日下部「残像!?」
ゲルナイトの声『そうさ!
君らの事は後でじっくりと殺してやるよ!!
わははははははははははははは!!!!』
日下部「・・・・・っ!?
そう言えば、灰間隊員はどこへ行ったの!?
何だか、遠くへ消えたって感じがするけど・・・。」
灰間と老人はとある遺跡の内部らしき部屋にいた。
灰間「ど、どこだ?ここは・・・。」
老人「うむ・・・。どうやら、姫君は、
お前に真実を語るべく、ここへ来させたじゃろ。良いか?
現代の勇者。いや、灰間翔よ!よーく聞くのじゃぞ!?
ここが、姫君の涙の眠る遺跡なのじゃ!」
灰間「な、何だと・・・・!?」
老人「この遺跡の一部である場所は、
まだ魔族に破壊されていなかったのじゃよ。
何故なら地下じゃからな。
そして、わしはついに、お前に真実を語る時が来た。
その前に、いよいよ。
お前の探し求めた父と会わせてやろう。
・・・姫君よ。我が脳に封印されし男を、
解放されん事をお許しくだされ。」
そして、老人の頭が光りだし、その光が老人から離れる。
やがて、その光が人間の姿に変わった。この姿は、
灰間翔の父、灰間鉄郎であった。
その姿を見た灰間は驚く。
灰間「っ!!?お、親父・・・・!?」
鉄郎「・・・・久しぶりだな。翔。」
灰間「あんた・・・。本当に親父なのか・・・!?」
鉄郎「ああ。私はこの通り、本物で生きているよ。
すまなかったな。
お前や母に辛い思いをさせてしまって・・・。」
灰間「・・・親父。会いたかったぜ。
ずっと・・・会いたかったんだぜ?
俺と母さんが長い間、親父を心配したんだ・・・。
俺は親父をずっと探し続けていたんだぜ・・・・・っ!」
灰間は涙を流しながら、こう言った。そして、鉄郎も。
鉄郎「・・・翔。本当にすまなかった。」
ただ涙を流す灰間をゆっくりと抱く鉄郎。
そして、すぐに離れる。
鉄郎「翔。私はこの老人の脳の中に封印されている間、
お前がウルトラマンティアーズになって、
戦うところを見ていたんだ。」
灰間「ええっ!?じゃあ、俺の正体を知ったワケなのか!?」
鉄郎「ああ。老人が私に、
翔がティアーズである事を教えたからね。」
老人「せっかくじゃが、親子での話は後でじっくりできよう。
今は、わしの話を聞いて欲しい。
灰間翔よ。このペンダントを完成させた姫君は、
英霊としてわしに魔力を与えたのじゃよ。
わしは姫君の使いとして、魔族の再来に備えておった。
そして、
姫君の涙を眠る遺跡を発見した鉄郎と共に行動した。
じゃが、そこにゲルナイトが現れて、
その遺跡を破壊した。
わしは魔力で鉄郎を頭の中に封印する事で、
命を救ったのじゃ。」
鉄郎「あなたがいなければ、
魔族に殺されました。真に感謝しています。」
灰間「姫君が英霊として・・・ねェ。何で、
あんたが姫君の使いになってんだ?」
老人「それわのォ。
わしが古代時代より生きた人間じゃからさ。」
灰間「こ、古代時代から!!?」
鉄郎「そんな長い年月で生きておられたのですか!?」
灰間と鉄郎は老人が長い間に生きていた事に驚く。
老人「ほっほっほっ!こう見えても、
わしは賢者と呼ばれたからの。
では、灰間翔よ。姫君の涙の伝説は知っておるの?」
灰間「ああ・・・。今でもはっきりと知っている。
あの映画やあんたの話によってね。」
老人「うむ。もはや語るまでもないか。
マリア姫や勇者ナルドもきっと、お前が、
現代の勇者として活躍をしている事に、
感動しているじゃろうて。」
鉄郎「翔。姫君の涙の伝説は現実の存在していたんだ。
私は老人の頭の中で、
彼の過去を全て知った。魔族は本当に、
恐ろしい怪物であった。だが、
その魔族にお前は立ち向かった。
息子のお前がこれ程強く成長した事で、
私は凄く感激したよ。」
灰間「親父・・・・。」
老人「勇者ナルドとマリア姫は寿命で死んだが、
英霊として今でも、この世に存在しておる。
最も、わしの前だけに限るがの・・・。そこで、
マリア姫はわしに、
勇者ナルドに継ぐ勇者を探せと命じたのじゃよ。」
灰間「そうなのか・・・。それで、俺は・・・。」
灰間はペンダントの方を見る。
だが、そのペンダントが光り始める。
灰間「・・・・っ!?魔族が来る!!」
その時、ここにゲルナイトが現れた。
ゲルナイト「はははははははははははは!!!!」
灰間「っ!?てめェ!!」
老人「鉄郎よ!今一度、わしの頭の中へ!!」
鉄郎「はい・・・っ!!」
鉄郎は光となって、老人の頭の中に入った。
ゲルナイト「まさか、殺したハズの男が、
実は生きていたとはねェ!?
それに全部知ったよ。
このジジイが姫君の使いだって事を!!」
灰間「だったら何だよ?
お前ら魔族の思い通りにわさせねェ!!」
ゲルナイト「ククククク・・・・!!灰間翔。いや、
ウルトラマンティアーズよ。
君の仲間であるBARは助けて来ない。何故なら、
街に僕の部下である魔獣を送り込んだからね。」
灰間「何っ!!?」
ある街で暴れ回っている巨大な怪獣がいた。
その怪獣は、
体の色が黒く、目が赤い。その名はクレッセント。
ゲルナイトに送り込まれた魔獣である。
クレッセント「キシィアアアアアァァァァァァ」
クレッセントは両目から光線を発射して、ビルを爆破した。
そこに駆け付けるのが、バルワンダーDXである。
乗っているのは、日下部、叶野、上川である。
上川「魔獣め・・・!こんな時に暴れるなんて・・・!!」
叶野「魔獣を徹底的に攻撃して倒すぞ!!」
日下部「攻撃開始!!!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンでクレッセントを攻撃。
クレッセント「キシィアアアアァァァァァァオォ」
クレッセントに今の攻撃は通用しないらしい。
そして、
クレッセントは両目からの光線でバルワンダーDXを襲う。
だが、バルワンダーDXはこれを避け、
再びレーザーバルカンで攻撃。
クレッセント「キシィアアアアアアアァァァァァァ」
日下部「く・・・っ!!灰間の奴!こんな時に、
どこをほっつき歩いているのよ!?良いわ!
その間に、
私たちだけでこの魔獣を倒してやるんだから!!」
灰間「悪いな。お前の部下の魔獣なら、
BARがきっと倒しれくれるさ。」
ゲルナイト「ふふふふふ・・・。僕の魔獣クレッセントは強い。
そして、僕の方がとっても強い。
今こそ、お前を葬る時だァ!!!」
ゲルナイトは剣で灰間に斬りかかる。
だが、灰間はこれを避ける。
灰間「ぬっ!!おらああぁぁぁ!!!」
灰間はパンチで攻撃するが、
ゲルナイトの片手に受け止められる。
ゲルナイト「・・・・・・!」
その瞬間、ゲルナイトは剣を突出す。だが。
灰間「おわっと!?」
灰間は急いで、避けた。そして、キックで反撃。
灰間「はあああぁぁぁ!!!」
灰間のキックがゲルナイトに命中した。
ゲルナイト「・・・・・・・!?」
灰間「とおおぉぉぉぉぉぉう!!!!!」
灰間は今一度のパンチでゲルナイトの顔を殴った。
ゲルナイト「・・・・・・・・・・・!!!!!」
ゲルナイトはさがった。
老人「灰間よ!!ゲルナイトには、
恐ろしい魔力が秘められておる!!
注意して、戦うんじゃ!!」
灰間「ああ・・・・!」
ゲルナイト「ふ・・・っ。流石に、
等身大では勝てそうにないね。
では、元の大きさに戻って、大暴れしてやろうかぃ!!
ぬあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ゲルナイトが光り始めた。
老人「巨大化する気じゃ!!逃げるのじゃ!!!」
老人と灰間は避難するべく、走った。
そして、外に出た灰間と老人。その時。
地面が突然崩れだし、そこから巨大なゲルナイトが現れた。
ゲルナイト「プキャアアアアアァァァァァオオォォォォウ」
灰間「本当にでかくなりやがった・・・・!」
つづく
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