バンジョーとカズーイ、ブルゴンは右の方を向く。
そこに、グランティの幹部、キッカがいた。
カズーイ「き、キッカ!!?」
ブルゴン「グランティ第45工作隊のリーダーが、
何故、ここに!!?」
キッカ「ふふふふふ・・・。君ら警察とクラッシャーがここで、
喧嘩してくれている間に、
こっそりとこの署のジグソーを奪っちゃいました。」
キッカはウィンクして陽気にそう言う。そして、左手に、
ジグソーを9つ持っている事を見せる。
ブルゴン「これは・・・もしや、この署に隠されたジグソーか!!?」
キッカ「そうさ。君らを戦わせる事で、
この署のジグソーを安全に探せる。
それが、僕の狙いだったのさ。いやぁ、僕の策にまんまと、
ひっかかってくれるなんて、
何て都合の良い存在だろうね。君らわ。」
カズーイ「それじゃ、
あたいたちはあんたの罠で警察共を戦ったってワケ!?」
バンジョー「僕らはグランティの策で、
動いてしまったと言うのか・・・!?」
キッカ「ご名答。そして、
警察のクラッシャーの戦力もほぼ壊滅するだろう。
今夜の戦いが終わったら、この街は僕の物になると言うワケさ。
あははははははははははは!!」
ブルゴン「てめェ・・・!!ジグソーを返せ!!!」
ブルゴンはピストルでキッカに射撃する。だが。
その銃弾がキッカに通じない。
何故なら、見えない何かに守られているからだ。
ブルゴン「じゅ、銃が効かない・・・・!?」
キッカ「クククク・・・。実は僕、バリヤーを持っているのだよ。」
やがて、キッカの周囲に青く四角いバリアが見える。
このバリアがキッカの能力であった。
キッカ「僕はこのバリヤを作る能力を持っていてね。
僕の一族は生まれつき、
こう言う力があるのさ。君ら政府のせいで、
ほぼ壊滅してしまったけどねェ・・・。」
ブルゴン「おのれェ・・・!お前などにこの街は渡さん!!!」
ブルゴンは連射をするが、
その全ての銃弾がバリアにより、防がれてしまう。
キッカ「・・・・・・・っ。」
ブルゴン「俺はこの街で平穏に育てられた!!
良い思い出も多くある!
俺はこの素敵な街を守るために、
親から継ぐように警察の署長になったんだぞ!!?
俺はこの街の正義のために戦う!!
戦うのだあああぁぁぁぁ!!!」
ブルゴンは必死に語りながら、連射を続けた。
しかし、弾が切れてしまう。
ブルゴン「あ・・・・・っ!?」
キッカ「ああ・・・・。君、うざい。」
その時、キッカを守った四角いバリアがキッカの元から離れ、
鋭い大きなトゲに変形した。その先端がブルゴンへと向ける。
キッカ「死んでくれ。」
キッカがブルゴンに指を向けると、
トゲがブルゴンの方へ飛ぶ。
ブルゴン「ひ・・・っ!?
ばぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」
トゲがブルゴンの身体を貫いた。
こうして、ブルゴンは死んでしまった。
キッカ「・・・・さて。次は君らの番だよ。デスブラザー。」
カズーイ「あんたもそう呼ぶのか・・・・!?」
バンジョー「こいつを倒せば、ジグソーが手に入る!!」
バンジョーは素早く走り、キッカへ急接近する。
バンジョー「はああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
バンジョーは殴りかかる。
しかし、キッカはまたも四角いバリアを出す。
それにより、バンジョーの拳が防がれてしまう。
バンジョー「く・・・・っ!?」
キッカ「ふふふ・・・。」
カズーイ「キキツキアタック!!!」
カズーイはキキツキアタックで攻撃する。
だが、バリアは破れず、キッカに届かない。」
キッカ「ククク。デスブラザーが、
その程度のバリアを壊せなくて、どうするんだぃ?」
カズーイ「おのれェ・・・!!」
その時、キッカのバリアが消える。それと同時に、
キッカが素早くバンジョーを思い切り殴り飛ばす。
キッカ「おらああぁぁぁぁ!!!」
バンジョー「ぐあっ!!?」
バンジョーは倒れるが、すぐに立ち上がる。
カズーイ「バリアが消えてる・・・!今よ!!」
バンジョーは走り、すぐに必殺技を使う。
バンジョーとカズーイ「くちばしアタック!!!」
バンジョーとカズーイはくちばしアタックを使うが、
キッカはすぐにバリアを作った。
キッカのバリアはくちばしアタックをも通さない程の硬さを誇る。
バンジョーとカズーイ「何・・・・・っ!?」
キッカ「効かんよ?そぃや!!」
バリアが消え、キッカはバンジョーとカズーイを蹴り飛ばす。
バンジョーとカズーイ「が・・・・っ!?」
そして、キッカはすぐにバリアを造り出す。
カズーイ「何て厄介な能力を持っているのよ!?」
キッカ「厄介で・・・悪かったね!!」
キッカはバリアをトゲに変形させ、
それをバンジョーめがけて飛ばす。
バンジョー「ちぃ!!」
バンジョーは素早く避けた。キッカの飛ばしたトゲは、
壁をも貫いたしまい、そこに穴ができた。
キッカは走り、バンジョーに近づこうとした。
バンジョー「動くか・・・・!!」
バンジョーは迎え撃つように、蹴りを繰り出そうとする。
だが、キッカは走っている間にバリアを作り出す。
その四角いバリアでバンジョーとカズーイに突進した。
バンジョーとカズーイ「うわああぁぁぁ!!?」
バンジョーとカズーイは硬いバリアに打撃されて、さがる。
そして、バリアが消え、キッカはバンジョーを殴る。
キッカ「はあああぁぁぁぁ!!!」
バンジョー「ぐっ!?」
キッカ「とおおおおおぉぉぉぉぉぉう!!!」
キッカはキックでバンジョーをさらに打撃する。
バンジョー「うあああぁぁぁぁ!!!」
キッカ「そら・・・・!!」
キッカはチョップしようとする。だが。
バンジョー「おらああぁぁぁぁ!!!」
バンジョーは素早くキッカを殴った。
バリアがないので、攻撃が決まる。
キッカ「ぐふううぅぅぅ!!?」
キッカは倒れるが、すぐに立ち上がる。
キッカ「く・・・っ!流石はデスブラザー。今のは凄く痛いや。
でもね、どっち道、
僕らグランティがこの戦いに勝つ事に代わりはないよ?」
カズーイ「それ、どう言う意味?」
キッカ「君らを奴隷にしていた、
クラッシャーのエルメェス部隊の秘密基地が、
僕の部隊の別働隊にちょうど襲撃されていると思うんだ。
あちらの戦力は少ない。
もう壊滅は確定さ。はははははは・・・!!」
バンジョー「クリグミとアシナガとプルレスが危ない・・・!!」
キッカ「今から助けに行こうとしても、遅いよ!あははは!!」
カズーイ「くそ・・・っ!!予測できなかったわ・・・!
プルレスたちが殺されてしまう・・・!!」
バンジョー「おのれ、グランティ・・・!!」
キッカ「君らも間もなく僕に殺されるだろう。君らの首を、
グラちゃんに捧げて、大幹部になるのさ!!!」
エルメェス部隊のアジトでは、
プルレス、クリグミ、アシナガが、
窓辺から夜の街の光景を眺めていた。
プルレス「街並みは平和そのもの・・・。でも。」
クリグミ「熊さんたちが警察さんたちと凄く戦ってる・・・。」
アシナガ「あいつら・・・。死なねェと良いけど・・・。
何故なら、
あのドッゲノクって奴がいっぱいいるしよォ・・・!」
クリグミ「でも、熊さんと鳥さん、強いからきっと勝てるよね?」
プルレス「・・・勝てるさ。
だって、バンジョーさんとカズーイさん、
強いもん。きっと、生き残って戻って来てくれるよ。」
アシナガ「あと、あの土竜。
ボトルズもな。テルやミルちゃんも。
皆、無事だと良いなぁ・・・。
ま、あのクラッシャー共はどうでも良いけど。」
クリグミ「・・・・ん?何か来るよ!?」
プルレスとアシナガ「え・・・・っ!?」
3人は窓辺から下の方を覗く。そこに、
複数のジープとトラックがあった。
そのジープには、大砲が搭載されている。
エルメェスはある部屋で、
多くの子供たちが眠っている様子を見つめていた。
エルメェス「・・・・この子供たちは私だけでも守り通さねば・・・。
できれば、この子たちにはクラッシャーの兵士になって欲しくない。
何故なら、
クラッシャーの戦士は戦いで死ぬ確率は高いから・・・・。
あの署にドッゲノクが無数にいる。もしかしたら、
多くの部下が命を落とす事になるでしょう・・・・。
・・・・ごめんなさい・・・・。皆・・・・。」
エルメェスは涙を流そうとする。
その時、一人のクラッシャーの戦士が入って来る。
クラッシャーの戦士「大変です!!
グランティの部隊が攻めてきました!!!」
エルメェス「え・・・・?」
その時、爆音と共に、この部屋が揺れ始めた。
つづく
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