そして、コッパは自分の顔と両手、両足を甲羅に引き込んだ。
バンジョー「甲羅の中に入った!!?」
カズーイ「とうとう降参する気になったかしら!?」
ミル「気をつけて!!降参したワケじゃないわ!!」
そう。コッパは完全に諦めたワケではない。
甲羅の二つ腕の入った穴から、二つの剣が出たのだ。
バンジョー「剣を出した!!?」
そして、甲羅が急にまわり出し、物凄い回転を行う。
カズーイ「回転を始めた!?何をする気!!?」
コッパ「これが俺の必殺技・・・!
タートルスピンスラッシュ!!!!!」
そして、回転する甲羅は素早く移動して、
一気にバンジョーとカズーイに急接近する。そして。
バンジョーとカズーイ「ぐわああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
タートルスピンスラッシュを受けたバンジョーとカズーイは、
身体中を斬られて、吹き飛んだ。
コッパ「へっ!安心しな!!力は抜いてやったから、
傷ができただけで、死にやしねーハズだぜ!!」
バンジョー「ぐ・・・っ!力を抜いて、これだけだなんて・・・!」
カズーイ「すっごく痛いわよ・・・・!!」
バンジョーは痛みに耐えながら、ゆっくりと立ち上がる。
コッパ「これからが本気だからよーく見な!!!」
そして、甲羅の回転がさらに増していき、
バンジョーとカズーイに迫る。
バンジョーとカズーイ「くっ!!」
バンジョーは素早く避けて、コッパの攻撃を避ける。その時、
甲羅は木々の方に向かった。その多くの木は、
回転する甲羅の二つの剣によって、
一気に大勢に切断されていく。
カズーイ「多くの木をスパスパと!!?」
テル「相変わらず凄い事をする・・・・。」 バンジョー「え?」
カズーイはタートルスピンスラッシュの本当の威力を見て、
驚く。
コッパ「さァ!!今度は外さねーぜ!!!!」
そして、回転する甲羅はバンジョーとカズーイに迫る。
その時、カズーイはリュックから両足を出して、地面につく。
だが、ついに甲羅がバンジョーに接近する。
カズーイ「くっ!!ショックジャンプ!!!!!」
再び攻撃を受けると思いきや、カズーイはショックジャンプで、
敵の攻撃を間一髪、避けた。
そして、バンジョーは高い木の枝の上に立つ。
バンジョー「よっ!この高さなら来ないハズ・・・・!」
コッパ「へっ!それはどうかしら!?」
回転する甲羅は上の方へ移動し、
高い木にいるバンジョーとカズーイに迫る。
カズーイ「なっ!?宙に浮く事もできるなんて・・・!」
コッパ「死にやがりゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
バンジョー「ぬぅ・・・っ!はああぁぁっ!!!」
バンジョーはジャンプして、木の枝から跳び出し、
コッパがその木を切り裂いた。斬られた木が倒れてしまう。
バンジョーは着地して、回転する甲羅を見る。
バンジョー「どう対抗すれば良い・・・・!」
その時、甲羅の回転が急に弱まり、手と足、顔を出した。
コッパは回転攻撃を止めて、
バンジョーとカズーイの前に着地した。
コッパ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
カズーイ「何だか・・・疲れてるみたいね。」
そう。コッパは何故か息をする程に疲労しているのだ。
バンジョー「だ、大丈夫かぃ・・・・?」
コッパ「う、五月蠅ェ・・・!タートルスピンスラッシュは、
使うと凄い疲労が出るんだよ!
技を使うには、大きな体力が必要なのよ!」
タートルスピンスラッシュは使うと、体力が大幅減っていくのだ。
つまり、連続では使えないらしいのだ。
コッパ「だが、お前らはデスブラザー・・・!
お前らを倒す事で、
この沼はもちろん、世界全体が平和になれるんだ!!
そのためなら、俺がどんな状態になってでも!!!」
そして、コッパは再び甲羅の中に入り、二つの剣を出す。
バンジョーとカズーイはそれを見て、動揺する。
バンジョー「そ、そこまでして、戦るのか・・・・っ!?」
その時、急に大勢の虫が飛んでる時の音が響き、
一同はそれに驚く。
バンジョー「っ!?」 カズーイ「な、何よ!?この音は!!」
コッパ「まさか・・・・トンボ族!!別名・バズボム族か!!!」
一同は一斉に右の方を見る。そこには、黄色いトンボが、
無数に飛んでいた。黄色いトンボの顔は、
目も口も怪物に近そうだった。
そのトンボたちの名が、バズボムである。
バズボムA「ケケケ!!ワニとカメがそれぞれ1匹とはな!!」
バズボムB「熊や鳥、人間二人も混じってんぞ?おい。」
バズボムC「どちらにせよ、全員ぶっ殺すまでよ!!
かかれええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
そして、大勢のバズボムが一斉にバンジョーたちに襲いかかる。
ミル「こんなところに敵が来るなんて・・・・!!」
テル「あのトンボどもは始末する・・・!」
バズボムたち「きええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
クロコタス「バズボム族は凶暴な奴がとても多い、
いわば、この沼の盗賊みたいな連中なんだ・・・!!」
カズーイ「説明ご苦労さん!!あのトンボどもを倒すわよ!!」
バンジョー「OK!!とあっ!!せぃ!!やぁ!!」
バンジョーはジャンプして、
迫るバズボム2匹をそれぞれパンチで倒す。
バズボム「うげ!!」 「ぎきゃ!?」
2匹が倒れたが、敵軍の残りはとても多い。
バズボム「ひるむなァ!!
我らバズボムは沼の中で一番、数が多い!!
どんどん攻めちまええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
多くのバズボムが次々と攻めて来る。そして、コッパにも。
バズボム「この弱ったカメもやっちまえええぇぇぇぇ!!!」
コッパ「うるせーよ・・・!おらぁ!!!」
コッパは顔と手と足を甲羅から出して、1匹のバズボムを斬る。
バズボム「ぴぎっ!!!」
コッパ「誰が弱ったか?あぁっ!?」
コッパはまたも剣を振るい、また1匹のバズボムを斬った。
コッパ「俺は戦士だ・・・!
クラッシャーの戦士だああぁぁぁ!!!」
コッパはそう言いながら、ジャンプして迫るバズボムを次々と斬る。
テル「ふ・・・・っ!!おるあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
テルはジャンプして、エネルギーの集まった右手で、
連続で複数のバズボムを殴り倒す。
まさに片手だけのラッシュである。
バズボムA「女を襲えええぇぇぇぇ!!!」
バズボムB「メチャクチャに嬲って喰ってやらあああぁぁぁ!!!」
別の複数のバズボムがミルに迫る。
ミルは左手を敵の方に向ける。
ミル「全く・・・あんたたち、危ない感じがするね!ふっ!!」
ミルは右手から光のバリヤーを発動させる。
複数のバズボムが、
そのバリヤーにぶつかり、身体中から閃光する。
バズボムたち「うぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そのバズボムたちは吹き飛んで、倒れて行った。
カズーイ「キキツキアタック!!!!」
バンジョー「ツメツメパンチ!!!!」
バンジョーとカズーイは得意技で次々とバズボムを撃破する。
コッパ「はああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
コッパも必死に二つの剣を振り回し、
バズボムたちを倒していく。
だが、さっきの戦いで体力が減ったか、
ときどき苦しそうな感じを見せる。
ミル「コッパ!!無茶しないで!!さっきの喧嘩で、
タートルスピンスラッシュを使ったから、
体力がヤバいでしょ!?」
ミルが心配そうに言うが、コッパは怒ってこう返事する。
コッパ「だから、休めってか!?俺にはできねーぜ!!
敵を見つけ次第、ぶっ倒す!!
それが俺のやり方よ!!!だぁ!!」
コッパはまたも迫るバズボムの1匹を斬る。
バズボムA「ぐあぁぁ・・・・!!」 バズボムB「おのれっ!!」
コッパ「へへ・・・っ!どうよ!この俺の力・・・。ぐはっ!!」
その時、後ろからバズボムの突進を頭に受けるコッパは、
その苦痛を感じる。
ミル「だから、言ったじゃない・・・!」
コッパ「ぐ・・・っ!ふざけやがってェ!!!」
コッパは後ろのバズボムに斬りかかろうとするが、
今度は左から別のバズボムが突進。コッパはそれを受ける。
コッパ「うぉあああぁぁぁぁ・・・・!!」
コッパはそれを受けて倒れる。
ミルは切なそうな表情で叫ぶ。
ミル「コッパ!!!!」
バンジョー「何だか、
ミルとコッパが知り合い同志が感じがするけど・・・。」
カズーイ「もしかして、友達とかの関係・・・?」
テル「それに近いかもな。何故なら、コッパは・・・。
俺たちと同じ、クラッシャーの戦士だからな・・・・っ!」
バンジョー&カズーイ「な、何だって・・・・!!?」
そう。この沼のカメ族の一人である少年、コッパは。
クラッシャーの戦士だったのです。何故、コッパは、
この沼で戦っているのでしょうか。そして、
この沼の住人たちが戦う理由は、
この沼のジグソーを全て集めて、
この沼の支配者になるためでした。
何故、何のために支配者になるのか。
ですが、一同は知りませんでした。グランティが、
この沼の戦争をさらに動かそうと言う事を。
戦いは・・・さらに激化していくでしょう。
次回につづく
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