グラントリング「銀行とステーションしてぃ署に、
ジグソーが存在すると言う情報をクラッシャーに伝えました。
どうやら、奴らの動きが警察と銀行に向けられようとしています。」
キッカ「ククク・・・!奴らめ。
まんまと僕の罠にハマってくれるねェ。
僕がこの作戦のための嘘だと知らずに・・・。ひひひひひ!」
ダイツケ「署にはジグソーがあると思うけど、
銀行にジグソーなんてあらへんからなァ。」
そう。銀行にジグソーが存在するのは真っ赤な嘘であった。
その嘘をクラッシャーに教え、
動かしたのはキッカの部隊であったのだ。
ミキリ「その嘘を信じ切るクラッシャーとデスブラザーが、
警察共と潰し合い、互いの戦力が大幅に減る。」
キッカ「そこを、僕らの部隊が一気に、
弱った二つの戦力を残さずに叩き潰す。なかなか良い作戦だろ?」
ミキリ「流石はお前だよ。キッカ。知能が高すぎるぜ。」
ダイツケ「けど、もし、
デスブラザーが強すぎたらどうしよう?」
キッカ「ふっ。いくらデスブラザーでも、
大勢のドッゲノクを相手したら、
流石に体力が消耗するんじゃない?」
ダイツケ「あ。確かに。」
キッカ「僕らはチャンス到来まで、高見の見物と行こうじゃあないか。
僕ら以外のこの街にいる味方部隊の複数に、
それぞれ奴らの動きの監視を行わせよう。」
そして、ついに午後9時となった。夜の街を、
バンジョーとカズーイや多くの戦士たちが歩いていた。
ボトルズ「まさか、とうとう警察署を襲撃するなんて・・・。
ああ・・・!今、僕はまさに最悪な事をしようとしている・・・!」
ツース「諦めろ。お前はあの時、警察と戦ってんだろ?
あの時点でお前も立派な犯罪者だ。すなわち、
もう警察のアジトさえ潰しても良いってワケだ。」
ボトルズ「だからって、
罪を重ねちゃいけないってワケですし・・・。」
ツース「なら、重ねようじゃねェか。罪を。
俺らさ、いっぱい罪を犯してんだよね。だから、
俺ら。本格的に警察共を皆殺しにするの!
土竜。お前もその仲間になってもらうぜェ。」
ボトルズ「・・・・・・っ。」
カズーイ「しかし、大丈夫かしらね?この人数で。
署には、警察やドッゲノクが数十名以上はいるんでしょ?
戦力に差がありすぎじゃないかと思うけど・・・。」
テナン「・・・・・っ!!?確かに、署には、
ドッゲノクが多すぎる・・・!
しかも、増援が多く来るらしい。」
テナンは自身らが向かう署にドッゲノクが多い感じを感知したのか、
すぐに止まり震えるが、すぐに治まった。
タルト「心配するなって。エルメェス様は、
念のためとこの街にいる他の複数のクラッシャー部隊に、
援護要請をしてくださったんだぜ?恐れる事ァねーよ。
それに、署にはたくさんの俺たちの仲間が捕まってるんだ。
そいつらを救出できれば、戦力がさらに大きくなるって。」
テナン「そうだと良いけど・・・。本当に頼むよ?熊と鳥。」
バンジョー「・・・・うん。ボトルズを取り戻し、
この街から脱出するためにね。」
タルト「警察共め・・・。今夜こそ決着をつけてやる・・・!」
ユミたちも街を堂々と歩きながら、銀行へと向かった。
ミル「警察共が姿を見せないわね。」
フラエ「ふっ。俺らブランティの主力メンバーが揃ったんだ。
そんな俺らを恐れて、ビビって隠れてるだろうよ。」
ユミ「何せ、私たちはクラッシャーで一番最強の部隊。
ほとんどの敵が恐れて当然よ!」
ガムロ「二人とも。あまり大きな余裕を持つな!
この街の警察の戦力はとても多いのだぞ。
充分に覚悟を決めなければいかん。半端な余裕では負けてしまうぞ。」
ユミ「・・・すみません。」
ガンズ「うむ。あのドッゲノクは確かに強い気がする。
それが大勢出て来たら、少数ではとても敵わないだろう。」
ミクス「こ、この人数で大丈夫なんでしょうか・・・?」
タヤマ「心配する事はない。エルメェスさんが、
他の部隊に援護を要請した。
少なくとも、勝敗はわからない状況で済む。」
テル「例え、人数の差がどうなろうが、
俺らが本気を出せば、勝つ確率は高い。特にブレンティ。
あんたらがさらなる本気を見せれば、負ける事はない。」
ガムロ「そうだ。我々ブレンティは常に、
本気を出し続ける事で勝ち続けた。諸君!
今回はいつもよりさらに本気を出して戦うのだ!!
敵の戦力は恐らく強大となろう。ブレンティの強さと誇りを、
奴らに思い知るために、心してかかれよ!?
警察共の支配からこの街の弱者共を救うのだ!!」
ユミ「おう!!!」
タヤマ(何と言う気迫・・・。これが、
ブレンティの主力メンバーか・・・。
副隊長級のガムロがいるだけで、
こんなにも頼もしく感じるぜ。これなら、いける・・・!)
ユミ(ああ・・・。良かった。ガムロさんと再会できて、
久しぶりにブレンティのメンバーに戻れた気がするわ・・・。
これで、ドロシー部隊長たちが来れば、
ブレンティは復活するわ!
それまでに、頑張らないと・・・・!)
エルメェス部隊のアジトでは、
プルレス、クリグミ、アシナガがエルメェスの近くにいた。
皆は窓から夜の街の光景を見ていた。
エルメェス「・・・熊共が心配?」
プルレス「・・・当然でしょ?」
クリグミ「だって、熊さんたち、やられないか心配だもん。」
アシナガ「相手は戦力がとっても大きいんだってよ。
あんたが援軍を呼んだかも知れねェけど、
果たして、この勝負。勝てんのか?」
エルメェス「勝てる。そう信じなきゃ、負けてしまうわ。」
プルレス「エルメェスさん・・・。」
エルメェス「あなたたちも、今まで、
あの熊共の勝利を信じて、
ここまで来れたハズでしょ?違うかしら。」
アシナガ「・・・そりゃ、確かに俺らはあいつらを信じたから、
あいつらが勝てたワケだしよ・・・。」
エルメェス「だから、心配しなくて良いわ。
あの熊たちはとても強いんでしょ?
だから、信じられるでしょう?」
クリグミ「・・・・うん。あの熊さんたち、とても強いから、
警察さんなんてやっつけて、
きっと僕たちのところへ戻ってくれるよね?」
エルメェス「ええ。私はそう思うわ。」
プルレス(・・・バンジョーさん。皆。本当に頼むよ。
無事に帰って来る事を祈っているよ・・・。)
エルメェス「さて、私はそろそろ、子供たちのところへ行くわ。
彼らをもう寝かせてあげなきゃ。
あなたたちも部屋で眠ると良いわ。
困った時は、このアジトにいるメンバーに伝えて、
何かして貰いなさい。
その人たちにあなたたちの味方でいてもらっているから。」
そして、エルメェスは静かにこの部屋を出た。
プルレス「・・・ありがとうございます。
バンジョーさん。カズーイさん。頑張ってください・・・!」
そして、ついにバンジョーたちは、
ステーションしてぃ署の前に来ていた。
ボトルズ「ついに来てしまいました・・・!
ステーションしてぃ署・・・!」
カズーイ「よーし・・・!
さっそく乗り込んで任務を終わらせてやるわ!!」
テナン「待って!ここは警察のアジト。無暗に真っ向から、
突撃しては、倒される確率は高いと思う。」
タルト「そこで、作戦を考えた。熊と鳥。お前らは、
空を飛び、このビルの10階へと移れ。
誰もいない部屋の窓から潜入するんだ。」
バンジョー「わかった。カズーイ。聞いたね?」
カズーイ「・・・・ええ。」
タルト「俺らはひっそりと隠れながら潜入。そこで、
気づかれずにできるだけ多くの警察とドッゲノクを倒し、
逮捕された罪のない奴らとクラッシャーの同志たちを助ける。
そして、敵に気づかれたか、多くの援軍が来たかで、
一気に大暴れを初め、警察共を全滅させて、
この署にあるジグソーを全て集めるのだ!
そうすりゃ、勝てる!」
カズーイ「じゃあ、さっそく始めるわよ!」
タルト「行くぞ!!」
こうして、バンジョーたちはさっそく行動を開始した。
バンジョーとカズーイ「はっ!!」
バンジョーとカズーイは空を飛び、10階へと目指した。
6階のある部屋では、警察が複数いた。
そして、一人の警察が窓の方を見る。そこに、
一瞬だけバンジョーとカズーイが飛んでいるように見えた。
警察A「っ!!?」
警察B「どうした?」
警察A「い、今・・・。
デスブラザーらしき者が飛んでいきました。」
警察B「馬鹿な?
デスブラザーがここに来るはまず、ないだろ?
・・・・いや、待てよ。そう言えば、デスブラザー。
この街で暴れていたよな。だとしたら・・・。」
警察C「デスブラザーはもうこの署に来たかも知れんな。
俺たちを抹殺するために。それに、クラッシャーも、
この署を襲撃すると聞いたしな。充分に警戒しよう。」
警察A「ええ・・・。俺が見たのが真実だったら、
デスブラザーは上の方へと飛んだそうです。」
警察C「上の方か・・・。よし!念のため、
上の方を警備しよう。
他のメンバーにも一緒にやってもらう事にしよう!」
警察B「その間に、クラッシャー共が潜入して、
とんでもない事をしなきゃ良いな。」
警察A「ええ・・・。そうならない事を祈りましょう。」
タルトたちは既に潜入をした。誰もいない廊下を一斉に走っている。
その時、別の廊下から5人の警察が通りかかって来る。
警察「ははは・・・。ん?お、お前らわ!!」
一人の警察がタルトたちが来た事に気づくが。
タルト「おらああぁぁ!!」
タルトは二拳銃による連射で3人の警察を射殺し、
二人のメンバーが剣で残りの二人の警察を斬った。
警察たち「うああああぁぁぁぁ!!?」
タルト「気づかれるか援軍が来るかで、
このままこっそり、敵を倒すんだ!良いな!?」
ツースたち「おう!!!」
ボトルズ(この状況だとすぐに気づかれる可能性が高いのに・・・。」
そして、バンジョーとカズーイは、
10階の誰もいない部屋の窓の近くへ飛んだ。
カズーイ「誰もいないわ!!」
バンジョー「よし!突撃だ!!」
バンジョーとカズーイは、その窓を破り、誰もいない部屋へと入った。
つづく
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