲撃により、
燃える廃墟となったエルメェス部隊のアジトへ。
そして、雨が降り始めた。
つづく
[0回]
PR