どうやら、野口は宇宙人の存在に気づいていないらしい。
野口「一体、何があったの?灰間君・・・。」
灰間「いや。何でもねェ。ところでよ。野口。
お前、模型の組み立ては得意か?」
野口「うーん・・・。少しだけなら得意けど?どうしたの?」
灰間「じゃあ、ちょっと徳丸と森下を助けてやってくんね?
あいつら、模型の組み立てに苦戦してるよ。」
野口「そう。じゃあ、灰間君も手伝い?
皆で組み立てた方が楽しそうじゃない?」
野口が微笑んでそう言うが、灰間は暗そうに言う。
灰間「悪ぃけど、それはできねェ。何故なら、俺。
宇宙人に狙われているからな。」
野口「え?宇宙人に狙われているって・・・??」
灰間「ああ。実は宇宙人がこの地球に飛来したんだ。
奴は、俺たちBARを倒そうと狙ってやがるんだ。
だから、お前を巻き込むワケにはいかねーから、
しばらく会う事はない。じゃあな。」
灰間は野口から離れて、手を振りながら歩き去って行った。
野口「・・・・宇宙人をやっつけたら、また会えるよね?」
野口は切なそうにそう言う。その彼女の様子を、
電柱に隠れている宇宙人が笑みを浮かべて見ていた。
灰間は町の道路を歩き、人気のないところで止まった。
こうしている間に、ペンダントが光り続けている。
灰間「いつまで付きまとってるつもりだ?」
灰間が後ろを向く。そこに、宇宙人がいた。
宇宙人「ふふふ。それは、お前が最も厄介だからだよ。
灰間翔・・・・。いや、ウルトラマン。我々の地球侵略のためには、
何としてもお前だけは殺しておかなきゃならんのよ。」
灰間「へぇ。けど、俺は強ェぜ。
お前なんかに殺される筋合いはねェ。」
宇宙人「クククク・・・!なかなか良き度胸だ。私の名前は、
グラボ星人。貴様を倒し、
我らグラボ星と魔族は共存するのだ!
そして、一緒に地球人共を虐殺してやんよ♪そう言えば、
貴様には大切な友人がいたな。
その友人を巻き込まないように、
しようとは。余程、そいつらに俺の餌食になって欲しくないね?
だが、てめーを倒して、その友人もぶっ殺してあげるよ。」
宇宙人はそう言って、物凄い悪人の笑みを浮かべる。
灰間「てめェ・・・!!させっかよォ!!!」
宇宙人の言葉に怒った灰間は宇宙人に殴りかかる。
その拳が見事に宇宙人の顔に命中する。だが。
宇宙人「クク・・・・ッ!地球人の拳は痛くないなァ。」
灰間「ち・・・っ!野郎・・・・・。っ!?」
灰間は拳を宇宙人から離すが、その宇宙人の顔を見て驚く。
その宇宙人の顔が目が黒く染まって、肌が青になっている。
宇宙人「そろそろ、俺の正体を見せてやろう・・・・!」
そう言った宇宙人が徐々に姿を変えていく。
色は青色が中心が、
上半身は鎧を纏っていた。右腕の手がハサミ状である。
顔が仮面に似ているようだが、生身の顔であるだろう。
その顔では、黒い目と黄色い瞳。口元が某昆虫のようで、
二つの突起が左右に動いている。頭には1本の黄色い角がある。
この姿こそが、宇宙人・グラボ星人の本当の姿である。
灰間「これが、宇宙人の正体か・・・!」
グラボ星人「ふふふふ・・・!出でよ!!スナイドン!!!!」
グラボ星人は右腕を右上に向けると、その方向の町並みから、
数回の発光が起きて、スナイドンの巨体が現れた。
スナイドン「ギュイイィィンギュイイィィンギュイイイィィィィン」
灰間「スナイドンだと!?」 灰間はスナイドンを見て、驚く。
グラボ星人「クククク・・・!スナイドンがこの町にいる、
奴らを全て殺してくれよう!!
お前の友人も家族もここにいるからなァ!!」
灰間「ふざけやがって・・・・!!」
灰間はペンダントを握り、上に掲げる。
ティアーズに変身するつもりだ。
グラブ星人「・・・・・・・・!!」
その時、
グラブ星人は右腕から赤い光線を発射して、灰間を攻撃する。
灰間はこれを受けて、倒れる。
グラブ星人「そう簡単にウルトラマンに変身させんわ!!
スナイドン!!この町を全て荒し、地球人共を殺しまくれィ!!!」
スナイドン「ギュイイィィィンギュイイィィィィンギュイイィィィィィン」
スナイドンは歩き回り、民家を踏みつぶし続け、
両腕の刃で別の民家を多く斬る。
さらに、両目からのレーザーを、
連射して遠くの町を破壊していく。
スナイドン「ギュイイイィィンギュイイイィィンギュイイィィィン」
そこに、空からバルワンダー2号と3号が飛んで来た。
2号が叶野で、3号が上川である。
2機はレーザーバルカンで魔獣を攻撃する。
スナイドン「ギュイイイィィィンギュイイィィンギュイイイイィィィィン」
スナイドンは怒って、
レーザーを連射して2機のバルワンダーを攻撃するが、
避けられてしまう。
2号と3号はレーザーバルカンで再びスナイドンを攻撃。
灰間「ば、バルワンダーか・・・!ありがてェ・・・・。」
灰間はゆっくりと立ち上がろうと動きながら、言う。
グラボ星人「スナイドン!!BARを倒せ!!・・・・む!?」
その時、グラボ星人は日下部が走って来た事に気づく。
日下部「見つけたわよ!!
宇宙人!!これが本当の姿ね!!」
日下部はそう言ってすぐに、
バルガンによる連射でグラボ星人を攻撃した。
グラボ星人「・・・・!?・・・・・・!!」
グラボ星人は攻撃を受けて、
痛がりながらジャンプして、どこかへ去る。
日下部「灰間!!しっかりなさい!!!」
日下部が灰間の身体に触れて、ゆっくりと立たせる。
灰間「く・・・っ!日下部!手分けして宇宙人を探すぞ!!!」
日下部「わかったわ・・・・!必ず倒しましょ!!」
日下部は灰間にもう一個のバルガンを渡す。
灰間「おうよ・・・・・っ!!」
日下部と灰間は離れて、それぞれ宇宙人を探そうと走る。
こうしている間でも、スナイドンは頭の刃で民家を斬って破壊。
バルワンダー2号が火薬弾を連射し、
バルワンダー3号が赤い光線で、スナイドンを攻撃する。
魔獣は頭の刃を振るうが、バルワンダーには届かない。
グラボ星人「何をしている!!早く地球人を全滅させろ!!!」
グラボ星人がスナイドンに命令し続けるが、
そこに灰間が来る。
灰間「見つけたぞ!!グラブ星人!!!」
グラブ星人「・・・・!?」
灰間はすぐにバルガンを構え、撃ちまくる。
グラブ星人「・・・・・・!!・・・・・・・!!!」
攻撃をグラブ星人は耐え抜いて、灰間を光線で攻撃する。
灰間「はっ!!」 灰間はそれを素早く避ける。
グラブ星人「・・・・・・・・!」 グラブ星人は走って逃げる。
灰間「ティアーズ!!!!!」
そして、灰間はウルトラマンティアーズに変身する。だが、
今回は等身大で変身。そのままグラブ星人を追う。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!」
ティアーズとグラブ星人は町中を走りまくる。そして、
グラブ星人が後ろのティアーズに光線を発射する。
ウルトラマンティアーズ「ショワッ!!!」
ティアーズはジャンプで避けて、空中キックでグラボ星人を蹴る。
グラボ星人は攻撃を受けて倒れるが、すぐに立つ。
グラボ星人「ついに現れたな!?ウルトラマン・・・!!
だが、俺は強いぞ!!
スナイドンに戦わせる事もないわ!!」
ウルトラマンティアーズ『宇宙からの侵略者なんざに、
この星に渡さん!!
特にてめーみたいな魔族と手を組んだ奴とな!!!』
グラボ星人「・・・・!・・・・・・!!」
星人は左の拳を振り上げ、ティアーズに打撃しようとする。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!・・・・・・!!」
ティアーズは右腕でガードし、左の拳でグラボ星人を殴る。
グラボ星人「・・・・・!?・・・・・・!!!」
グラボ星人は打撃してさがるが、すぐに反撃する。
左腕を振るい、そのハサミの刃でティアーズを斬る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!?」
さらに星人はキックでティアーズを蹴り飛ばす。
だが、ティアーズは倒れてもすぐに立ち上がる。
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!」
ティアーズはアームシュートで攻撃。
グラボ星人は大ダメージを受ける。
グラボ星人「・・・・・・・・・・!!!!!」
ひるんだグラボ星人に走って近づくティアーズ。その時。
グラボ星人は気力を取り戻し、
右腕のハサミでティアーズの首を掴む。
ティアーズはこれに苦しみ、
星人の左手を掴み、放させようとする。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・!・・・・・!!」
ティアーズはグラボ星人に何回も蹴りつき、敵をさがらせた。
グラボ星人「・・・・・!・・・・・・!」
さがったグラボ星人は右腕から光線を発射する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!」
光線を受けたティアーズは電柱の後ろに倒れる。
グラボ星人「・・・・・・・!!!」 そして、星人がジャンプ。
そのままティアーズに斬りかかろうとする。だが。
ウルトラマンティアーズ「ハアアァァァッ!!!」
ティアーズは素早く避けた。その代わりに、
電柱が星人の攻撃で切断されてしまう。
ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!」
ティアーズはファイティウム光線でグラボ星人を攻撃する。
グラボ星人「・・・・・・・・・・!!!!!!」
グラボ星人はゆっくりと倒れて、爆発して粉々に散った。
ウルトラマンティアーズ『残りは魔獣だけだ・・・・!』
ティアーズはそう言って、暴れているスナイドンを見る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!ショワッチ!!!!」
ティアーズは勢いで巨大化して、スナイドンと対峙する。
つづく
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