バンジョーとカズーイの大冒険THE・FIRST
第47話・新たなジンジョー
エゥーラとの戦いから大吹雪で逃れたバンジョーとカズーイの前に、
この冒険における謎の存在であるデスブラザーと遭遇した。
デスブラザーは黒い熊。バンジョーと似ている姿をした。
悪のデスブラザーを倒そうとするバンジョーとカズーイだが、
デスブラザーはその最強のパワーで一方的に痛めつけた。
そして、相棒の怪鳥であるヘルシスターの必殺技で、
ついにバンジョーとカズーイが倒されてしまい、
ジグソーを多く奪われてしまった。デスブラザーは、
バンジョーとカズーイの元から去って行った。
そのバンジョーとカズーイを何者かに助けられる。
バンジョーはどこかで眠っている。その間に、カズーイの声が響く。
カズーイの声「バンジョー!バンジョー!!」
バンジョー「ぐぅ・・・。ぐぅ・・・。」
カズーイの声「バンジョー!!いい加減に起きなさい!!!」
バンジョー「っ!!か、カズーイ・・・・!?」
バンジョーはカズーイに怒鳴られて、起きた。上半身を起こす。
ここは、どこか暖かそうな部屋で、誰かが住んでいるようだ。
バンジョーとカズーイはベッドの上にいた。
バンジョー「こ、ここは・・・・?」
カズーイ「あたいたち。この村の連中に助けられて、
この家で治療を受けていたのよ。」
バンジョー「そうなのか・・・。後で感謝しなくちゃ。」
バンジョーは自分の身体を見て、そう言う。その身体には、
ほとんど包帯に巻かれていた。カズーイの身体にも包帯が。
その時、この部屋に温かそうなコートを着た女性が入って来た。
髪が長く、紫色である。この女性は人間のようだ。
女性「気が付いた?熊さん。鳥さん。」
バンジョー「あ、あなたが助けてくれたのですか?」
女性「はい。私はカズサと良います。この村に住む人間の一人です。」
カズーイ「どうやら、この村の連中、あたいたちの事を、
デスブラザーだと思っていないわ。」
カズサ「ええ。あなたたち。何か悪い奴じゃないと思うから。
クリグミって言う子がそう言ってたから・・・。」
バンジョー「クリグミ・・・・?」
その時、カズサの後ろから少しだけ姿を表す者がいた。
その者はまるでジンジョーのような姿をしていた。
バンジョー「じ、ジンジョー!?」
カズーイ「まさか、プルレス!!?」
バンジョーとカズーイはジンジョーらしき姿を見た、そう叫ぶ。
ジンジョー「ひっ!!?」
ジンジョーは驚いて、カズサの後ろに隠れる。
カズサ「あっ。怖がらなくても良いのよ。クリグミ。」
カズーイ「クリグミ・・・・!?」
カズサの後ろからまたジンジョーが姿を見せる。よく見れば、
このジンジョーは緑色をしていた。プルレスではないのだ。
バンジョー「緑色のジンジョー・・・!違うジンジョーなのか。」
緑色のジンジョー「ぼ、僕・・・。クリグミ・グリーンって言います。
く、熊さん・・・。鳥さん・・・。よろしくお願いします・・・。」
この緑色のジンジョーの名はクリグミであった。
この小説でいよいよ、二人目のジンジョーが登場したのだ。
明るいプルレスとは違い、
何やらとても暗くいつも怯えている感じがする。
カズーイ「そう言うなら、
いつまでもカズサの背中に隠れなくても良いのに。」
カズサ「クリグミはね、とても臆病で泣き虫な男の子なの。
何か怖い時が起きるといつも私にくっついちゃうの。さっ。
クリグミ。怖くないわよ。」
クリグミ「う、うん・・・・。」
クリグミは恐る恐る歩いてカズサから離れ、
バンジョーとカズーイに近づく。カズーイはクリグミにこう聞き出す。
カズーイ「あなた。この山に住んでいたの?」
クリグミ「・・・・・っ。」 クリグミは無口で顔を左右に振る。
つづく
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