タルト「ふうぅぅ・・・!ふうぅぅぅ・・・!ふは!!?」
タルトは口から血を吐いた。
それ程、ダメージを受けすぎたのだ。
テナン「だ、大丈夫かぃ!?タルト!!」
タルト「・・・・っ!て、テナン・・・。
わ、悪いな。そろそろ・・・アジトへ帰って良いぜ?」
テナン「そ、それじゃあ、君も帰ろうよ!?
凄く怪我してるでしょ!?」
タルト「いや・・・。お、俺はこのまま戦うぜ・・・。
だって・・・俺さ。もう・・・駄目だと思うんだ。見てよ。
この身体。どう見ても重傷・・・。どの道、死ぬだろう。
どうせ死ぬなら、このクソ共と戦いながら死にたいさ。」
テナン「タルト・・・!そんな事、しなくて良いよ!
もう無理しなくても良いから・・・!
もう十分だから・・・!だから、もう逃げよう!」
タルト「ごめん・・・。できない。だってよ。
俺、警察やグランティを凄く憎んでるんだ・・・・。
その憎しみが俺に戦えと叫ぶんだ。ずっと、昔からね・・・・。」
タルトは幼い頃、この街で育っていた。しかし、
家がとても貧乏な上、いじめられっこであったのだ。
いじめられた理由は、警察と喧嘩したからである。
金のない家族を追い出すような警察を許せなかったのだ。
だから、喧嘩した。しかし、警察はそれに怒り、
タルトの通っている学校に、
彼をいじめても良いと言う。それにより、
タルトはいじめられる。そして、いじめる者たちは、
警察に脅されたからではなく、自らの意思、
楽しみを求めて、いじめたのだ。
何故、家族が貧乏なのか。
それは、グランティが、
その家族からほとんどの金を盗んだからである。
タルトはそれを知っているが、この街の住人全ては、
彼の話を信じる気などなかった。そして、次第に、
この街の醜さを知り、
罪のない子供を虐げる警察を怒りのあまり殺してしまう。
こうして、タルトは家族から追放される。その時に、
クラッシャーのエルメェスに救われ、
クラッシャーの戦士となった。
自身や弱者を虐げる警察、そしてグランティを虐殺するために。
タルト「・・・・お前だって、似たような経験をしただろ?」
テナン「・・・・・うん。確かにそうかもね。」
タルト「それに、見ろよ。
この敵の数。例え、逃げるとしても。
今の俺の状態では、すぐに追われて嬲り殺される始末よ。」
テナン「だったら戦って死ぬしかない・・・って事だね。
・・・じゃあ、僕が守ってあげるよ!
こいつらを全員、倒すまで!」
タルト「・・・・ああ。頼んだぜ?」
テナン「うん!」
タルト「おらあああぁぁぁぁ!!!」
テナン「ぴゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
タルトは連射、テナンは騒音で敵を倒し続ける。しかし。
タルト「ぐ・・・・っ!!」
タルトは身体の激痛を感じ、苦しむ。その時、
1匹のドッゲノクがそんなタルトの胸に噛み付く。
タルト「ぐえええぇぇぇぇ!!?」
テナン「やめろぃ!!!」
テナンはそのドッゲノクに突進して、タルトを助ける。
タルトの胸が傷だらけになってしまっている。
そして、複数の警察が一斉射撃でタルトを攻撃。
多くの銃弾がタルトを襲った。
タルト「ゆああああぁぁぁぁぁ・・・・!!?」
テナン「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
テナンはまた騒音を使い、その警察たちを倒す。
警察たち「わあああぁぁぁぁぁ!!?」
その時、一人のブルーグラントリングが現れた。
ブルーグラントリング「ふん!
たった二人でよく頑張れたもんだな?
だがよ。俺様はその辺の雑魚とは違うぜ?おら!!」
ブルーグラントリングはパンチでタルトとテナンを打撃する。
タルトとテナン「うわ!!?」
しかし、タルトは耐え抜き、銃弾を複数発射し、反撃する。
ブルーグラントリング「けけっ!!」
しかし、ブルーグラントリングはそれを避け、
タルトを蹴った。
タルト「ぎゃっ!!?」
つづく
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