カズーイ「結局、あのセイウチもいなかったわね・・・。
ま、どうでも良いけど。」
アシナガ「色々と寒い展開があったけど、
昨日のパーティは楽しかったぜ!」
バンジョー「それでは、皆さん!さようなら!!」
バンジョーがそう言うと、バンジョーたちは村から出ようと歩く。
3匹の白熊の子供たち「さようならあああぁぁぁぁぁ!!!!!」
ツウィンクリーズ「元気でねええぇぇぇぇぇ!!!」
ボギー「また一緒にソリレースをやろう!!!」
聖なる雪山の住人たちがバンジョーたちを見送っている中、
カズサが静かにこう呟く。
カズサ「この聖なる山。フローズンズンやまは数日前から、
悪に支配されつつ、いつかは滅ぼされるかと思ったわ。でも、
あのバンジョーとカズーイのおかげで、悪が滅び、
この聖なる雪山は救われたわ。今日からいつも通り、
この山で平和で幸せに暮らせるわよ。クリグミ・・・・。っ!?」
カズサは隣にいるハズだったクリグミに向かって、そう言うが、
そのクリグミの姿がない。
カズサ「く、クリグミ・・・!?あっ!!」
カズサが前の方を向くと、クリグミがバンジョー一行を追っていた。
クリグミ「待ってええええぇぇぇぇぇぇ!!!!」
クリグミが泣きそうな声でそう叫ぶ。
バンジョーたち「っ!!?」
バンジョーたちは歩を止まり、後ろのクリグミの方を見る。
プルレス「クリグミ・・・・!?」
クリグミ「はぁ・・・はぁ・・・・。僕・・・!
プルレス君と一緒に冒険したい!!!」
プルレス「え・・・・っ!?」 カズサ「く、クリグミ!?」
クリグミ以外の者たちは、その発言に驚く。
クリグミ「僕も・・・!僕も仲間に入れて!!
プルレス君と一緒にいさせて!!」
アシナガ「何を言ってんだ!?君・・・!わかってるのかぃ!?
俺らと一緒に冒険すると、君も痛い目にあってしまうんだぜ!?」
カズーイ「あんたはこの村で、
カズサと一緒に暮らした方が良いと思うわ!」
クリグミ「カズサお姉ちゃんと一緒にいたい・・・。でも、
プルレス君とはもっと一緒にいたいもん!!」
プルレス「クリグミ・・・・。」
クリグミ「僕・・・。寂しかったもん。プルレス君や皆と、
離れ離れになってから・・・。
本当に寂しかったんだよ?だからね、
プルレス君に会えて本当に嬉しかったの。えっぐ・・・!
だから、もうプルレス君と離れるなんて嫌だよォ・・・!!」
フラエ「ふん・・・。ガキが。一人ぼっちが怖いからって、
醜く泣きながらほざきやがって・・・。」
ガンズ「そう言うお前こそ、かつてはそうだったじゃないのか?」
フラエ「・・・・ふっ。言えてら。」
クリグミ「プルレス君・・・!僕を置いて行かないでェ!!
僕も一緒に冒険させてよォ・・・!!ううぅぅぅ・・・っ!!」
バンジョー「・・・・どうしよう。ボトルズ。」
ボトルズ「それは、プルレス君が決める事です。
そして、カズサさんも・・・。」
ボトルズはプルレスの方を見る。そして、プルレスが笑顔でこう言う。
プルレス「・・・・良いよ。」
クリグミ「本当・・・?」
プルレス「うん。だって、
僕もクリグミとは離れたくなかったんだもの。
そもそも、僕は仲間のジンジョーを助けるのが目的だしね。」
カズサ「クリグミ・・・。」
クリグミ「・・・っ!カズサお姉ちゃん!
ごめんね・・・。我侭を言って・・・。」
カズサ「良いのよ。そして、改めて言います。良かったね。
友達と再会できて。友達と一緒に冒険する事ができて・・・。
私はこの村で応援するわ。
あなたが立派なジンジョーに成長できる事を・・・・。」
カズサは微笑み、涙を流しながらそう言った。
クリグミ「お、お姉ちゃああぁぁぁん・・・・!」
カズサ「私は忘れないわ。あなたと一緒に過ごした幸せな時間を。
私にとって、あなたは本当の息子のようであったわ。」
クリグミ「お姉ちゃああああぁぁぁぁぁぁん!!!!」
クリグミはカズサに抱き着き、泣きながらこう言う。
クリグミ「戻ってくるよ!必ず、また・・・!
ここに戻って、お姉ちゃんと一緒に遊ぶからねええぇぇぇぇ!!!」
カズサ「・・・・・・うん!約束だよ!」
クリグミ「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
クリグミはカズサとの別れに切なく、泣き叫んだ。
数分が過ぎ、クリグミはプルレスと一緒に、
バンジョーたちと一緒に歩いた。
プルレス「・・・・今日から僕らはずっと一緒だね!」
クリグミ「うん・・・。」
ミル「嬉しいわ。仲間がまた一人増えるって。」
テル「ちっ!また面倒な奴が増えちまったぜ・・・。」
バンジョー「さァ。クリグミ君。皆に挨拶しよう!」
カズーイ「そうね!せっかく新しい仲間になるんだし、
これくらいはさせなきゃ!!」
クリグミ「皆・・・!さようなら!!」
クリグミは涙を拭いて、すぐに笑顔でこう叫ぶ。
クリグミ「また、ここに戻って来るからねええぇぇぇぇぇ!!!」
クリグミは手を振り、バンジョーたちはついに村から去ろうとした。
カズサ「待ってるわよおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
カズサも笑顔でそう叫んだ。
カズーイ「ねぇねぇ。ボトルズ!
この聖なる山の次はどんな場所かしら?」
ボトルズ「まだ分かりませんよ。地図を見なければ・・・。
ですが、それよりもいつグランティが襲ってくるか・・・ですね。」
プルレス「けど、きっと大丈夫だよ。
バンジョーとカズーイがいるからね!」
クリグミ「うん!だって、熊さんと鳥さん、強いもん!」
バンジョー「よし!皆、行こう!!」
バンジョーがそう言うと、皆は走って行った。
新たなステージへ向かって。
こうして、聖なる雪山での冒険はいよいよ終わりました。
政府の軍隊。デスブラザーなど、新たな敵も出現しましたが、
彼らとの戦いも再び起きる時が訪れましょう。ですが、
バンジョーたちは決して、冒険を止めません。
バンジョーの妹であるチューティを救うため。そして、
グランティから世界を救うために。
次回につづく
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