灰間「・・・・上川さん。日下部って誰か好きな人いたか?」
上川「いや・・・。そう見えないらしいけど・・・・。」
大神「まあ。良えやないけ。これも、女の子の秘密じゃろう。
日下部も立派な女の子じゃぃ。」
叶野「確かに、
女性なら誰もが誰かにチョコを渡す事がほとんどですしね。」
大神「特に恋人同士ならのォ・・・・。じゃが、わしのは・・・。」
大神は突然、暗そうになる。
日下部「そっか・・・。大神隊長の恋人は、宇宙人に殺されたから・・・。」
灰間「隊長はチョコを食えないと言うワケか・・・。」
大神には後の恋人となるハズだった親友の女性を宇宙人に殺された。
詳しくは、第9話を参考にして欲しい。それを思い出した、
隊員たちも暗くなりそうになる。
大神「・・・じゃが、ここで暗くなれば、
天国にいるあいつに怒られちまうけェの。」
大神がそう微笑んで言うと、隊員たちも明るさを取り戻す。
日下部「ですよね!
希望を持たなきゃ魔獣や宇宙人と戦えませんから。」
灰間(・・・・それにしても、日下部。一体、誰にチョコを渡すんだ?)
夕方となった。野口は自分の家で、手作りチョコを作ろうとした。
テーブルにはチョコを作るための材料や料理用の道具などがあった。
そして、野口の近くには森下がいた。
森下「ごめんねェ。この家に来ちゃって・・・。」
野口「良いのよ。森下さん、自分でチョコを作りたいんでしょ?」
森下「うん。今までは店などで買った物だけれど、
今年は何故か自分で作りたいと思ってね。
でも、私。お菓子作った事ないし・・・。」
野口「うふふ。私がちゃんと教えてあげる。一緒にゆっくりやりましょ。」
森下「うん!」
こうして、野口と森下はチョコを作り始めようとした。
野口(そうね。ゆっくりやらなきゃ。焦っては駄目。ちゃんとしたチョコで、
灰間君に渡さなきゃ。そうすれば・・・・。)
同じく、別の民家では、ある女性が既に手作りチョコを完成させた。
女性「できたわ!!バレンタインチョコ・・・!
これを愛する彼に食べさせれば・・・。」
その時、窓から何者かが覗いていた。そして、その何者かが消える。
女性「うまく行けば、とても良い方向にいける。そうすれば・・・。」
その時、ドアが開いた。そこから、窓から覗いた者が素早く出てきた。
その者の姿がほとんど見えなかったそうだ。
あるコンビニで、バレンタインのチョコが複数に売っていた。
そのコンビニに何者かが入った。
その者の姿がようやく見えるようになる。
その者は顔が少しだけ醜そうに見え、少年に近い体系であった。
普通の子供が着そうな衣装だが、青い帽子をしていた。
少年「おお・・・・!美味そうだ・・・・。」
少年は多くのチョコを見て、そのチョコに手を近づける。
その時、全てのチョコが一瞬に消えた。
そして、あの少年の姿も消えた。
店員「・・・・ん?あっ!!チョコが全部消えた!!?」
店員はチョコが全て消えたと見て、驚く。
夜になった。灰間は自分の家に帰っていった。
灰間は美由紀と一緒に和室で夕食を食べていた。
灰間(それにしても、野口が俺にチョコを渡すのは、
良いんだけど。日下部は一体、誰にチョコを渡すのかねェ。
少なくとも、俺じゃないかも知れねェが・・・。
そこが何となく知りたい気がするのは、何故だろうか。)
灰間はそう言いながら、ご飯を食べていた。
その時、美由紀が立ち上がった。
美由紀「・・・ちょっとお買い物をしてくるわね。すぐ帰るから。」
灰間「・・・ああ。行ってらっしゃい。」
美由紀は部屋から出て、灰間は食事を続けていた。
その時、
和室で流れているニュースで女性アナウンサーが語り出す。
女性アナウンサー『ここで、新しい事件が起きました。
複数の店で、
売られているチョコレートが全てなくなったとの事です。
何故なくなったのかは全く不明です。警察が捜査をしていますが、
その原因が全く掴めないとの事です。』
灰間「何だって・・・・!?もしかして、また魔族の仕業か?」
その時、灰間のペンダントが輝く。だが。
つづく
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