その時、別の道路から、あるジープがあった。そのジープには、
複数の女性や1匹の小さなミノムシがいた。
タヤマ「クラッシャー第15中隊のリーダー、ノーミュか。」
リップル「まさか、あのノーミュも自ら来るなんて。
普段は部下に任せて行くハズだったんだけど・・・。」
パオロ「自分から行きたい気分になったのかしら?」
リップル「そうね。とにかく、行かなきゃ。」
ある山地に、ある古く大きな屋敷があった。そこは、
ブレンチルダ率いるクラッシャーの基地の一つであったのだ。
その屋敷の大きな部屋で、大勢のクラッシャーの戦士が集まっていた。
よく見れば、あのチーズのチェダーもいる。
その戦士たちの前に、一つの眼の付いたホウキが立っていた。
ホウキ「皆。よく集まってくれた。それでは、
まず。自身らが入手したジグソーの事を報告したまえ。」
このホウキの名はキーホウ。ブレンチルダの側近らしい。
そのキーホウに、複数の戦士たちがそれぞれジグソーを見せた。
しかし、それぞれ数が違うらしい。
キーホウ「・・・うむ。皆。よく頑張っているな。」
ノーミュ「えっひぇん!もっちょほめちぇ良いんだよ?」
露出度の高い少女「そうですね。
ノーミュ様はとっても頑張りましたし。」
ノーミュを褒めている少女は、露出度の高い衣装をしていた。
葉っぱのようなビキニ鎧をしたり、スカートも葉っぱで作られたそうだ。
目の付いた服「ふっ。相変わらずカリンカはノーミュに甘すぎだね。」
少女の名はカリンカと言うらしい。
パオロ「僕たちも頑張ったよぉ。」
チェダー「私もこのように入手しましたが、
後にグランティの襲撃を受け、
部隊のほとんどが全滅してしまいました・・・・。」
ジャンバーを着ている少年「俺もよく戦ったんだぜぃ!
センの方はどうだぃ?」
少年がセンの方を見る。だが、
センは何故かふざけたように横になっていた。
バーニス「おいおい。また何があったのだ?セン。」
セン「ゆうううぅぅぅん。こないだ、チョコレートさんと間違って、
雑草さんを食べてしまいまして、今になってパワーが減少・・・。
果たして、この次の戦い、
私はついに負けちまうだろうか・・・・!?」
リップル「もう!相変わらずネガティブなんだから。」
目の付いたアンテナ「大丈夫さ!
君だってクラッシャーの強者の一人なんだ。」
キーホウ「そうだ。
センには負のオーラを実体化できる能力を持っている。
その力により、グランティのエリート部隊を殲滅できたからな。
それでは、皆。
ブレンティの戦力が分断されている事は知っているな?」
チェダー「はい。数週間前。ブレンティのロドシー班が、
シャークックアイランドで遭遇した熊と鳥を連れて、
クランカーの洞窟へ向かった事は知っています。」
目の付いた服「その熊と鳥はデスブラザーと呼ばれているな。
そいつが何かやらかしたため、数名のメンバーがそれぞれ、
違う地域へと飛ばされたと聞くらしい。」
キーホウ「うむ。その一人にして、副隊長であるガムロが、
ステーションしてぃと言う街にいる事が判明した。」
パオロ「そっかぁ。でも、僕の部隊の方は、
グランティに襲われた街の人々に、
食料を配らなきゃいけないし・・・。」
リップル「その仕事を終えたら、お見舞いに行ってあげましょ。」
バーニス「俺の部隊もあるグランティの基地を叩かねばならん。」
カリンカ「私たちはノーミュ様の占領した村の管理で忙しいしぃ。」
チェダー「我々は一度、基地に戻り、部隊の編成を立て直したい。」
目の付いたアンテナ「ピッ!!!ステーションシティにて、
敵勢力の動き及び住人たちの状況に、
異様な変化が起き・・・・!!!」
アンテナが急に物凄い大声を発し、皆がそれに驚く。
ノーミュ「やめちぇね!!びっきゅちすりゅでちょ!!?」
リップル「違うわ!テナンは今、
何か良からぬ情報を掴んだから、こうなってるの!!」
目の付いたアンテナの名はテナンと言うらしい。
キーホウ「テナンよ。ステーションシティでの状況の変化が、
起きたそうだな。教えたまえ。その状況を。」
テナン「う、うむ・・・。ステーションしてぃに、
グランティと政府の軍隊。
その二つがそれぞれ戦力を増やしたそうなんです。
今、わかったのが政府側からは、
新たなドッゲノクと屈強な軍人が加わったと・・・。」
ジャンバーの着ている少年「あのドッゲノクが増えるかァ。
こいつはかなりヤバくなって来たぜ・・・。」
テナン「さらに街の住人の方では、税金が増えたり不審そうな人を、
ドッゲノクに殺させたりと・・・。その人の中には、
罪のない貧乏の人や、
いじめられっこらしい人が含んでいた・・・・!」
リップル「聞いた事あるわ。政府はドラフ党と言う大政党を使い、
圧政で国民を縛り付けていると言う事を・・・。
ドッゲノクや軍人をステーションしてぃに送ったのも、
その街の治安を強化するためとか・・・。」
目の付いた服「だが、実際は、
その治安が悪くなっているように見える。ドッゲノクの前に、
子供たちがほとんど恐怖で笑顔でなくなっている。」
タヤマ「それだけではない。政府の連中は、
様々な法案で、密かに国民を苦しめているのだ。」
つづく
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