野口「・・・今日もBARの仕事に行くんでしょ?」
灰間「ああ。いつ事件が起きるかわからんしな。」
野口「・・・・・そう。じゃあ、気を付けて行ってね。」
灰間「・・・・・ああ。
そして、灰間は野口たちから離れていった。
灰間はBAR基地の司令室に来た。
大神の前に、4人の隊員がテーブルの前に座る。
大神「諸君。この対魔獣攻撃部隊。
ビースト・アタック・レボリューション。
通称、BARの結成から何年経ったと思う?」
日下部「はっ。それは、1年にございます。」
大神「そう。この1年前に、
魔獣が襲来した事はわかるだろう?
その魔獣の恐ろしい戦力により、
地球防衛軍はほぼ壊滅した。
そこで、我々が新たな地球防衛軍、
BARのメンバーとなり、
魔獣たちと戦った。この1年間、あの魔獣共から、
この地球を必死に守り抜いてくれた事を、
わしは誇りに思うけ。」
上川「・・・・ですが、あの魔獣たちから、
地球を守ったのは、僕らBARだけではないと思います。」
叶野「・・・ウルトラマンティアーズ。あのウルトラマンも、
魔獣と同じく1年前に現れ、
我々地球人を守ってくれました。」
大神「・・・そうじゃったの。わしらBARは、
ウルトラマンティアーズと共に魔獣を倒して来た。
これからも、BARはティアーズと共に魔獣を操る、
魔族から地球を守り抜かねばならん。」
緒川「その魔獣を操った魔族とは、魔星人と言う、
恐ろしい力を持つ宇宙人の事ですね。」
大神「そうじゃき。奴らは強大な悪意を持つエイリアンで、
魔星から来たと言われている。その星から、
次々と悪しき者たちが現れた。じゃが、魔族には、
善良な心を持った者だっていた。もしかしたら、
魔族との共存も可能かも知れないき・・・。」
灰間と日下部は廊下を歩いていた。
日下部「・・・あれから1年かァ。
あんたとこうしているのは。」
灰間「そうだな。この1年間、色々と変わっちまったよ。」
日下部「へぇ・・・。確かに、
あんた。変わったかも知れないわね。
確か、あんたが最初、BARに入る時、
大神隊長に変な態度をとったものね。」
灰間「そうだな。
あの時の俺はまだ不真面目だったからな。」
日下部「けど、最近は偉く隊長や皆に、
礼儀正しくなったじゃない。
それだけじゃなくて、何だか身体も心も、
成長したって感じがするわよ?」
灰間「・・・・お前の言う通りかもな。この1年間。
俺とお前は、まだ子供なのに。
この防衛隊で頑張り続けたな。
生き残れたのが、不思議って感じがしやがる。」
日下部「ええ・・・。これも、
ウルトラマンティアーズのおかげかしらね?
私ね。思うの。ウルトラマンティアーズとは何者なのかって。
確か、魔獣を倒した時に、現代の勇者とか、
姫君の涙と言う想いを、
受け継いだとか言ってたかしらね?
もしかして、ティアーズには、
古代時代にも活躍した同胞がいるって事?
そして、姫君の涙。あれは一体、何の事かな?私、
ティアーズの秘密、全く知らないものね。」
灰間「・・・・・・っ。」
灰間は言いたくなかった。自分がティアーズである事を。
日下部「灰間。あなたは、
ウルトラマンティアーズの事、どう思う?」
灰間「・・・ティアーズは・・・・。」
その時、灰間のペンダントが光り出した。
灰間「・・・っ!?(ペンダントが光った・・・!?)」
そして、灰間の脳裏に、聞き覚えのある声が響く。
謎の声『灰間よ。姫君の涙を受け継ぎし勇者よ。』
灰間(その声は・・・あの時の老人!?』
老人の声『そうじゃ。わしは今、
このBAR基地の外におる。
今より、そこに行き、わしに会ってくれんか?
とっても大切な話がある。』
灰間(大切な話だと!?)
老人の声『うむ。来たら、話してやる。』
灰間「・・・・・わかった。」
そして、灰間は素早く走り出した。
日下部「・・・あっ!ちょっと、どこへ行くのよ!?」
BAR基地の外で灰間が走り、止まる。その灰間の前には。
つづく
[0回]
PR