スナイドン「キギギイイィィキギギイイィィキギギイイイィィィ」
スナイドンは頭の刃物を振り下ろして、
別のビルを真っ二つにして崩した。
魔獣はその調子で暴れまわる。
そして、灰間と日下部はそんな魔獣に近づき、バルガンを構えた。
日下部「撃て!!」 灰間「おぅ!!」
二人は火薬弾を連射して、スナイドンを攻撃する。
スナイドン「キギギイイィィィキギギイイィィィキギギイイィィィィィ」
攻撃を受けたスナイドンは怒って、二人の方に近づこうとする。
日下部「来たわね・・・・っ!」
二人はさらに連射して攻撃。だが、
魔獣はそれに耐えて歩き続ける。
スナイドン「キギギイイイィィィキギギイイィィキギギイイィィ」
スナイドンは赤い両目から赤い無数のレーザーを連射した。
灰間&日下部「おお・・・・っ!!」
二人は走って、敵の攻撃を避ける。多くのレーザーが、
複数のビルに破壊した。二人は走りながら、
魔獣を撃ち続ける。
そこに、空からバルワンダー1号が飛んで来た。
日下部「上川さんと叶野さんだ!!!」
叶野「レーザーバルカン発射!!!」 上川「発射!!」
バルワンダー1号はレーザーバルカンでスナイドンを攻撃する。
スナイドンはそのバルカンを受けて、バルワンダーの方に向かう。
スナイドン「キギギイイイィィィキギギイイイィィィキギギイイイィィィ」
スナイドンはレーザーを連射するが、
バルワンダーはこれを避ける。
そして、再びレーザーバルカンでスナイドンを攻撃する。
その時、バルワンダー1号がスナイドンに接近してしまう。
スナイドン「キギギイイィィィキギギイイイィィキギギイイイイィ」
スナイドンは近づいた1号に頭の刃物で斬りかかろうとする。
だが、バルワンダー1号はそれを素早く避けて、
魔獣から遠ざける。
日下部「バルワンダーが戦っている間に、
人々を避難させましょ!」
日下部と灰間は逃げ遅れた人々を避難させようと行動する。
バルワンダー1号はレーザーバルカンで、
スナイドンを攻撃し続ける。
攻撃を受け続けて苦痛するスナイドン。その時、
遠くのビルの屋上から宇宙人が立ち、こう叫んだ。
宇宙人「スナイドン!!例の技を使え!!!」
スナイドン「キギギイイイィィィキギギイイイィィィキギギイイイィィィ」
その時、スナイドンは3つの刃を合わせ、
それをバルワンダーに向ける。
その合わせた3つの刃から巨大な青白い光線を発射した。
バルワンダー1号はその光線を受けて、機体が爆発してしまう。
上川「うわあああぁぁぁぁ!!?」 叶野「だ、脱出!!!」
二人はパラシュートで脱出し、
炎上する1号は墜落して爆発した。
宇宙人「もう良いだろぅ。ずらかれ!!スナイドン!!」
宇宙人がそう言うと、スナイドンは少しずつ姿を消した。
やはり、魔獣は宇宙人に操られているのだ。
BAR基地の司令室に戻った隊員たちは、大神に報告した。
大神「やはり、宇宙人がいたか・・・。しかも、
魔族の手下であるハズの魔獣を操れるとは・・・・。」
大神は魔族が宇宙人と手を組んだ事に驚いていた。
灰間「自分も信じがたいですが、奴は魔族と手を組んだそうです。」
大神「魔族が宇宙人と・・・!?確かに、それはありえんな。
わしはてっきり、
魔族は地球に存在する種族かと思ったが・・・。」
叶野「ですが、宇宙人と簡単に同盟できそうなので、
実は、宇宙から来たのではないでしょうか・・・?」
上川「魔族の正体は・・・まだ誰もわかりませんしね。」
大神「まあ、魔族については後で考えよう。今は宇宙人じゃ。」
日下部「そうですね。宇宙人ならバルターボのレーダーで、
必ずまた見つけ出してみせます!
今度は絶対に逃しません!!」
灰間「そして、必ず倒してやるよ・・・っ!」
大神「うむ!それでは、君たちは明日までに休憩すると良い。
宇宙人の探索は上川と叶野に任せるけ。」
灰間は大鳥町のとある空地で、土管の上に
座りながら、ソーダアイスを食べていた。
セミの鳴き声がよく聞こえる。
灰間「ふぅ・・・。やはり、ガル子たんは美味いぜ。」
ガル子たんはアイスの名前らしい。
それを灰間は美味く食べている。
その時、森下と徳丸が何故か元気なさそうに来ていた。
森下&徳丸「はああぁぁ~っ。」
灰間「ん?どうしたんだ??」
徳丸「どうしたもこうしたもないよ。UFOの組み立て、
うまくできなくって・・・・。材料は十分なハズなのに・・・。」
森下「もしかして、私たちの組み立てが下手なのかなァ・・・。」
灰間「へぇ・・・。模型の組み立てって意外に難しいんだな。」
徳丸「そりゃ難しいさ!特にリアリティに再現するためのは。
あまりに難しすぎて、本物に似せる事なんでできないよ・・・。」
森下「でも、模型は私たちで作りたいし・・・。
どうすれば良いやら。」
徳丸と森下は少し悲しそうに語る。
その時、徳丸は少し微笑んでこう言う。
徳丸「ねェ。灰間君。手伝ってくれないかな?
模型の組み立て。」
灰間「何で俺が??」 徳丸の言葉に灰間はきょとんとする。
森下「だって、翔ちゃんはミラクルマンだし、
きっと組み立ても凄くできるかも知れないよね?」
森下も微笑んでそう言う。灰間は少し困った表情で返事する。
灰間「・・・ま、まあ。
組み立てくらいだって、できるけどよ・・・。む!?」
その時、灰間は空地の出入り口から何かを感じて、
そこを見る。そこには、宇宙人の男がいたが、
その宇宙人はすぐに消えた。
灰間「・・・・・・・っ!」 徳丸「ど、どうしたんだぃ?」
宇宙人を見て怒りそうになる灰間に徳丸が恐る恐る聞く。
灰間「・・・悪いが、組み立ての手伝いは今、できない。」
森下「えっ!?どう言う事??」
灰間「宇宙人が俺を狙ってるらしい。ここで、
お前らを巻き込むワケにはいかん。じゃ、またな・・・。」
灰間は徳丸と森下から離れて行く。
徳丸「あっ!待ってよ。灰間君・・・。」
灰間「宇宙人を倒したら、きっと手伝うさ。組み立てをね。」
灰間はそう言って、空地から出て、二人の元から去って行った。
町の道路を歩く灰間。だが、
彼の後ろから宇宙人が静かについて行く。
灰間のペンダントが少しだけ光り続けている。
灰間(・・・・宇宙人め。後ろから密かに尾行したって、
俺にはわかるんだよ。
このペンダントがお前のやる事を察しているんだからな。
俺を狙ってどうするつもりだ?殺すのか?それとも、
捕まえて洗脳しよってか?どちらにせよ、お前の思惑通りには、
させねェ。今すぐここでケリを・・・・・!!)
そして、灰間は後ろの宇宙人の方に向く。
どうやら、戦うつもりだ。
野口の声「何をしているの?」 灰間「っ!?」
灰間は野口の声に驚いて、さっきの方向に向ける。
そこには、野口がいた。
灰間「の、野口・・・・!!?ぐっ!!」
灰間は後ろの宇宙人の方に再び向くが、
そこには宇宙人はいなかった。
灰間「う、宇宙人の野郎がいない・・・・!?」
灰間は宇宙人がいなくなった事に少し安心する。もし、
ここで宇宙人がいたら、
野口が戦いに巻き込まれる事になったからだ。
野口「何かあったの?」
灰間「・・・・いや、別に。」
つづく
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