ギョブスン「キュウゥゥ。キュウゥゥ。」
ギョブスンは男の子に抱かれて、気持ち良い感じであった。
野口「それにしても、このギョスブンって言う生き物。
何だか可愛いわね。新種の動物なの?」
男の子「ううん。動物なんかじゃないよ。抱いてみる?」
男の子はギョブスンを野口に近づける。野口は笑顔になって聞く。
野口「え?良いの?」
男の子「うん。良いよね?ギョブスン。」
ギョブスン「キュッ。キュッ。」 ギョブスンは許可するように頷く。
男の子はギョブスンに野口を渡す。野口は優しくギョブスンを抱く。
ギョブスン「キュウウゥゥ。キュウウゥゥ。」
ギョブスンは嬉しそうになり、野口も嬉しがる。
野口「うふふ。可愛いなァ。」
日下部「ねェ。あんた。
ギョブスンは動物じゃないって、どう言う事?」
ギョブスンを疑う日下部は男の子に聞いてみる。
男の子「・・・君はBAR隊員で魔獣を倒しているんでしょ?」
日下部「え、ええ。そうだけど・・・・。」
男の子「これから、僕とギョブスンについて話すけど、
他のBAR隊員には内緒だよ?」
日下部「何でも良いから!教えなさいよ。」
男の子「・・・じゃ、言うよ。ギョブスンはね・・・。
魔獣なんだ。そして、僕も魔族の一人なんだ。」
日下部&野口「っ!!!?」 日下部と野口はそれに驚く。
野口「ま、魔獣・・・!?こんな可愛い動物さんが?」
野口は自分が抱いている、
ギョブスンが魔獣である事に驚き、恐怖に震える。
日下部「く・・・っ!今度は何を企んでいるの!?」
日下部はベンチから離れる。
そして、バルガンを構え、男の子に構える。
男の子「そんなに敵意を見せないでよ。別にこの星を、
侵略しようとしているワケじゃないんだから・・・。」
日下部「え・・・!?」
男の子「僕。この星の人たちに興味が出て、
行ってみたいと思ったんだ。
そこで、親に内緒で行ってみたけど、
色々と面白いところがあるよね。
親から、この星の者たちとは仲良くするなと言われたけど、
僕は君たちとどうしても、友達になりたい気がするよ。」
野口「ほ、本当・・・・?っ?」
野口はギョブスンの方を見る。ギョブスンはとても、
優しい笑顔に満ちていた。まるで、野口と仲良くなりたいように。
ギョブスン「キュウゥゥ。キュウゥゥ。」
男の子「ギョブスンったら。君と友達になりたいって言ってるよ。」
野口「そ、そう・・・・。」 男の子に言われた野口はきょとんとする。
日下部「本当に、この星は狙わないわよね?」
男の子「うん。僕のように、
この星を好きになる魔族が少数いるしね。」
野口「あははははっ。く、くすぐったいよォ。」
ギョブスンは野口と戯れているところを見た日下部は思わず微笑む。
日下部「・・・・・ふぅ。どうやら、マジみたいね。」
男の子「だろ?さて、そろそろ行かなくちゃ。ギョブスン!」
ギョブスン「キュウウゥゥゥ!キュウゥゥ。」 野口「あっ!」
ギョブスンはジャンプで野口から離れ、男の子に抱かれる。
男の子「これから、別の街に行こうと思う。
あそこに面白い物がありそうだからね。
あ。そうそう。君たち。名前は?」
野口「野口明子です。」 日下部「日下部真美よ。」
男の子「そう。僕は・・・ディム。また、会おうね。」
男の子はギョブスンと共に歩き、どこかへ去った。
日下部「本当に、良い魔族なのかしら?」
野口「私はそう思いたいわ。」
その時、灰間が走って、日下部と野口のところに来る。
次の日。BAR基地の司令室では、大神が隊員たちにこう伝える。
昨夜、とある山地のふもと町が、
巨大生物に襲われるとの情報が入った。
灰間「もしかして、商店街にいると思われる、例の魔獣ですか!?」
大神「いや。今回は魔獣ではない。生き残った目撃者からの、
情報だと、どうやら地球に住む怪獣の1匹らしい。」
上川「怪獣ですって!?」 叶野「その怪獣とは一体・・・!」
大神「・・・まだ決まった事じゃないかも知れへんが、
どうやら、
ネロギラスと言う恐怖の殺し屋と呼ばれた悪の怪獣らしいけ。」
日下部「知ってます!どうやら、全ての生き物を喰らう、
全てを滅ぼすために生まれた怪獣であると・・・。」
つづく
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