叶野が運転を担当し、上川はレーダーで探知していた。
叶野「宇宙人の反応はキャッチしたか?」
上川「いえ。まだです・・・・。それにしても、
魔族だけではなく、宇宙人までも現れるなんて。」
叶野「ふむ。魔族と戦争している間でも、
宇宙人たちは、この星を狙い続けているだろうな。」
上川「・・・・早く探さなきゃ!!」
バルワンダー1号は宇宙人を必死に探さんと空を飛び続ける。
灰間と日下部はバルターボで街の道路を走っていた。
日下部「良い?何としても宇宙人を探すのよ!!」
灰間「わかってるよ!必ず見つけ出す・・・・っ!」
日下部が運転を担当し、灰間はレーダーで探していた。
日下部「・・・もし、侵略者だったらタダじゃおかないわ!
それに、宇宙人って結構見つけにくいのよね。
全く、一体どこにいるのかしら!?ヒントくらい、
くれてやっても良いのに・・・・!ま、良いわ。
敵を見つけるのは、そんなに早くない事だし・・・・。」
灰間「っ!見つかったぞ!!!」
日下部「早っ!!」 灰間の発言に日下部が驚く。
そう。宇宙人は早くも見つかったのだ。
日下部「それで、場所はどこに!?」
灰間「もう近いさ!!・・・・あいつだ!!」
灰間は前の方に指をさす。日下部がその方向を見る。
その方向には、
緑色のジャンバーと黒い帽子をした人物であった。
日下部「あいつが・・・・宇宙人!!?」
灰間「そうだ。あいつの位置に反応があったのさ!!」
日下部「だとすれば、
調べる価値がありそうね!行って!灰間!!」
そして、バルターボは一瞬に停まり、
灰間がバルターボから降りて、
すぐに緑色のジャンバーの男を追い始める。
灰間「待てええぇぇぇぇ!!!」
その時、男は後ろから灰間が追ってくる事に気づき、
急に逃げ出そうと走り出す。灰間は追おうとさらに走る。
日下部はそれを見て、レーダーを確認する。
日下部「宇宙人反応が速く遠ざけて行く。やはり、
灰間の言ってる事が本当なのね・・・!」
灰間は男を追い続ける。
そして、男はビルとビルの隙間の中へ逃げ込む。
灰間「逃がさん!!」 灰間もその隙間へと入り込む。
男の前には壁があり、逃げ道はない。灰間は男を追い詰めた。
灰間「ちょっと、俺の質問聞けや!てめェ。宇宙人だろ!!?」
灰間は男にバルガンを向ける。その時、男は急に笑い出す。
男「ククククク・・・・!ふぁはははははははははは!!!!!
そう・・・・。私は、宇宙人。この姿は仮の姿よ!!」
そう。男はやはり、宇宙人であった。灰間はそれを既に知ってた。
ウルティメイトペンダントが、レーダーに反応する前に、
素早く男が宇宙人である事を、灰間に教えたのだ。
灰間「やはりな。で、この地球に何の用だ?」
宇宙人「ふふふふ。決まってるじゃないか?地球侵略だよ!」
宇宙人が不気味な笑みでそう言うと、灰間はさらに怒る。
灰間「そんな事はさせん!!!俺たちがいる限り、
お前ら侵略者に、この星を汚す事はできねーんだよ!!」
灰間はそう言うが、宇宙人が余裕な表情でこう語る。
宇宙人「いや、俺ならできる。
今までの連中は自分の力に過信して、
命を落としてしまった。だが、俺は違うね。何故なら、俺は・・・!」
その時、急に地震が起きた。灰間はこれに驚く。
灰間「っ!?な、何だ・・・・!?」
宇宙人「魔獣が来たのよ!この俺を助けになァ!!」
灰間「何っ!?」 その時、後ろから日下部が来た。
日下部「灰間!!すぐそこに魔獣が現れたわ!!!」
灰間「マジかよ・・・!!てめェ・・・!何故、
魔獣を操れる!?まさか、宇宙人のフリをした魔族か!?」
宇宙人「クヒヒヒ・・・!違うよ。俺は魔族と手を組んだ。
同じ地球を侵略する同志としてな!!魔族は友情の証として、
俺に魔獣スナイドンをくれたのだ!!
うはははははははは!!!!!」
宇宙人は笑いながら、消えた。テレポートを使ったらしい。
日下部「今のが・・・・宇宙人?」
灰間「そうよ。早く魔獣を倒さねーと!!」
二人は隙間から出る。そこでは、
既に多くの人々が逃げ惑っていた。
そう。この街で巨大魔獣が暴れているからだ。
その魔獣は、身体が細く見えて、
頭には巨大な刃物がある。獣のような顔に、
赤く恐ろしい目つき。両腕にも鋭い刃物があった。
身体の色では、前の部分が紫で、
後ろの方が青色であった。
頭と両腕の刃物は銀色であった。この魔獣が、
魔族が宇宙人に与えた魔獣、スナイドンである。
スナイドン「キギギイイィィィィキギギイイィィィィキギギイイィィィィ」
日下部「宇宙人を探す前に、
この魔獣を何とかしないと・・・!」
灰間「・・・・だな!!」 日下部と灰間はバルガンを構える。
スナイドンは両腕の刃物でビルを斬って破壊していた。
つづく
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