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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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灰間は何故、光るペンダントを手にしたのか。

それは、父から授かったものらしい。その父から今、

どこへ。灰間の過去で何かがわかる。

次回、【父から授かったペンダント】。

どうも、ゆー1です。いかがでした?ティアーズ第3話。

今回は灰間が初めてBAR隊員として働くエピソードです。

ですが、あまり仲良くいけませんでしたな・・・^^;

まあ、徐々に仲良くさせるつもりです。

灰間は少年を魔族と見て、攻撃しましたが、

ヒロインの日下部隊員からは普通の人間の見たので、

灰間と日下部が対立してしまいます。

主人公を信じない展開はAに似てますね。

まあ、魔獣と言うテーマはAに似たコンセプトですし・・・(

まあ、今回の魔獣はタロウの怪獣である、

超獣のオイルドリンカーですがね。この小説で初の、

他作品からのゲスト怪獣ですね。はい。

そして、主力戦闘機・バルワンダーの初登場です。

容姿は少し迷いました・・・・(

オイルドリンカーは超獣ですが、この小説では、

魔獣と言う設定にさせました。能力を勝手に加えました。

例えば、人間かオイル?に化けたり・・・・。

次回は、灰間の過去の一部を紹介します。

それでは。

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日下部「ま、魔獣!?液体となって炎上したハズなのに・・・・っ!」

叶野「恐らく、この魔獣は炎は全く通じない奴らしい!

・・・と、言う事は火力だけでは駄目なんだ!!」

そう。オイルを好物とするオイルドリンカーには、

火の攻撃は全く効かないのだ。そして、体を液体化して、

攻撃を避ける事もできる。その液体に火をつけたら、

大炎上が起きてしまう。辺りに被害が起きるが、

魔獣には全く害がないのだ。それでは、BARが勝てない。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイィィィィィィィィィ」

オイルドリンカーは燃え上がる港町を歩き、ど

こかへ目指そうとする。

上川「魔獣がコンビナートの地帯へ目指そうとしている!!」

日下部「くっ!!そうはさせるかああああぁぁぁぁぁ!!!」

1号が物凄いスピードでオイルドリンカーに接近し、

レーザーバルカンを乱射する。背

中を撃たれた事に気づく魔獣。

オイルドリンカー「キイイイイイイィィィィィィィィィィィィ」

怒ったオイルドリンカーは、

口からの火炎でバルワンダー1号を攻撃する。

日下部「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

攻撃を受けたバルワンダー1号の機体が爆破して、

1号が墜落しようとした。日下部が危ない。

上川「日下部隊員!!脱出をするんだ!!!」

日下部「は、はい・・・・!」

日下部は脱出用のレバーを引く。だが、何も起きない。

日下部「だ、脱出できません・・・・!!」

日下部は何度もレバーを引いても、

脱出できない事も絶望する。

上川「そ、そんな・・・・!!」

叶野「このままでは死んでしまうぞ!!!」

その時、海からあがろうと何者かの手が地面についた。

そして、その者はゆっくりと上がって行って、港に立つ。

その者は灰間。海で身体についた火を消して、

海から港へとあがったのだ。

そして、ウルティメイトペンダントが光る。

灰間「ティアーズ!!!!!!」

灰間はペンダントを上に掲げ、光に包まれる。

その光と共に巨大化して、姿が変わっていく。

光が消えると、そこにウルトラマンティアーズが現れた。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!」

ティアーズはさっそく墜落する1号をキャッチして、

日下部を助けた。

日下部「あぅ!!・・・・っ!ウ、ウルトラマンティアーズ・・・。」

日下部はティアーズの方を見て、驚く。そして、

ティアーズはゆっくり1号を地上に置いて、

日下部がその1号から急いで脱出する。日下部は救われた。

日下部「こちら、日下部隊員!!

ティアーズに救われました!!」

日下部は通信機で上川か叶野にそう連絡する。

オイルドリンカー「キイイイイイイイィィィィィィィィィィィ」

ウルトラマンティアーズ「・・・・ショワッ!!」

魔獣とティアーズは互いにぶつけようと走り、

組み合いに入る。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・!!」

そして、ティアーズがキック、チョップでダメージを与える。

だが、オイルドリンカーは鼻の角でティアーズを突き飛ばす。

オイルドリンカー「キイイイイイイイィィィィィィィィィィィィ」

ティアーズは倒れるが、すぐに立ち上がり、反撃にかかる。

ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!」

ティアーズのアームシュートがオイルドリンカーに直撃。

オイルドリンカー「キイイイイイイイィィィィィィィィィィ」

日下部「ウルトラマン・・・・。何て強いの・・・!?」

魔獣は攻撃を受けて、ひるむ。

ティアーズは回転して接近する。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・!ハアアァァッ!!!」

そして、ティアーズはハイキックでオイルドリンカーを打つ。

オイルドリンカー「キイイイイイィィィィィィィィ」

魔獣は倒れる。

ティアーズはさらに攻撃しようと接近するが。

オイルドリンカーは火炎を吐いて、ティアーズを攻撃する。

ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアアアァァァァァァァ!!!!!」

ティアーズは炎を浴びて、オイルドリンカーから離れて倒れた。

オイルドリンカー「キイイイイイイィィィィィィィィィィィィ」

立ち上がった魔獣はまた火炎を吐いて、ティアーズを攻撃する。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・・・!!!」

立ち上がろうとするティアーズは火炎を受けて、痛がる。

日下部「あっ!!ティアーズが危ない・・・・!!」

オイルドリンカーは火炎を吐き続いて、ティアーズを苦しめる。

叶野「ウルトラマンを援護しろ!!!」

上川「了解!!!」 

2機のバルワンダーがレーザーバルカンを連射。

それを受けたオイルドリンカーは痛がり、火炎を止める。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・!ショアアァァァッ!!」

ティアーズはジャンプして、空中キックを打ち込もうとする。

その時、オイルドリンカーが黒くなり、オイル状の液体となって、

ティアーズの攻撃を避けた。

ティアーズはこれに驚き、地面に落ちて倒れる。

日下部「また液体になった・・・・・!!」

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・??」

立ち上がったティアーズは液体が、

自分から離れるように動いている事に気づく。

魔獣は液体のままでティアーズから逃れ、

コンビナートへ行くつもりだ。

日下部「ティアーズ!!液体に光線を撃っちゃ駄目!!

大炎上が起きて、被害が拡大してしまうわ!!!」

それを聞いたティアーズは頷き、右手を液体に向ける。

ウルトラマンティアーズ「ティアーズ・ブリザード!!!!!」

ティアーズは右手から冷凍ガスを発射した。

その冷凍ガスを、

浴びた液体が徐々に凍り始める。このまま行けば、

黒い液体は完全に氷の塊となる。だが、

突然、液体がオイルドリンカーに戻った。だが、

さっきのティアーズブリザードを浴びていたか、

身体中のほとんどが白く凍っている。オイルドリンカーは、

あまりの冷たさに耐えられる戻ってしまったそうだ。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイイィィィィィィィィ」

日下部「魔獣が冷たさに苦しんでる。弱点は氷なのね!!」

ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!」

そして、ティアーズは必殺光線であるファイティウム光線で、

オイルドリンカーの身体に大爆発を起こさせた。

オイルドリンカー「キャアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」

魔獣は断末魔をあげて、倒れた。そして、消滅してしまった。

日下部「やった!!!」 上川「ウルトラマンが勝ったぞ!!」

叶野「我々の勝利だ!!!」 勝利に喜ぶ隊員たち。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・ショワッチ!!!!」

ティアーズは空を飛んで、去って行った。


BAR基地の司令室に戻った、

灰間の前に大神や隊員たちがいた。

大神「灰間。君の疑いは完全に晴れた。

君が襲ったあの少年は、

やはり魔獣だったそうじゃけ。

今回もまた、君の活躍があったから、

勝てた。君をもう一度、BARの隊員にしたいんじゃがのォ。」

灰間「・・・悪いけど、これから一人で魔族と戦うから・・・。」

灰間はまだBARの皆に疑われた事に不満を持っているらしい。

もはやBARと一緒に働く気はないそうだ。

日下部「あんた。まだ気にしてるの?

私に勘違いされた事が。」

灰間「・・・・別に?ま。反省してるつもりだけど・・・。」

日下部「私だって反省してるつもりよ。あんたを疑った事に。」

灰間「え・・・・?」

日下部「あんたが何で魔族の正体を知ったか知らないけど、

やっぱり無暗に暴力振るわないでよね?

迷惑になるから・・・。

本当に敵の正体を見破りたかったら、

しっかりと敵の行動を見続けてから、行動しなさい!」

日下部の言葉に灰間はやる気なさそうに返事する。

灰間「・・・・わかったよ。」

日下部「返事は了解でしょ!?全く、しっかりしなさいよね?

これから、あんたはBAR隊員なんだから・・・・。」

日下部はそう言って、灰間から離れた。

大神「・・・良かったやないの。灰間。」

灰間「・・・・・大神隊長。」

大神「日下部隊員が君を正式な隊員として認めてくれたんじゃ。

彼女の許しに答えて、これからもBAR隊員として頑張るんど。」

大神が笑顔で親指を立てると、灰間も頷いてこう言う。

灰間「・・・・・行けるところだけで行きますよ。」

こうして、灰間はこれからもBAR隊員として、

新たな仲間たちと一緒に魔族と戦う事になります。

魔族は次に、どんな刺客を送り込むでしょうか。ですが、

ウルトラマンティアーズとBARが力を合わせて戦えば、

どんな魔獣も太刀打ちできるハズがないでしょう。

次回につづく

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灰間「うわっ!!!」 灰間は慌てて火炎を避けた。

少年「おーっと。危ない危ない。ここは、

僕の好物に影響が出て、

この倉庫が爆発するところだったぜ。

お前のような人間には、喰う事で十分だああぁぁぁ!!!!」

少年はそう言って、灰間に跳びかかる。

灰間「てぁ!!」 灰間はバック転で敵から離れる。

そして、素早く殴りかかって、少年を攻撃する。

灰間「おるあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

少年「ぐはああぁぁぁぁっ!!!」

少年は灰間のパンチを受けて吹き飛び、

後ろの方にあるドラム缶にぶつかる。それにより、

積み込んだドラム缶の多くが崩れ落ちていく。

その多くが少年を下敷きにしてしまった。

灰間「どうだよ?この野郎・・・!」

その時、崩れたドラム缶の山から、

オイルのような液体が流れて来た。

何らかの影響で漏れたのか。

灰間「ん?オイルだと・・・?漏れちまったのか?」

灰間はそのオイルに近づいてみる。漏れていくオイルは、

倉庫の外に流れていく。まるで、意思が宿っていくように。

灰間「オイルが川のように流れていく・・・・!?

いや、ありえない・・・。どこへ行くんだ!?」

灰間は流れるオイルの川を辿った倉庫の外へ出た。


外へ出た灰間。

彼の前にはオイルが水たまりみたいになっていた。

灰間「こ・・・これは・・・・!!」 灰間はこれに驚く。

そして、溜まったオイルが急に変化し始めた。オイルが、

黒い色をした人型になる。そして、色が変わっていき、

少年の姿となった。まさか、オイルに魔力があるのか。

灰間「な、何・・・・っ!!?」

ちなみに、遠くの建物の物陰から警察らしき人が見ていたが、

両者はそれに気づいていない。

少年「驚いたか?僕は自身をオイルに変える事ができるんだ。

見せてやるよ・・・!僕の本当の力を!!」

灰間「ぐっ!!そうはさせるか!!」

灰間は再び殴りかかる。だが、少年は再び黒くなる。

そして、オイルとなって灰間の打撃を避けた。

灰間「く・・・・っ!!」

オイルは素早く倉庫の方に入る。灰間はそれに気づく。

灰間「またオイルを飲むつもりか!?おっ!!」

その時、倉庫から発光が起きる。それも、数回。

発光が消えた後、急に地震が起こった。そして、

倉庫に大きくヒビが入り、その屋根を巨大な何かが突き破って出てきた。

それは、頭と鼻の部分に角が生えて、緑色をした怪物であった。

怪物「キイイイイイイイイィィィィィィィィィィ」

灰間「野郎・・・!魔獣になりやがったか・・・・!!」

そう。この怪物は魔族である少年が倉庫の中で、

多くのオイルを飲み尽くし、変身した巨大な魔獣・オイルドリンカーなのだ。

オイルドリンカー「キイイイイイィィィィィィィィ」

オイルドリンカーは上半身を外に出して、灰間を睨む。

そして、口から火炎を放射して、灰間を襲った。

灰間「う、うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

灰間は火炎に押されるように吹き飛んで、海の方に落ちた。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィ」

魔獣は倉庫を蹴って壊して、下半身をも外に出した。


魔獣が東京湾に出現したとの情報は、

ただちにBAR本部に届けられた。

大神「新しい魔獣が、東京湾に出現したけ。」

上川「いよいよ、バルワンダーの出番ですね・・・っ!」

大神「その通りだ。じゃが、警備員からの情報によれば、

その魔獣の正体は昨日、

灰間が暴行した少年だったようじゃ。」

叶野「な、何ですって・・・・・!!?」

隊員たちは魔獣の正体を聞いて驚く。

大神「少年は魔族だったようで、口から火を吐いたり、

身体を黒い液体に変えたりしとったんなら。」

日下部「それでは、あいつ(灰間)が見たのは・・・・!」

日下部は切なそうに震えて、言う。

大神「どうやら、本当のようじゃの。さっそく、

灰間を助けに行く!バルワンダーの出撃じゃ!!!」

隊員たち「了解!!!!」

こうして、BARは戦闘メカ・バルワンダーで出撃した。


格納庫でついに3機のバルワンダーが動き出した。

バルワンダー1号に日下部、

バルワンダー2号に叶野、バルワンダー3号に上川が乗っている。

そして、ドーム状の基地から3つの壁が開き、

カタパルトとなった。

基地の前の部分、右の部分、左の部分であった。

3機のバルワンダーがそれぞれカタパルトの前に停まる。

そして、ブーストが点火し、3機がカタパルトの上を走る。

ちなみに、1号が前の方のカタパルト、

2号が右の方のカタパルト、3号が左の方のカタパルト。

3機がそれぞれのカタパルトから飛んで、

ついに空へ舞い上がった。こうして、

3機のバルワンダーは魔獣の暴れる地へと飛んで行く。

よく見れば、3機とも白色を中心としているらしい。


東京湾では、オイルドリンカーがタンカーへ向かって歩く。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイィィィィィィィィィ」

そして、鼻の角でタンカーの石油タンクを突く。

その石油タンクに、穴が開き、

そこからオイルが出てきた。オイルドリンカーは、

そのオイルを飲んでいる。オイルが出なくなると、

オイルドリンカーが満足そうに飲み終えた事になる。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイィィィィィィィィ」

そして、魔獣は次のタンカーへ目指そうと歩く。その時、

空から3機のバルワンダーが飛んで来た。

上川「魔獣を発見しました!!」

叶野「これより、攻撃を開始する!!

魔獣をタンカーに近づけるな!!」

そして、3機のバルワンダーが、

一斉にレーザーバルカンを連射し始めた。

その攻撃がオイルドリンカーに命中した。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィ」

魔獣は攻撃を受けて、タンカーからさがり、

3機のバルワンダーを見る。

日下部「魔獣め・・・!!くらいなさい!!!」

バルワンダー1号がレーザーバルカンを連射。

魔獣はこれを受けて痛がる。

上川「良いぞ!!僕らの攻撃があの魔獣を押している!!」

叶野「これがバルワンダーの性能・・・!

これなら、勝てる!!」

そして、2号や3号もレーザーバルカンを連射し続ける。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイィィィィィィィィィィ」

攻撃を受け続けてオイルドリンカーは、口

からの火炎で反撃する。

上川「わっ!!」 叶野「危ない!!!」

2機のバルワンダーは素早く火炎を避ける。

上川「ちっくしょーっ!よくもやったな!!」

叶野「バルワンダーの武器は一つだけじゃないぜ!!」

2号は2問の大砲から少し太く見える火薬弾4発を発射した。

その4発を受けたオイルドリンカーは痛がってさがる。

オイルドリンカー「キイイイイイイイイィィィィィィィィィィィ」

3号は先端から赤い光線を発射した。

魔獣はこれを受けて、

身体の一部が爆発して、倒れる。

日下部「バルワンダー・・・!何て素晴らしい兵器かしら!!

これなら勝てる!!とどめは私が・・・・!!」

余裕の表情で日下部は1号を動かして、

魔獣に接近する。その時。

オイルドリンカーの身体が黒くなり、黒い液体となった。

日下部「っ!?え、液体になった・・・?それでも!!」

叶野「あっ!!待て!!日下部隊員!!!」

1号はレーザーバルカンを連射して、黒い液体を攻撃した。

その液体が爆発すると、それによる炎が大きく広がっていく。

多くの建物や多くの船が火炎に包まれて、

その複数が爆発する。

日下部「えっ!?そ、そんな・・・・!!?」

日下部は突然の出来事に混乱しそうになる。

上川「あの黒い液体はオイルだったんだ・・・・!!

だから、爆発すると、大きな炎上が起きたんだ!」

そして、炎の中からオイルドリンカーが出てきた。

つづく

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灰間があっさりと答えると、美由紀は悲しそうに言う。

美由紀「何て事を・・・・!何で子供に手を出したの・・・!?

今まで子供には一切、手を出さなかったお前が・・・・。」

灰間「・・・・・あのガキが、魔族だからさ。

・・・つっても、信じてもらえないだろうね・・・・・・。」

灰間が暗そうにそう言うと、美由紀は急に驚く。

美由紀「魔族・・・・っ!?」

灰間「悪いけど、一人にしてくれ。気分が悪いんだ。」

灰間はそう言って、階段を上って自分の部屋へ向かった。

美由紀「まさか・・・!あの魔族が・・・・!

あなた・・・・。私たちの息子が、魔族と・・・・。」

美由紀は震えながら呟く。過去が何があったのだろう。


自分の部屋に戻った灰間はベッドの上で横たわった。

灰間「ち・・・っ!どいつもこいつも・・・・。

何で俺の言う事を信じてくれねェ・・・!俺は確かに見たんだ。

あのチビが魔獣なのがよ。まさか、あの野郎。

俺には正体を見せて、他人には見せない事で、

俺を陥れようってのか!?ふざかやがって・・・・!!」

灰間はあの魔族の少年の事を思い出して、苛立っていた。

ちなみに、BARの隊員服から一般の私服に着替えている。

その時、彼の脳裏に日下部の言葉がよぎる。

日下部の声『あんな子供に暴力振るう奴なんか、信用できません。

BARの隊員に相応しくはありません。』

灰間「・・・・そうだよ。俺みたいな中学生が、

軍人としての務めができるワケがねーぜ。

だから・・・・!む!?」

その時、灰間のペンダントがまた輝き出した。

灰間「また光った・・・!?っ!!やはり、そうか・・・・!!」

灰間はそう言って、表情がさらにキツくなる。

ペンダントは灰間に何を語ったのだろうか。


BAR基地の司令室で、日下部もまた苛立っていた。

日下部「全く、何であんな暴力的な人がいたなんて・・・!

でも、良かったわ。あいつが防衛隊を辞めてくれて。」

大神「まだ、完全に辞めたワケではない。」

日下部「え!?で、でも。彼は自ら・・・。」

大神「灰間は自らBARを抜けた。じゃが、

わしはまだ彼にBARを辞めさせとらんけ。灰間にはまだ、

BARの隊員として戦ってもらいたい。わしの感が、

正しければの・・・・。」

日下部「正しくなんかありません!あいつは、

私と同じ学生のクセして、喧嘩っ早い。

とても、軍人として働けるとは思えません・・・!」

大神「じゃが、わしは信じているき。彼なら、

きっと我々と一緒に戦ってくれる事を・・・・。」

その時、叶野と上川が入って来た。上川が笑顔でこう言う。

上川「隊長!!ついに完成しました!!!」

大神「何!?いよいよできたのか!?

対魔獣メカ、バルワンダーシリーズが!!!」

叶野「はい!!これで、魔族と互角に戦えます!!」

バルワンダー。それは、BARが完成した、

対魔獣用の戦闘機である。3機が存在し、

小型に近いが、機体が正統派に見える1号、

少し大きく大砲らしき武器が2問あるのが2号、

小型で機体が少しだけ細そうに見えるのが3号である。

3機は魔獣との戦いを待つように格納庫で待機している。

上川「これで、魔獣なんか怖くありませんよ!!」

叶野「地球人の科学を、魔族どもに見せてやる・・・!」

大神「おっしゃ!ここからが、本当の戦争じゃき!!」


その頃、ここは夜の東京湾では、

一人の警察が港を警備していた。

懐中電灯を使っていた警察の男が立ち止まる。

警察「・・・・ふむ。うむ。よし。異常はないな!おや?」

警察は懐中電灯の明りで一人の子供を見つける。

その子供は灰間に襲われていた少年であった。

少年「・・・・・・・っ。」

警察「君。ここで何をしているんだぃ?お家は?」

少年「ないよ。それより、飲みたい。」

警察「そうか。じゃあ、ジュースを買ってあげるよ。」

少年「それはいらない・・・・。」

警察「え・・・!?じゃ、何が良いんだ?」

少年「それはね。この港にあるオイルが欲しいの。」

少年は不気味な笑みを浮かべて、そう言った。目が赤く光る。

警察「ひっ!?な、何だ!?君は・・・・!!」

少年「ガアアアアアァァァァァァァァウ!!!!!!」

少年が警察に襲いかかるように、跳びだした。


次の日。朝日が昇ろうとしていた。

灰間は街を走っていた。まるで、何かを探すように。

灰間「あのガキ・・・!やはり、そうだったか・・・・!!」

灰間はウルティメイトペンダントに、

昼間に自分が殴った子供が、魔族である事を伝えられ、

その魔族が暗躍を始めた事をも伝えました。

灰間「何がBARだ・・・!

俺一人だけで魔族どもを倒してやる・・・!!」

灰間は走り続ける。そう。あの少年は魔族であったのだ。


東京湾ではまだ誰もいない。朝が始まったばかりだからだ。

魔族である少年は、

不気味に笑いながらある建物の中へ入って行った。


そこには多くのドラム缶があった。その缶一つ一つには、

オイルが詰まっているのだ。少年はそのドラム缶を掴み、

それに入っているオイルを飲み始めた。

少年「んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ・・・・!べはぁ!!」

少年は全て飲み終えたか、一つのドラム缶を投げ捨てた。

その中にはもうオイルがない。

少年「ああぁぁぁぁ・・・!美味しかった。さて、次は・・・!」

少年はまたドラム缶を掴み、オイルを飲もうとする。その時。

灰間「見つけたぜ!!魔族野郎!!!!」

灰間が入って来た。だが、

少年は気にせず、オイルを飲み続ける。

そして、飲み終えたかオイル缶を投げ捨てた。

少年「ふぅ・・・。ん?あんた、昨日僕をいじめた地球人だね?」

灰間「ああ、そうだよ。あの時はお前のせいで、

酷い目にあったぜ・・・!今度は容赦しねェ・・・・!!」

少年「やってみろよ・・・・!しゃあああぁぁぁぁっ!!!」

少年は口から火炎を吐き出した。

つづく

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それに気づかず、灰間は子供を殴り続けている。

灰間「さァ!!正体見せろよ!!この魔族!!」

その時、

日下部が背後から灰間を羽交い絞めにして止める。

日下部「止めなさいよ!!子供相手に!!!」

灰間「放せ!!このガキは魔族なんだ!!」

日下部「魔族!?」

日下部は子供の方を見る。その子供は二人から離れて、

怯えそうに、逃げて行った。

灰間「あっ!!魔族が逃げる!!」

日下部「何を言ってんのよ!人間の子供じゃない!!」

灰間「人間じゃねーよ!!あのガキは魔族だ!!」

灰間は日下部から放れて、そう言う。

日下部「どう見たら、あの子が魔族だってわかるのよ!?」

灰間「・・・・あんた。あいつが魔獣に見えないのか?」

日下部「当たり前でしょ!?今、あんたが殴ったのは、

人間の子供よ!!魔獣なんかじゃないわよ!!

あんた・・・。目が壊れてるんじゃない?」

灰間「・・・・・っ!」 灰間はそう言われて、黙り込む。


基地に戻った灰間と日下部は今でも不機嫌そうだ。

大神「ご苦労だったのォ。二人とも。

東京湾付近に異常はなかったかね?」

日下部「はい。一つも異常はありません。ただ、

新人が罪のない子供に暴力を振るったそうなので・・・。」

灰間「俺から見れば、あのガキは魔族に見えた。

俺は確かに、この目で見た・・・。そして、感じたんだ。

あいつが魔獣だって・・・・!俺にはそうわかるんだ・・・。」

日下部「まだ言ってるの!?あんた、子供が嫌いなの!?」

日下部が怒鳴ると、灰間も怒鳴り返す。

灰間「嫌いなワケねーだろ!?

むしろ、魔族って奴が嫌いだ!」

上川「子供に手をあげるなんて・・・・。何て暴力的なんだ・・・。」

叶野「軍人は普通、一般市民には手を出さないつもりだが?」

上川も叶野も、灰間を信じられない様子だ。

日下部「とにかく、私はあの子を普通の人間と見たわ。

あんたが何で、あの子を魔獣と見たの!?」

灰間「それはな、このペンダントが教えてくれたんだ。」

灰間は日下部にウルティメイトペンダントを見せる。

日下部「何よ。これ?ただのペンダントじゃない・・・。」

灰間「このペンダントには不思議な力が宿ってんだ。

俺にもわからないけど、

こいつが魔族の反応をキャッチできるんだよ。」

日下部「はぁ・・・。ありえないわ。ペンダントがそんな事・・・。

隊長。さっそくですけど、この新人をクビにしてくれませんか?」

呆れた感じの日下部が隊長にそう言うと、灰間が驚く。

灰間「なっ!?」 だが、大神や他の隊員は動揺せず。

日下部「あんな子供に暴力振るう奴なんか、信用できません。

BARの隊員に相応しくはありません。」

大神「・・・じゃがのう。日下部よ。わしにとっては、

灰間は魔族と戦える素質を持っとると思うけ。

それに、灰間の母親にも息子が入隊したと連絡したんじゃ。

灰間にはまだ未熟なところがあるじゃろ。」

灰間「・・・・もう良いよ!」

灰間がドス黒そうな声で言うと、大神や隊員たちが動じる。

灰間「俺も最初(ハナ)から、この隊で働く気はねェよ。

そもそも、俺に軍人としての素質なんか全くねェ。じゃ、

さっそくだけど、この隊を辞めるわ。俺一人でも、

魔族どもをぶっ倒してやるぜ・・・・!じゃあな。」

灰間は静かな怒りで司令室から出た。

BARを辞めるつもりだ。

上川「・・・・日下部隊員。少し、言い過ぎじゃないかな?」

日下部「何を言ってるんですか?あいつは、

どう見ても、人間の子供に手をあげていたわ。」

大神「だが、それが少し気になるのォ。」

日下部「え!?隊長、あんな奴の言葉を信じるのですか!?」

日下部は大神が灰間の意見を信じる事に動揺する。

大神「確か、灰間は確かにこう言ったんかいの?

この目で見た。そして、感じたと・・・。灰間が何故、

あの子供を魔族と知ったのか。もしかすると・・・。」

叶野「もしや、灰間には不思議な能力があるのでは?」

大神「・・・そうかも知れないな。その能力は、

魔族の正体を見破るようらしい・・・・と見そうやな。

・・・・ふむ。もし、灰間の意見が正しければ・・・・。」


夕日。灰間は自宅に帰った。そして、廊下では、

美由紀が少し切なそうに、灰間にこう言った。

美由紀「日下部隊員と言う人から聞いたわ。

お前・・・。子供に暴力振るったって?」

灰間「・・・・・まぁな。」

つづく

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プロフィール
HN:
ゆー1
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1989/04/29
職業:
学生
趣味:
いろんなサイトへいく事 など
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